ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

代表質疑

2011-10-09 22:16:16 | 日記
9月20日より第3回定例市会が始まりました。

第3回定例市会は平成22年度決算の審議をする議会です。

9月27日の本会議で代表質疑に立ちました。

初登壇、いわばデビュー戦(?)です!

私の持ち時間は30分で、
1.公共交通について
2.鈴蘭台駅前のまちづくりについて
3.農業の振興について
の3つの質問をしました。

壇上では緊張するかなと思いましたが、意外と緊張しませんでした。

むしろ、順番が来るまでの方が緊張していたような・・・。

当局の答弁に対する再質問には、ある程度準備はしていたものの、もっとうまくできなかったかなという思いは残りました。

これをステップにがんばっていきます!

なお、代表質疑の模様は神戸市会のホームページから録画放送で見ることができます。

※神戸市会ホームページ→インターネット録画放送→録画映像を見る→平成23年第3回定例市会→決算質疑(9月27日)

http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai/cgi-bin4/ResultFrame.exe?Code=er4aoiottgw2naeckt



私の代表質疑の質問と答弁の主な内容は以下の通りです。

Q:市民の足である公共交通を確保するため、いわゆる「交通基本条例」を神戸市でも制定すべきではないか。
また公共交通確保の手段の一つとして、地域コミュニティバスを積極的に活用していくべきではないか。

A:現在、国・県と協調して、事業者に補助を行うなどバス路線の維持確保に努めています。
また、平成24年度末をめどに「神戸市総合交通計画」を策定するにあたり、市民や事業者を交えた委員会を立ち上げ、それぞれの役割分担を検討していく予定です。その中で、「交通基本条例」の必要性についても検討していきます。
コミュニティバスについては、バス運行に地域で主体的に取り組む団体等に対して、情報提供など支援を行っていますが、今後さらに広げていきたいと考えています。

Q:鈴蘭台駅周辺は、駅前再開発事業に着手し、共同化ビル等の整備による駅前にふさわしい賑わいのあるまちづくりが進められているが、事業が完了するまでにはまだまだ年数がかかると思われ、それまでどのような活性化策をおこなうつもりか。

A:駅前再開発事業は、事業協力者を選定して、今年度中に基本計画、来年度中に資金計画や完了時期などの事業計画を立て、早期完了を目指して進めていきます。
それまでは、自ら活性化に取り組む商店街へのイベント補助や賃料等補助などの制度等で支援していきます。

Q:地産地消の促進、また産業として、「二郎のいちご」「淡河の新鉄砲ゆり」などの特産品の生産・販売の振興を図っていくため、もっと神戸市民に神戸の特産品を知ってもらう取り組みが必要ではないか。
また、有害鳥獣被害の撲滅のため電柵や防鳥ネットなどの設置への助成などもっと農業者の生産の支援を行うべきではないか。

A:郊外の直売店や、神戸地産地消推進店、JAの販売コーナーなどがあり、須磨寺前商店街と神出町など地域間での取引、女性農業者の意見を取り入れた加工品生産も行われています。
さらに三宮周辺など市民に身近な場所で購入しやすい環境づくりに取り組んでいきます。
有害鳥獣駆除のため猟友会に捕獲を依頼していますが、猟友会との連携を強化するとともに、有効な対策を検討していきます。

会派行政調査

2011-10-09 16:18:07 | 日記
9月14日、15日と会派の行政調査がありました。

その前後に9月議会に向けての勉強会があったり、質問の準備などでしばらく更新できませんでしたが、遅ればせながら順次更新し報告したいと思います。

行政調査の訪問先は、北海道稚内市でした。

9月14日は、まず「宗谷岬ウインドファーム」を視察しました。

57基の風力発電機がある風力発電施設です。

稚内はふだんから風が強く風力発電に向いている自然環境とのこと。

風車は自動制御でナセル、いわば首から上の部分が風向きにあわせて回ったり、風が強すぎると羽を止めたりするそうです。

本当はもっと風車を立てることができるそうですが、送電線の容量の問題で57基にとどまっているそうです。

自然エネルギーによる発電を検討していく場合には、どの自然エネルギーでどのくらい発電でき、発電コストはどれくらいかかるのかという問題だけでなく送電線網をどうするかという問題もあることに気づかされました。

次に、「稚内メガソーラー発電所」を視察しました。

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究施設として作られたもので、現在は稚内市に無償譲渡されています。

積雪を効率よく落雪させる対策などで太陽光発電をするには条件が悪いと思われる稚内であっても、設備利用率は11%程度で日本における平均値(11~14%)程度となっているそうです。

翌9月15日は、稚内公園新エネルギーサテライトの「自然エネルギー利用燃料電池システム」を視察しました。

このシステムは、風車で発電した電力を利用して水を電気分解して酸素と水素を作り、一度水素をタンクに貯めておき、再び酸素と結合するときの化学反応のエネルギーを利用して発電します。

水素を貯めて使うことで、風が止まっているときなど発電したいときに発電でき、水しか排出しないクリーンなシステムです。

発電したいときに発電できることで、自然エネルギーによる発電の不安定さを補うことができ、風力発電や太陽光発電と組み合わせることで365日24時間クリーンエネルギーにより発電した電気を使用することができうるシステムといえます。

稚内では「まちおこし」としてもクリーンエネルギーによる発電がおこなわれており、環境と経済の両立への取り組みとして注目に値すると思います。

 

「宗谷岬ウインドファーム」にて。風が強くて髪が乱れてますが、いかに風力発電に適しているかわかってもらえるのではないでしょうか!?


「稚内メガソーラー発電所」にて。