むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

タイトゴメ:大唐米(下等米に似るといか) 

2015-11-01 07:53:07 | 植物観察記録
沼島の海辺の石垣の隙間にタイトゴメ:大唐米(ベンケイソウ科キリンソウ属)生えていました。
大唐米とは小粒の下等米のことで、厚みのある小さい葉を大唐米に見立ててこの名があります。
高さは10㎝足らずですが、海岸の岩場や礫地におおい多年草で、岩に張り付くように広がり、とくに花のころはよく目立ちます。
葉は密に互生し、長さ3~7㎜で先は丸くなります。
花期は5~7月、茎の上部に濃い黄色の星形の花を3~10個つけます。秋には赤く色づきます。いつでも見られる草ではないので、花も紅葉もないこの時期ですが取り上げました。
タイトゴメと聞いて、あるいは大唐米と読んで、今では下等米と理解する人はまずいないでしょうから、この草は名前で不名誉を免れているといえます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