ピンクの小さな花がびっしりと集まってつく花穂が鹿の子絞りを思わせるのでこの名があるというカノコソウの名前はよく聞くのに、実際によく見るのはツルカノコソウか、科が違うキョウガノコばかりで国内で見るのはこれが初めてでした。なのに初めての気がしないのは何故かよく考えてみると2013年7月イタリアのヨーロッパアルプスで、まったく同じものをたくさん見ていたからでした。(写真下)
花のつきかたや、葉の切れ込み方がオミナエシに似ているのでハルオミナエシとも呼ばれています。
山地のやや湿り気のある草地に生える多年草ですが、あまり数は多くないといいますから、いままで国内でお目にかかっていないことに納得です。
茎の高さは約40㎝、5~7月、花は散房花序につき、花冠は約3㎜で淡紅色、花筒の片方は少し膨れます。
根を吉草根といい、ヒステリーなどの鎮静剤に使われます。根を使わずとも見ているだけで心が鎮まりそうな優しい色と姿の花でした。
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