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いぼ状突起のある子房
早春の淀川右岸鵜殿の葭原のあちこちにやわらかい黄緑色の群生がみられます。
ノウルシ:野漆(トウダイグサ科トウダイグサ属)です。トウダイグサ科とは、独特の盃状花序が昔の灯明台に似ているところから、また和名野漆は、茎を切るとウルシのように白い乳液が出ることからきています。ウルシのように葉に触れるだけでかぶれることはありませんが、乳液には毒が含まれていて、
かぶれ、皮膚炎、嘔吐、下痢などを引き起こすといいます。
花時の高さは30~40㎝、直立する茎に葉を互生し、茎頂に倒披針形の5枚の葉を輪生し、それぞれの葉腋から放射状に枝先に盃状花序をつけます。花序の基部の卵円形の総苞葉は鮮やかな黄色で花びらに見えます。
その葉脇からでた5本の散形枝の先に杯状に3つの総包片をつけ、各総苞片の腋から細枝を出し、その先に更に2つ苞葉を出し、またその腋から各々細枝を出し、花には幅約2㎜の広楕円形の腺体があり、1本の雄蕊からなる多数の雄花が頂生し、淡黄色の1本の雌蕊からなる雌花には、いぼ状の突起をつけた子房があり、3つに膨らんでいます。全体でみると1つの総苞の中に6つの“花“が咲いているように見えるという複雑な構造です。
環境省RDB(2007年)では準絶滅危惧種NTになっていますが、河川敷などの生育適地が減少しているためで、近畿地方でいうと鵜殿や琵琶湖畔などで見る限りノウルシそのものの繁殖力は結構強いように思えます。
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