当教室には既に浪人を決めた生徒さんがいます
そしてまた浪人を決心して当教室を訪れた生徒さんがいました
浪人をこの時期に決める理由はなんでしょう?
一人の生徒さんはここまで一切大学に興味を持たず
大学進学は全く考えていませんでした
やりたい事は勉強じゃないという、かたくなな気持ちだったので
どんな大学があるのか?
何をする学部があるのか?
すら見ようともせずここまで来てしまいました
しかし、大学に目を向け始めてから
大学に行きたい!という気持ちがふつふつと沸き
この教室にやってきました
さすがにここまで入試に向けた勉強をしてこなかったので
今年度の入試には間に合わず、そのことをとても後悔しています
浪人を決めるにあたり、不安や迷いがないわけではありません
むしろ本当に1年間浪人生活が出来るのだろうか?と随分悩んでいましたが
「ここには講師を始めとする仲間がいる」ことを伝え、何日も考えてから
決心をしました
他の生徒さんはというと
入試に向かって猛勉強する中で心が折れてしまったんですね
しかし、時間をかけてもう一度チャレンジしたい
という所まで立ち直りました
ただ、今回の入試には自信を持って挑める所まで前向きになれていない事から
浪人を選びました
先日当教室に来てくれた生徒さんは始めから浪人をする決意をしていました
理由は高校での1年留学でした
留学のおかげで英語は得意ですが、入試に使われるような文法での得点が出来ません
また他教科は遅れてしまっています
留学をする時からもしかしたら浪人するかもしれないという予感はあったようで
ある意味当然の事として受け止めているようでした
生徒さん達はみなさんレベルを下げての大学進学なら叶います
しかし、目標に向けて妥協しない、したくない
という強い意志を持った学生さん達だと思います
様々な理由で進学を諦めたり、レベルを下げなくてはならない事もあるでしょう
なので、もし第一志望校ではない進学を選び
浪人を避ける事も一つの選択肢です
浪人生には現役生よりもプレッシャーがかかりますね
それは経験された方にしかわからない事だと思います
今浪人を決めた生徒さん達にここからの1年間に何が待っているかを知る由もないのです
表面的には入試に向けた勉強だけに専念するという事ですが
真面目な生徒さんにとって精神的な苦痛は現役生より大きいでしょう
浪人をしない方が良い場合もあります
それはお子さんの性格や学習に対する誠実さ等ですね
現役高3生の時期に環境が整っているにもかかわらず
本気になる事が出来ず、時間切れになってしまった等の場合は
次の1年間で本気になって向き合えるのかという所で疑問が残ります
もちろん、ご家庭の判断に委ねられるところですので
私たち塾側はご希望に添うようにご指導するのが役割です
ただ、当たり前の事を当たり前にやっているだけでは進歩は穏やかになってしまいます
勉強法から生活環境までトータルで考え、1年間の計画をしっかり立てる必要がありますね
一番大切なのは生徒さん本人が意欲と目標を持っているか?という事だと思います
唯一浪人と言う選択肢のある入試に向けて、受験生のいるご家庭では一度は考えられた事があると思いますので
浪人という選択について私の考えを書かせて頂きました