今日は涼しく、アキアカネも少なく、ツクツクホウシも泣いていません。
昼間の日差しはきついけれど、着実に秋の気配が近づいています。
ゆく夏を惜しむかのようなこのあざやかな黄色はカボチャです。
『朝日新聞』に「特派員メモ」という海外特派員のコラム
があります。9月1日はベルリン支局、能登智彦氏が書いています。
「隣人の気配り」
この夏、休暇で留守にしたマンションに戻ると、隣室に住む年配の男性から「家を空ける時はちゃんと教えろ」とおしかりを受けた。
記録的な猛暑でわが家のベランダの鉢植えの花が枯れそうになり、ホースをのばして外から水をやってくれたのだという。春先にもベランダにおいた巣箱の餌が足りないと指摘され「こちらで補充しておいた」と注意された。自然志向のドイツ人としては、生き物に関する出来事となると見過ごせないようだ。
「次に不在になるのはいつだ」。その後、折に触れ詰問される。しかめっ面で声も大きいので怒られる気分だが、日本のマンション暮らしでは隣人の顔もしらなかった身としては、そのきちょうめんな気配りには感心させられる。
ドイツ人は私生活への干渉を極力避ける。だが決して無関心ではない。地域住民として心にとめてくれているその実感に安らぎを覚えた。
でも考えてみればとなりの男性から花の世話を頼まれる可能性もあるわけだ。夜ベランダをのぞき百科事典で種類を調べておいた。何日かすると隣が留守だ。出番かと覗いて見ると水やりはすんでいた。上階の人が頼まれたらしい。ひとまずほっとした。信頼を勝ち得るには時間がかかりそうだ。(能登智彦)
干渉はしないが、無関心ではない。ということ。
近所付き合いのあれこれがわずらわしい。とくに歳を取るとそんな気になってくる。「老人会」などというのまである。
高齢化社会で暮らしていく知恵として「干渉はしないが、無関心ではない」ということは大事なことではないんだろうか。
福岡市と東京都が名乗りを上げていた2016年夏期オリンピックの国内候補について日本オリンピック委員会は30日東京都を立候補地と決定した。さっそく東京都石原知事が次期首相と目される安倍晋三氏に支援の依頼のために挨拶をしたというような報道があった。おそらく巨額の国費も使われることになるだろう。
もうやらなくてもいいって。
石原の最後の置きみやげに税金を使われたり、動員をさせらりたりはうんざり。
国民やら都民のことをしっかり考えろ。
一方で北京は張り切っている。 今日の『毎日新聞』の「発信箱」はそのことに触れている。
『毎日新聞』「発信箱」「ほほ笑みを測る」 担当は飯田和郎氏(中国総局)
《 北京の街角で見知らぬ若い女性から声をかけられた。「さあ笑って。心が明るくなりますよ」。たじろぐ私を前に、これ以上ない笑みの彼女。「笑顔1500万人運動」の学生ボランティアだと名乗った。
北京五輪まで8月で2年を切った。近く1500万人になる市民すべてが、笑顔で建国後最大の行事を迎えようと呼びかける活動だ。
店員が無愛想に客に応じる。乗り物にわれ先に殺到する……。 中国を訪れた外国人が腹を立てる場面は少なくない。たまに笑顔を向けられれば、何か企みがあるのではと勘繰る時もある。
胡錦涛主席は「和睦社会」(調和のとれた社会)を目指し、「以人為本」(人間本位)の実践を掲げる。
最高指導者の号令には、人々の奉仕の精神に欠け、その行為に伴う奉仕の精神が乏しいという背景があるからだろう。
五輪の誘致・開催を都市の発展の起爆剤と考えるのは、16年五輪の国内候補地選定で綱引きを演じた東京都、福岡市の例をまたない。
社会主義・中国の権力が集中する北京で開く五輪ならインフラ整備は難しくない。開催地にふさわしい総合力は人的ソフトがカギになる。
「北京の名刺は微笑み」(五輪組織委員会)を合言葉にした官主導の取り組みは、北京が己の力不足を熟知しているがゆえでもある。
市民のほほの筋肉はまだ硬いが、笑顔の浸透はGDP(国内総生産)や外貨準備高の伸びより、ある意味で価値がある。
街に自然な笑みがあふれる時こそ、この国は変わる。 笑顔は中国社会の進化を観察する上でのポイントになる。 》
今の日本がなんぼのもんかということを忘れずに中国のこと考えたい。
ジダンを理解したい。
最終の決着はどうなるのか、別に知りたくもない。
W杯を見て、サッカーの世界は人種のるつぼだということ、特にヨーロッパはその傾向が強いことが良くわかった。
そして、旧宗主国と植民地の関係、特にフランスチームなどはほとんどアフリカ-ナと言ってもよいチーム編成であった。
サクセスを求めて貧しい南の国から来るサッカー少年たち。
人種差別渦巻くきびしい環境であったであろうし、大変な闘いを勝ち抜かねばならなかったであろうということは想像に難くない。
7月14日付『毎日新聞』は社説で取り上げている。
その一部
