むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ハシナガヤマサギソウ:嘴長山鷺草(長い名前は長い距から) 

2016-05-24 10:47:41 | 植物観察記録



四万十川最上流に位置する遠山湿原のあちこちに咲いていたのがハシナガヤマサギソウ:嘴長山鷺草(ラン科 ツレサギソウ属)でした。
日当たりのよい山地の低草地に生える多年草で草丈20〜40㎝、茎にはやや稜があり角張ります。葉は線状長楕円形〜狭長楕円形でふつう1個、他は小さくて鱗片葉に移行し2〜5個あります。
花期は5〜7月、花は黄緑色で花序には8〜12個の花がつきます。
ヤマサギソウやオオヤマサギソウに似ますが、距が長く20㎜以上になるのが特徴で、和名はこの長い距を鳥のくちばしに例えたものとされます。
北海道、本州、四国、九州と広く分布はしますが、各地で絶滅危惧種に分類されることが多く、ここ高知県では絶滅危惧種Ⅰ類となっています。
先年、高峰高原で見たタカネサギソウを取り上げています(’14年8月5日記事)。同じ仲間ですが遠山湿原のハシナガヤマサギソウのほうが多少ひ弱な感じがしました。


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