
光沢のある葉の間に白い花穂が立つ姿を、悲劇のヒロイン静御前にたとえてこの名がついたといわれ、静が義経に縁のある吉野の勝手神社で舞を舞ったという話から吉野静とも呼ばれます。眉刷草(まゆはきぐさ)の名もあり、いずれも清楚な花の姿から女性にちなむ名がついています。
正月の縁起物のセンリョウ:千両と同じ科であるのはちょっと不思議ですが、両者を花で比べると、なるほど頷けます。
(センリョウの花は‘07年7月8日記事参照)
センリョウと同じように、ヒトリシズカの花も花弁と萼を欠き、緑の球に見える子房に突き刺さったようにつく3本の白色の花糸が花のように見え、その根元に黄色い葯がつきます。
どちらも進化の道程での古い形のまま生き残っている植物なのです。

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