三流読書人

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ドングリ小屋住人 

人の命 郵政四事業

2005年04月28日 08時30分29秒 | 教育 
JR福知山線では大事故で大勢の死者を出した。むしろ大量殺戮と言ってよい。
これは国鉄民営化という国民無視の大悪政の結果であると昨日は書いた。
ところで、郵政事業で政府、与党の自民党、公明党などが国民には全くわからない民営化を進めようとしている。
その理由は自民党の議員ですら国民には説明できないと言っている。
JRの大事故の背後に、郵政事業の民営化の後の労働者の姿が浮かんでくる。
民間の宅配業者に、運送業者に、負けるなと管理職にはっぱをかけられて、単車で、逓送車で必死で走り回る労働者の姿である。
もちろん、保険業務も金融も窓口もどの業務も、郵送の遅れや業績の上がらない労働者に対する制裁は凄まじいものになると思う。まさにJRの再現である。

そして村の郵便屋さんはいなくなる。
誰が民間の営利事業として、山奥の一軒家にまで郵便物を届ける仕事をするものか。
日本という国のどこに住んでいても全国一律で同一料金でのサービスが受けられるユニバーサルサービスを奪おうとしている。これも、生活していく上で最も大事なライフラインである。
ここに、採算など度外視して税金をつぎ込むことがどうしてできないのか。どうして悪いのか。
過疎化が進む今、山間部や離島や僻地に住む高齢者はますます切り捨てられる。
息子や娘、孫たち、友人の便りが間違いなく届けられる保障はあるのか。
郵政事業の切り捨て、これも命の問題だろう。

私たち国民は、この今の政府に何を期待して良いのか。

それでも国民は、福岡で宮城で衆議院補欠選挙で自民党を選択した。

レミングの如く日本国民は、集団自殺に向かって走り出した。



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