むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

クロヅル:黒蔓(日本海東北が中心) 

2015-08-15 11:57:18 | 植物観察記録
これも月山弥陀ヶ原(1400m)で見かけたクロヅル:黒蔓(ニシキギ科クロヅル属)です。ベニヅルという別名もあり、分布は本州東北地方の福井県までの日本海側、中国地方、紀伊半島、四国、九州などとなっており、ほとんど全国版のように見えますが、月山が初見で見た場所とあれば、メインは東北地方の日本海側ということなのでしょう。
長さ数mに達する落葉つる性木本で、互生する葉の長さ5~15㎝、幅4~10㎝の卵形または楕円形で先は短くとがります。
雌雄同株、両性花と雄花があり、7~8月枝先に円錐花序をだして直径約6㎜の緑白色の花をつけます。花は5数性で、花弁や雄蕊は5個ずつあります。
果実は翼果で、長さ8~12㎜、よく葉3個あり、普通淡緑色、ときに紅色を帯びます。
紀伊半島、市国、九州に分布するものは葉の先は急に細くなり、果実もやや大きいので、これをサイゴケクロヅルとすることもあるといいます。

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