goo blog サービス終了のお知らせ 

蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『モノレールねこ』

2009年09月22日 14時53分54秒 | 
昨日Jokerさんの実家で甥っ子達と遊んだ所、物凄い腰痛です★ヤバイヤバイ・・・(涙)

最近、怒涛のように本が読めています♪加納朋子さんの、表紙が可愛い1冊です!

【ストーリー】
小学5年生のサトルの元に、ある日物凄くデブで不細工な猫が現れる。見た目も凄ければ態度もふてぶてしく、ついにお母さんの堪忍袋の緒が切れて、お父さんと2人で遠くに捨てに行かされてしまった。
しかし、遠くの河原に苦労して捨ててきた猫は、1週間後に再びサトルの家に戻って来てしまった。戻ってきた猫の首に赤い首輪が付いている事に気づいたサトルは、思いつきで猫の首輪に『このねこのなまえはなんですか?』と手紙をつけてみた。
数日後戻ってきた猫の首輪には、『モノレールねこ』と書かれた手紙がつけられていた・・・

タイトル『モノレールねこ』の他、全8編から成る1冊です。どれもこれも最後には「ホロリ」とさせられる加納ワールド全開な1冊なのですが、帯にも書かれている『ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった』と言う言葉の通り、ザリガニの話で号泣してしまいました(『バルタン最期の日』)!バルタン(米※ザリガニの名前)・・・あんたは最高だよ!!
そんなこんなで、この本もほぼ一気に読んでしまいました☆

そろそろ、Joさんの従兄弟が遊びに来る筈です!さて、準備準備・・・

最近読んだ本:『きつねのはなし』

2009年09月19日 23時43分58秒 | 
今日は待ち時間が色々あったので、1冊丸々を1日で読みきってしまいました♪
初の森見登美彦さんです!

【ストーリー】
京都の大学に通う私は、三回生の時に一乗寺にある骨董屋『芳蓮堂』でアルバイトをする事になる。そこで私は、鷺森神社近くに住む天城さんと言う変わった男の下へお遣いに出されるようになった。
芳蓮堂の店長・ナツメさんは、「天城さんとは、何も取引してはいけない」と言われたが、ある事件をきっかけに私は天城さんと取引を始めてしまう事になる・・・。

上記を含む、4編からなる本です。
4つの話は大きく関わっているようにも、全く個別のものにも読めますが、不思議な話が絡み合って全体を構成している雰囲気です。京都を舞台に、京都の大学に通う男子学生を主人公に物語りは進みますが、4編の主人公は同じ人なのかそうでないのかも、定かではありません。キーワード『きつね』と、『京都』と言う場所、主人公の年代のみで、全体が繋がっています。
とにかく、読み終わった感じも『不思議』な本でした。

『京都』と言う、何か大きな謎を秘めた街の雰囲気が物凄くて、ついつい引き込まれてしまった本でした。『得体の知れないモノ』には凄い想像力が働きますし、結局それが何であるかも物語の中で語られる事はありません。それでも、その『得体の知れないモノ』に誰もが遭遇し、触れ、不思議な体験(時に恐ろしくもある)に巻き込まれます。京都に行くと、そんなものに偶然出くわしてしまうかも知れない・・・と思うと、ワクワクするようでもあり、恐ろしいような気もします。
そんな『得体の知れないモノ』には出来れば出くわしたくありませんが、京都には行きたいなぁと思わさせてくれました☆

来週は、日帰り大阪です。京都は、スルーかぁ・・・(涙)


最近読んだ本:『風が強く吹いている』

2009年09月17日 19時08分39秒 | 
ようやく・ようやく・ようやく読破しました!!
お休みって、貴重ですね~・・・♪
大好きな三浦しをんさんの書く、大好きな『箱根駅伝』の物語です!!

