日本の義務教育の基礎となる
最も大切な教科は「国語」だとお考えになっている先生方は多くいらっしゃいます。
新指導により国語はどう変わったのか?
目につくのは扱われる古文が増えた事です
小学校では詩や俳句と言った韻文が増えましたね。
そして文法ですが
私は国文法という教科だけの時間が必要だと考えています。
以前にも書きましたが現代文と国文法でテストも先生も分かれていきています。
理科の一分野と二分野のようですね。
小学校ではなじみのなかった文法ですが(中学受験生を除き)
中学では一気に約2年間で学ぶ事になります。
(新指導導入後は小学校では指示語や接続詞などを低学年から学んでいます)
30人からの一斉授業で理解できるのはどの程度なのか?
ついて来れるのは何人ぐらいなのか?
心配ですね・・・
さて、国語が最も大切な教科という理由はこうです
「全ての教科は国語力をベースに学ぶ」からですね
国語力とは
読解力・漢字能力・語彙力など全てです。
例えば社会は暗記教科としてこれまで来ましたが、新指導では
暗記だけではダメで繋がりや関連性を理解していないと得点できない問題
に変わっているようです。
関連性を見つけるには読解力も必要ですよね。
例文から問題点を見つけだし自分なりの解決策の提案をするなどの問題には
読解力や表現力、観察力が必要です
最近の模試問題を見て気になるのは「語彙力」を試す問題の多さです
今では滅多に使う事のない言葉は
私たちでもその意味がすっと出てこない!なんて事もあります
それらをどこで学ぶのか?
読書をしても残念ながら身につかないと私は思っています。
現代の作家の方が書かれる文章では使用される頻度が低いからです
またお子さんたちが本を選ぶ時にどんな本を好んで読むかを考えるとわかると思うのですが
物語文、つまり小説が多い。
説明文や論説文といった堅苦しい本を手にはしないでしょう。
なので本を買うより、新聞を読んだり問題集を数多くこなす方が「国語力」は着くのです
問題集に記載されている問題文は国語の問題としてだけではなく多くの事を教えてくれますよ
新聞を読めば時事問題にも強くなり一石二鳥ですね!
国語が苦手というお子さんはおおいにして文章を読む事をしてきていません
つまり食わず嫌いともいえます
入門編としては小説も良いと思いますが、国語力を付けるにはそれでは不十分だと思います。
国語が得意になると、他教科の問題を読んでいても理解が早く
スムーズに式を立てたり、文法の並び替えをしたりする事も出来るようになります。
受験学年になる前にこうした取り組みでぜひ国語を得意にして欲しいと思います。