中学も高学年になると思ったようにテストでの点数が取れない
といった生徒さんもいらっしゃると思います。
それまでは普通に平均点は超えていたのに、なぜかしら?
と不思議に思うほどです。
こうした立場にいますので、普段からその理由や原因についてよく考えるのですが
やはり基礎学力に行きつきます。
「いえ、小学校の頃は成績良かったんですよ」
と仰られると思いますが、ちょっと考えてみてください。
高学年になって連立方程式や二次関数など一筋縄では解けない難解な問題が出てきます。
私は数学が大の苦手なので(苦)
どんなに難解でも解法がありますね。公式を覚えていれば解けます。
しかし、そこで点数を取れないという時、良く見てみると計算違いをしていたり
文章を読めていなかったりと直接公式とは関係の無い所でミスをしているんです。
入試で扱われる図形の問題もまず質問を理解できなくては公式を当てはめる事もできませんね。
また受験期になって漢字の書き順を覚えなおししなくてはならない状態だと
それだけでも学習量は大幅に増える事になります。
先日ある生徒さんの学校のテストで(国語)
ある大問が9割不正解でした。これは何の問題だろうと見ると慣用句でした。
本人いわく「学校では習っていない」とのこと・・・
学校で先生が解説しなくても、テスト範囲に入っているのであれば学習しておくべきだったでしょう。
先月会場模試から通達がありました。
内容は「漢字の書き順、形を正しく書くように」との事です
つまり、それだけ漢字がいいかげんな生徒さんが多いという事だと思いました。
「「とめ、はね、はらい」が出来ていなければ不正解にします」ともありましたよ!
これで偏差値が下がる事で志望校を諦めたりする事になってしまっては
もったいないですよね!
これらは基礎学力です。
テストというものはその時の問題次第で、出来たり出来なかったりもします。
お子さんに基礎学力が付いているかは学校のテストだけでは判断つかないのが
本当の所です。
解法や式の立て方をマスターしていても不正解になる生徒さんがいます。
いわゆるケアレスミスです。
プラスとマイナスをつけ間違えていたり、sを付け忘れたり、タイムアウトしたり・・・
これらは注意力の問題だと思っています。
以前にも書いたと思うのですが、普段の生活に落ち着きの無い生徒さんに多いと思います。
電気の消し忘れ、ドアの開けっぱなし、忘れ物など
注意すれば出来る事が出来ない。
つまり注意力が足らないんですね。
小学生の頃からこの注意力を育てなくては急に出来るようにはなりませんし
小学校で習う基礎学力も定着したとは言えないでしょう。
中学受験はともかく、高校受験で親が口を出し過ぎるのは逆効果ですから
小学生の内にこうした力を養っていきたいですね。
小学生さんは少人数授業を11月より始めますので、こうした事を踏まえて
ぜひご検討ください。