【ストーリー】
寛政大学の学生が暮らす、家賃3万円のボロアパート『竹青荘』。10人目となる入居者の1年生・蔵原走の歓迎会で、彼を竹青荘に誘った4年生・清瀬灰二は突如、『来年の箱根駅伝に、この10人で挑む』事を宣言する。宣言されても、陸上経験者はハイジと走、3年生・ニコチャン(高校で陸上は引退している)のみ!しかも、知らない間に全員陸上競技会に『寛政大学陸上部・部員』として登録されていた!!
戸惑いながらも住人達は、それぞれの想いを胸に箱根駅伝に向けた練習を開始する。。。

『天才』と呼ばれながらも、監督との反りが合わずにドロップアウトした走。故障で一度陸上界から身を引くが、走る事を諦め切れなかったハイジ。その他、留学生やら双子やら、クイズ好きやら漫画ヲタクやら、物凄い個性的なキャラクターが「これでもかっ!」と言うほど出てきます。そして、物凄く複雑な背景が絡み合いながらも、『箱根駅伝』と言う目標に向かって物語りは進んで行きます。

毎年正月2日・3日は、国道15号に携帯電話のテレビ片手に応援に行くほど箱根駅伝好きな私ですが、こんなにもそれぞれの区間でドラマがあるとは想像が及びませんでした!ネタバレと言うか、ここが無いと話にならないので書きますが、彼らは予選会を突破して箱根駅伝に出場します。その『予選会』と、箱根駅伝の一区・一区の話に、涙が出ました!最後の大手町のシーンは、幸い家で読んでいたのですが、思わず悲鳴を上げました★
間違いなくこの本は『泣かす話』なのですが、泣ける理由は「そこまで話に入り込んでしまうから」に他ならず、この無謀なまでの『箱根駅伝』に挑戦した選手(竹青荘入居者?)の一人ひとりを応援せずにいられなくなる物語です!!良かった。最後を一気に読み切る時間が持てて、良かった!!

この本は、今年の秋に映画になるそうです(http://www.kaze-movie.com/index_pc.html)。今から公開が楽しみで仕方がない私です!!

最近読んだ本:『エンド・ゲーム』

2009年08月03日 22時36分18秒 | 
最近本を読んでいなかったのですが、何となく頑張って、何とか読み終わりました!
恩田陸さんの本、文庫が積みあがり始めています★

【ストーリー】
『あれ』と呼ばれる存在と戦い続けている常野一族の拝島家。主人公・時子の父は幼い頃に失踪し、母の暎子と二人暮らしをしていた。時子が大学生になったある日、母が社員旅行先で倒れ、原因も判らず眠り続けたままになってしまった。時子は、「いざとなったら連絡するように」と言われていた番号に、迷った末に電話をかける・・・。

大好きな『常野物語』のシリーズ・第三弾です!常野一族の話をベースに『家族愛』が描かれている物語ですが、最終章の前で「このオチ?!」と一瞬ガッカリしてしまいました。ネタバレになるのを避ける為に詳細は伏せておきますが、『洗濯屋』と呼ばれる存在・火浦のようなキャラクターが、個人的に好きではない為かも知れません☆
ところが、やはりただでは終わらない恩田ワールド!!最後にとんでもない結末が待っていました!!この物語は、『女性』の勝利です!!(笑)
凄い、やっぱり凄い恩田陸!!ラストに圧倒された1冊でした!!

あとがきで、『常野物語』がまだ続くとあって、小躍りです♪次に文庫になるのはいつかなー?と、待ち遠しいです!!

最近読んだ本:『スペース』

2009年05月14日 21時46分56秒 | 
今日は出社拒否症が出たので、家で大人しくしていました★
いや、実際は家事三昧だったんですが・・・。お日様バンザイ!!

加納朋子さんの本、大好きです!本屋で先日見かけて購入し、今日1日で読破してしまいました!

【ストーリー】
正月用品の買出しを母親に頼まれた主人公・駒子は、門松から松の枝を拝借しようとしていた時に警備員のアルバイトをしていた友人(?)・瀬尾に声をかけられる。謎好きの瀬尾に、駒子はある『手紙』についての謎を出すのだが・・・。

手紙の謎解きの話と、手紙の主人公達(※駒子ではない)の2本立ての1冊です。ネタバレになってしまうので何がどうと書く事は出来ないのですが、『自分の本当にあるべき場所とは?』がテーマになっています。ほんのささいな事が、全く見知らぬ人に及ぼす影響や、『偶然』が『運命』に変わる展開に、人間の弱さ・強さをしみじみと思い知らされた気がしました。ラスト近くで久し振りに本を読んで涙が出ました!
何となく些細な事で落ち込んでいたので、この本を読んでスッキリしました!!

