三流読書人

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ドングリ小屋住人 

鉄面皮 小泉首相の開き直り

2006年01月11日 11時40分04秒 | 教育 
「外国の政府が心の問題に対し、けしからんということが理解できない」と年頭記者会見で言った。
また「一国の首相であるが一個人として」参拝するのがなぜいけないのか、という意味のことも言った。
一個人だが一国の首相だろう。日本を代表している人間の一人だろう。心の中で何を思っていようが知ったことではないが、「首相」というものがやってはいけないことがある。世界中の物笑いになっているのが、わからないのか。

『朝日新聞』五日付社説 「自ら火種を持ち込んでおきながら相手を批判し、『外交問題にしない方がいい』と説くのはいかにも身勝手である」

『論座』二月号 「軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館(遊就館)を靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかしい」「国際関係も正常化するために日本がちゃんとした侵略の歴史というものを検証して『事実あれは侵略戦争であった』という認識を確定し、国民の大多数がそれを共有する」
といったのはなんと『読売新聞』の渡辺恒雄氏。今日はナベツネとは言わないでおこう。

『外交フォーラム』(外務省編集協力)一月号 元駐米大使栗山尚一氏「総理の靖国参拝を支持できないのは、同神社の歴史観が、二度の総理談話に示されている政府の認識と相容れないからである。」「これは、同神社の博物館(遊就館)の展示品の説明文や出版物を読めば誰でも気づくことである」

『国際問題』十二月号 元首相補佐官岡本行夫氏「靖国神社がどういうところかと言えば、遊就館に行けばすぐ分かります」「そこには、日本は五族共和で満州国自立といういいことをやった。ところが『現在は中国が支配し、東北部と称している』という展示説明です。靖国神社の主観にも基づけば、満州はまだ日本のものなんですかね」

例によって新聞からの孫引きである。外国での報道も紹介されているが、長くなるので割愛する。