1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

過程6(最終回)

2010-10-27 22:55:09 | リトルリーガーの記録
いよいよ、この「過程」シリーズも最終回。
駄文ダメ文に付き合って頂いた読者のみなさま、ありがとうございます。
あと、もう少しの辛抱ですので最後までお付き合い願います。


さて、「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に肉離れをしますか?」と言ったのは、元サッカー日本代表チーム監督のオシム氏。ボク風に言えば「逃げるウサギは捻挫をしない」になるのだけれど、こんなことも言えるかもしれない。

「逃げるウサギは考えない」

昨日から冬型の気圧配置が強まり北の大地では雪が積もった。おそらく北陸も時間の問題だろう。最近のクマの出没は冬眠前の最後のあがきで、この天候を予想していたかのようだ。
実は、北海道の山中でヒグマから逃げたという経験がある。
もし、そのときテレビリポーターに取材されたら、きっとこんなふうに答えていたと思う。
「どうやって逃げてきたかなんて憶えちゃいませんよ・・・、もう、必死でした・・」

・・・つまり、追い詰められた極限の状態が「全力を出す」秘訣なのかもしれない。
・・・要するに、火事場の馬鹿力?

結局、この「過程」シリーズは身も蓋もない話しに落ち着いたワケだけど、大会会場に向かう車の中で愚息にナニゲに言ったことと似ているように思った。
「・・・オマエ、今日の大会では緊張しないなんて言ってるけど、お父さんは、それなりに緊張すると思うよ・・・・、だから、失敗したりして、もうダメだと思ったら、・・・・・・そのときは、全部、体に任せればいいんじゃないの・・・・」

反復練習によって身につけた動きというのは、すなわち、新しい運動プログラムを上書きしたようなものと考えることができる。
最近のパソコンは高性能になったから複数のプログラム(ソフト)を起動してもフリーズしたり動きが遅くなっちゃうなんてことは少なくなったとけど、以前はそんなことがよくあった。
果たして人間はパソコンのようにスペックを上げることができるのかと言えば、それは無理難題な話し。脳神経の処理能力はかわらない。ということであれば、ソフトをスムーズに動かしたかったら、余計なソフトを止めればいいということになる。ここで言う余計なソフトとは雑念ということになるのかもしれない。

武人が無心を欲する理由というのは、そんなところにあるのかも。

3回目のジャンプの記憶は殆どないと言っていた愚息。
しかし、こんなことを付け加えて言っていたことは興味深い。

「・・・でも、風は、わかっとたとたいね(わかってたんだよね)・・・」


話しはかわるけど、一人の選手を除いて、今回の走幅跳びに出場した選手全員が競技用のスパイクシューズを履いていたとのこと。
スパイクシューズで記録がどのくらい伸びるのかよくわからないけど、高学年であれば100m走で0.5秒は短縮できるらしい。

たった一人、普通のランニングシューズで跳躍していた身長137.5cmの選手が生意気なことを言っていた。

「勝ち甲斐があるよね!」
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ガイコツさん

2010-10-27 18:44:15 | 雑談の記録
ひょっとして、吉田誠一さんていう日経の新聞記者さんが、昨今のビジネスマンの間で流行しているランニングの火付け役ではないかと思う今日このごろ、みなさんいかがお過ごしですか。

今日の日経のスポーツ欄の吉田さんの記事では、Jリーグ審判員の養成のことがあったけど、その養成のプログラムの陸上専門家による「正しい走り」が紹介されてあって、ボクはそれを読んで、そのとおりなんだよなと思った。

ボクが言ってる「関節フリー」という状態は、簡単に言いうとこんなかんじ。
人間の骨格模型(ガイコツさん)が頭のてっぺんからヒモでつり下げられているところを想像して下さい。そして、そのヒモを軽く弾いて下さい。

あなたのガイコツさんはどんな動きをしましたか?
ヒモを弾くことによって生じた振動はどんなふうに伝わっていきましたか?。

もし、その振動が波打つように足や手の指先まで美しく伝わっていったのであれば、そのガイコツさんは、とっても「関節フリー」なヤツです。
今日は、ちょっと寒いわけですが、寒がっているガイコツさんは「関節フリー」ではないですね。


こないだ書いたスピードスターにみられる共通項というのは、実はこの「関節フリー」。
とにかく、すごく「関節フリー」なの!。
走っているときの足ではなく腕に注目すると面白い。
後ろに引いた腕は、肘が伸びて、手首や指先は後ろに巻きつくように振られます。
前に振られた腕は前に巻き付くような動き。
ナント、「関節フリー」なことか!。まるで軟体動物!。
スピードスターは体幹オンリーで走っているが如し!。
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過程5