夕方から読み始めて、「Jokerさんが帰ってくるまで・・・」と思っていたら、「これから帰る」と電話があったのが21時!!夕飯、出来てないっ!!
と、慌てて煮込みを作っている最中に更新したブログでした☆そろそろ煮えたかな~・・・?

最近読んだ本:『鴨川ホルモー』

2009年05月11日 21時10分20秒 | 
ネタがない時は、これに限りますね☆映画も公開されたので、これまた慌てて呼んだ万城目学です。

【ストーリー】
京大に2浪して入学した主人公・安倍は、京都『葵祭』のバイト帰りに『京大青竜会』というサークルに勧誘される。夕飯目的で参加した新歓コンパで偶然居合わせた美しい鼻を持つ女性に一目惚れした安倍は、ズルズルとサークルに籍を置く事に。しかし、このサークル、京都に古くから伝わる『ホルモー』と言う競技を行うサークルだった!

映画の宣伝等を先に観てしまってから読んだので、オニは何となく可愛らしい想像で読んでしまいました☆在り得なさも相当なものなのですが、最後まで読むと本当に『ホルモー』と言う古来からの競技があるような気持ちになるのが、不思議です。それ位、『ホルモー』と言う競技について考え抜かれている所が、凄いです!
あと、キャラクターの濃さも、凄い!主人公の凄まじい妄想癖、友人の帰国子女・高村の日本人魂、『凡ちゃん』こと楠木さんの鉄壁女子っぷり、主人公の片思いの女性・早良京子の天然悪女っぷり、その他もーこれでもかっ!と言う程個性溢れるキャラクターが出てきて、笑いあり・青春あり・涙なし(笑)のストーリーが展開されます!
まとめて本を読む時間が取れない中で、寸暇を惜しんで必死に読んでしまう面白さでした!

これが映像になる所がどうしても想像出来ないので、映画も観に行きたいなぁと思います!・・・まだやってるよね??

最近読んだ本:『まほろ駅前多田便利軒』

2009年05月09日 22時58分04秒 | 
新カテゴリ『本』作りました!

三浦しをんさんの作品、かなり好きです!
ですが、購入後暫く放置されていたので、慌てて読みました☆

【ストーリー】
まほろ市と言う架空の町で便利屋を1人で営む主人公・多田の前に、高校の同級生だった行天春彦が現れる。住む家も仕事も行く宛てもない行天を多田は成り行きで引き取る事になったが、便利屋の仕事や生活に様々な変化が訪れる事になる・・・。

架空の街『まほろ市』は、思いっきり『東京都町田市』に他なりません!が、やはり架空の街にしておいた方が良いのでしょう。住んでいたのでは?!と思う程、良く特徴を捉えています☆
バツイチ男性2人の引きずる過去が、仕事の合間に少しずつ顔を出し、やがて1つの結論に達して行く過程が見事です。仕事・家庭・夫婦・子供・恋愛など、主人公や仕事の依頼人それぞれに事情や問題・悩みがあって、事件が起こります。しかし、事実の1つ1つがどうにもならない事柄だとしても、それぞれの登場人物が納得の行く形で解決方法を選んでいく様が、何とも言えず清々しいです。『人間の逞しさ』を再確認させてくれると同時に、夫婦のあり方についても考えさせられる一面もある作品でした!
殆ど一気に読んでしまった程、面白かったです♪

彼女の作品で、この秋映画公開されると言う『風が強く吹いている』、早く文庫で出ないかなぁと待ちわびる日々です!(※我が家は夫婦揃って読書家の為、ハードカバーを購入出来ない事情があります★)本読んで、映画観て、出雲・伊勢をTVで見てから、正月の箱根を見たいなぁ・・・と、贅沢な妄想にふける私でした!