「…ここ数年、欧州のプロリーグではサポーターによる悪質なやじが問題を広げていた。黒人選手をターゲットにサルのまねをして奇声を 発するなど度を超した差別応援が社会問題となっている。4年後のW杯は、かつて悪名高い人種隔離政策で世界中から批判を集めた南ア フリカで開かれる。国際サッカー連盟(FIFA)はドイツ大会までにサッカー界における人種問題にけりをつけておきたかったに違いな い。準々決勝では試合前、両チームの主将が差別追放の宣言をするなどFIFAはさまざまな機会をとらえてアピールを続けてきた。 それにもかかわらず大会の最後の最後に問題は起きてしまった。…」
差別が歴然としてあるからこそ、ピッチの上で差別追放の宣言などが行われる。
植民地と宗主国、搾取される側と搾取する側、搾取される側が差別される。
かつて日本のプロ野球で観衆が差別的なやじを選手に対してとばし、問題になったことが何回かある。30年も前のことか。
今はそういうことは見聞しない。少しは成長したか。
竜圧倒!!天王山まず1勝と「スポーツニッポン」の一面の見出し。その下に鈴木啓示という野球評論家の「草魂節」というコラムがある。NHKの衛星放送の中継で解説をしている。解説者としては好きではない。経験主義と精神主義には辟易する。が、今日のコラムには共感した。以下7月15日付スポニチより。
「草魂節」鈴木啓示
《 胸が熱くなった。3回だ。球界を代表する4番打者とエース、金本と川上がそれぞれのプライドを懸けて激突した。2死一、二塁、カウント2-1が自らの暴投で2死二、三塁、カウント2-2に変わった。この時点で川上には複数の選択肢が生まれた。一塁が空いたために、金本でもいいし、続くシーツで勝負してもよくなった。
川上は金本との勝負を選択した。走者三塁では暴投になったフォークは使いづらいし、ボール球で誘っても金本の選球眼はいいーー。こんな苦しい状況下での決断、まさにエースの意地であった。
その川上を、金本が冷静に打ち砕いた。カウント2-3からの7球目難しい外角球を中前へ2点適時打した。うまく体を残し、バットのヘッドを利かせる「功打」だった。
2回の鳥谷の先制弾もたしかに大きかった。それでも試合を決めたのは金本の一打だった。以降、川上の球から『気迫』が消えた。逆に負けられない一戦を戦う阪神ナインは勇気づけられた。
両軍の命運をも懸けたエースと4番との闘いで4番が勝った。
4番・金本を擁する阪神に当然、『勢い』が生まれる。 》
どうです。読むものも胸が熱くなるやないですか。
まだ1勝しただけです。今日も大事やで井川君。
二日連続福井日銀総裁をネタにした川柳、次から次と出てきます。 名誉なことですね。 『毎日新聞』 「万能川柳」12日に続いて13日も 福井さん倍になるなら皆したい 和歌山 白 浜 娘 日銀の花咲か爺木から落ち 勝浦 ナメロー プロ中のプロと援交ど素人 横浜 破 笑 風 1000万濡(ぬ)れ手に粟(あわ)のど素人 富山 わこちゃん 皮算用総裁室でしてたんだ 我孫子 早起き太郎 日銀のトップがファンド知らぬとサ 福岡 村上 照勝 ど素人日本経済任せるの 武蔵野 保名祐太郎 金利ゼロ信用もゼロ福井さん 横浜 笹原 茂 いい笑顔もうけてたんだ福井さん 大阪 ぷ ~ 顔だけは好々爺(こうこうや)だが腹黒い 神戸 酒 みちる 持つ人のわずかなお金1000万 和歌山 伊藤 幸子 バレたので寄付して首をつなぐ人 東京 はまいち 慈善には汚い金はいりません 堺 山本 英毅 大得をしておきながら不徳とは 東京 きかん坊 進退も自己判断とうまい逃げ 東京 知 久 利 金融の番人に要る見張り役 横浜 即沸薬缶 裏ありや日銀総裁なぜかばう 横浜 クロさん 総裁が利子よりネタの贈り物 鳥羽 パ ー る 国民には痛みを強いるが庶民感覚などない人。早く辞めなさい。
辞めませんね。福井さん、彼の首を切るのは彼自身。 コツコツと働いてためたお金、貯金しても利息が付かない。 怒ってますよ、庶民は。 『毎日新聞』(7月12日付)「仲畑流万能川柳」仲畑貴志氏選 福井さんバレなかったらどうしたの 東京 黒川 哲子 ど素人プロにまかせて大もうけ 羽生 永沼 律雄 ど素人よく総裁が務まるね 下田 枯 れ 葉 ド素人と言いながらも玄人さ 幸手 海 苔 鯛 ゼロ金利総裁様は高金利 東京 ラデアント 低金利低モラル堅持福井流 北海道 十勝 霧峰 1000万総裁殿ははした金 寝屋川 きよつぐ 私なら奨励金は1000円よ 浦安 す み れ あれはあれこれはこれだと福井さん 高知 こうちひろし 福井氏に庶民感覚ムリかしら 神戸 徳留 節 倍になりゃ誰でも彼を激励す 八王子 桜株 南西 その筋に居るからできる金もうけ 横浜 幹 無 利 バレちゃった仕方ないので寄付をする 東京 前田 栄一 私ではなく不徳が致すのか 山形 植木 英夫 辞任せぬ甘い内規を盾に取る 東京 恩田 朔郎 総裁の品格まるで金利並み 横浜 エ イ ト 相場師に品を今さら問うなんて 出水 文ちゃん 日銀をあきらめ福井ファンドでも 成田 ま~いける