2010-10-27 08:49:48 | 雑談の記録
5年生の走幅跳びの競技開始時刻は12:30で練習跳躍は12時過ぎから始まった。
愚息の出番は26人中22番目だったけど、助走ピットには3番目くらいに出てきて、練習跳躍を行った。ボクはメインスタンドの中段付近からその跳躍を見ていたけど、その1回目の練習ジャンプを見て、これはひょっとするとひょっとするかもと思った。練習は実を結んでいたようで、跳躍力も空中姿勢もこの一月でずいぶん良くなっていたからだ。

だけど、本番の2回は体が硬くなった失敗のジャンプで、この時点で表彰台は難しかった。残すは1回だった。多くを語らない愚息の話によれば、1回目と2回目は相当緊張したそうで、2回目のジャンプのときは特に緊張したとのことだった。それは見ていたボクにもはっきりわかったから、2回目のジャンプが終わったあとに、スタンドから声を掛けて、肩をブルブル動かしてリラックスのジェスチャーをしてみせた。愚息はそれを見て少し微笑んだのだけれど、多くを語らない愚息の話によれば、ボクが声をかけた後から3回目のジャンプの着地の瞬間まで殆ど記憶がないとのことだった。・・・実は・・・、愚息の3回目のジャンプはボクも殆ど記憶に残っていないのだ。

1回目と2回目のときはハイスピード動画撮影をしていたのだけれど、3回目のジャンプのときは「念」を送らなくちゃいけないと思い、カメラの電源を切ったのだった。ただ、どんな「念」を送ったのかと言えば、今となっては、それもうまく思い出すことができない。気がついたら愚息がピットに立っていて、気がついたら着地をしていたのだ。距離については計測係のハンドマイクの「よんめーとるにじゅう・・・」という声で逆転優勝?と思ったくらいだった。

まぁ、ボクの一時的な記憶喪失は別にいいとして、愚息の記憶喪失については困惑してしまった。なんでかっていうと、「全力を出すことができた」ということについて検証することができなかったからだ。
だけど、ボクはこのことについて考えないわけにはいかなかった。
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過程4

2010-10-27 00:04:05 | リトルリーガーの記録
子供自慢もいいかげんにしてろ!っていう声が聞こえてきそうだけど、続きを記録しておこうと思う。

愚息は、いたって普通の子供というふうに思っているから、いろんなことで活躍するのが不思議に思えることがある。だけど、これだけは普通とちょっと違うなと思うところがある。それは何かっていうと、ハメをはずすこともあるけど、体を動かすことに関しては恐ろしく真面目に取り組むというところ。それはボクが見ているときだけなのか、そうでないのか、本当のところはよくわからないのだけれど、練習はとにかく真面目に真剣に取り組んでいる。

特に印象に残っているのは小学校1年生のころ。入学前に、突然、野球部に入りたいと言い出した息子に、野球部のかわりに地域スポーツクラブのキッズソフトボールに連れていったときのこと。初めて連れて行ったときは運動場の遊具で遊んでばかりでソフトボールには見向きもしなかったのだけれど、2回目からは真面目に年配コーチの指導を受けるようになり、そのときの息子の真剣な眼差しが今でも忘れられない。コーチもその真剣な姿勢に驚いて、熱心に指導をしてくれた。結局そのソフトボールクラブは子どもが集まらず3年で活動は終わったのだけれど、月曜の夜に行われていたその練習は3年間一度も休まなかった。連れて行くこっちが大変だった。ついでに言えば、リトルリーグの練習だって学校行事や法事や陸上大会を除けば、この5年間、1度も休んだことはない(記憶の限りでは次女ホースケとの喧嘩で打撲傷を負って1度見学をしたことくらい)。
さらに、ついでに言えば、陸上スクールだって一度も休んだことがない。
さらに、さらに、ついでに言えば、たとえば来月6日は市の小体連陸上大会が予定されていて、それは小学校別による大会なのだけれど、昨日なんかは、学校の友達を連れて陸上競技場にリレーの練習をしにいく始末。それも2週間前から昨日の練習は計画していて、来週も行く予定。仕事が終わって、競技場にチラリと様子を見に行ったのだけれど、高校生がやっている練習の傍らで、クラウチングスタートのブロックを使って第一走者の友達にスタートの指導をしたり、バトンの受け渡し方を指導したりと、それはもうまさに「コーチ」という有様で、6人の子ども達を競技場に連れて行ってくれた義父と一緒に苦笑したのだった。
そして、愚息は家に帰ってきてからは素振りもキッチリこなすのだった。先週までは陸上の練習をやっていて野球の不足分を取り戻すかのように、両手にはテーピングを巻きながら・・・。週末は連盟の新人戦大会だ。


さて、学童五輪の当日は暖かくて「関節フリー」には好条件だったのだけれど、それでも「関節フリー」をさらにアップさせるため、愚息が前日の夜に作ったものといえば、膝サポーター。野球用のボロになったストッキングを切って簡易的な保温用の膝サポーターを作ったのだった。そのサポーターを大会のどの時点まで使用したのか知らないけど、そういう細かい工夫にボクは感心したのだった。
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