私などが学生時代を過ごした頃と違い、子育てにお父様が参加する姿が本当に多くなりましたね。
保育園や幼稚園の運動会、イベントにお父様も参加しお子さんの成長を共に見守っていっらっしゃる
姿は自分の頃になく、羨ましいですし微笑ましいです。
幼少期だけでなく、教育進学にもお父様の考えや意見が多く反映され
子育てはお母さんだけの仕事ではなくなりました。
プラスの部分も多々あるのですが、ここでマイナスに働いてしまう場合を考えてみたいと思います。
人間の理性や心理・思考力は
機械のように予めインプットされて“作動”させている訳ではありませんよね?
幾何学模様より複雑で予測不能なものです。
こちらが思うように我が子は育っていない・・・と感じたかと思えば、
良い所あるな~って嬉しくなってみたり一喜一憂の繰り返しです。
シナリオ通りにはいきません。
理系思考で奇麗な数式のようにお子さんが育たない事で
子育ての意見が食い違っってしまい喧嘩になる事もあると思います
(昔は私もそうでした)
右肩上がりの棒グラフは理想論です。
私は職業上どうしてもお子さんの成長期、特に思春期や反抗期そして受験に関わる事になります
もし私が四角四面人間で、生徒さんたちとの会話は「成績に関してのみ!」としていたら
誰もこの教室を好きになって自習室で勉強しようとは思わないでしょうね。
ジグザグでも遠回りでも目標をしっかり定めて一生懸命頑張るには
あれもこれも受け止めて文系思考で文系思考で見守ってあげる事も必要でしょう。
生活で抱えている悩みや愚痴を吐き出して・・すっきりした所で「さぁ、勉強するか!」となるのです。
もう一つ、私は「成績を叱る種」にはしません。
なぜその点数になったのか?目標は何か?もっと努力はできたか?何を改善すればいいのか?
次に活かすにはどうすればいいかを一緒に考えてみましょう。
「ここは出来なかったけど、ここは良く出来たね!じゃぁ、ここを出来るようにすればもっと良くなるね」
意外かもしれませんが、出された点数、成績を見て一番ショックを受けているのは本人です。
「うちの子は全く気にしてないですよ!」と思われましたか?
そう振舞っているだけです。なぜなら落ち込んだ自分を見せでもしたら
次に言われる事は解っていますから・・・
奇麗な数式のように子育てをし、正しい解答のように進学させる。
理想ですね。しかしそうは行かないのが人間ですし子育てです。
塾での授業を1カ月「これ」だけやれば「ここ」まで伸びるだろうと予測して・・・
それ以上の効果が出るお子さんもいらっしゃいますし、その逆もしかりです
数学のように、計算通りにはいきません。
ぜひ、多面的な見方でお子さんの成長、進学を見守って欲しいと思います。
受験事情は毎年変わります。
辛くても実りある受験にしたいという気持ちを常にもって
ご指導にあたらせていただいています。