むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ネコノチチ:猫の乳(花は目立たないが) 

2015-06-21 19:19:47 | 植物観察記録

久しぶりにネコノチチ:猫の乳(クロウメモドキ科ネコノチチ属)の花を見ました。
変わった名前のネコノチチ:猫の乳(クロウメモドキ科ネコノチチ属)は、果実が猫の乳首に似ているところから来ていますが、花はごく地味なものです。
山野に生える落葉高木で高さは普通5~10m、大きいもので15mくらいになります。互生する葉は長さ5~12cmの長楕円形で、側脈が目立ち、先は尾状に鋭く尖り鋭い縁には鋸歯があります。クロウメモドキ科の常として、2枚ずつ交互につくいわゆるコクサギ形葉序となります。
5~6月、葉のつけ根に直径3mmほどの黄白色の小さな花を数個ずつつけます。
和名の由来となった果実は長さ8~10mmの核果で、黄色から赤くなり、熟すと黒くなって、中に核が1個あります(’08年10月25日記事)。実際には猫の乳房をしげしげと見たことがなくても、この形を見て、納得できるような気分になるのが不思議なところですが、地味な花より、面白い形の果実の方が知られて、和名の.由来となっているのは当然と思えます。