◇ 先生の講話
1.今期検定の概要
ア.課題
半紙;「雲遊」
七段以下:楷、行、草の3体
半切;「一藝之士皆可遊」
七段以下:楷および行または草の2体
八段以上:楷、行、草、隷書の4体(半紙は不要)
イ.審査のポイント
半紙:六段以上は自分の字が書かれているか。
楷、行、草の3体が同じレベルで書かれているか。
半切:「楷書と隷書」、「行書と草書」を其々対で見る。
落款の位置が、各体ごとにばらばらになっていないか。
草書が一番書きにくい。運筆の流れ、墨の濃淡・かすれ、余白
が大事。運筆の途中で手が止まってしまったり、また墨を
つけなおして書いたりしがち。
ウ.締切
10月末日(先生への提出はそれ以前)
2.課題運筆上の留意点(半紙楷書)
ア.「雲」![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/37/7225163721b1bb8f94e59ee3199de14c.png)
①入筆後同じ幅で右へ押す。入筆後の幅が細くなるのはNG。入筆後一旦筆を起こして右へ押すと「くぼみ」ができるがこれもNG。
収筆時に「くぼみ」ができるのも同様にNG。
②筆の動き(収筆後整形)
入筆時に「くぼみ」ができるのはNG。
③入筆後転折までややまるく。
「雨冠」の中の4つの点は、雨冠の中におさめる。雨冠の下へはみ出すと字がばかでかくなる。
転折部分が丸くなるのはNG。
④①に同じ
⑤入筆後一旦筆を起こして右へ。収筆は左斜め上からおさえて戻し整形する。
⑥入筆後一旦筆を持ち上げて斜め左下へおろす ⇒ はねて筆を下した後一旦持ち上げて右へ ⇒ 収筆は斜め右下からおろし、筆を軽く持ち上げて下へ ⇒ 整形。
イ.「遊」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0d/9040d0fb69363a122db25acf53e8f34d.png)
①「方」
筆順
結構に注意
②「しんにゅう」
筆順
完成形
しんにゅうの2画目と3画目を続けるのはNG。
また、中心線の位置に留意すること(しんにゅうが左によりすぎたり、しんにゅうの中が大きくなりすぎないように。
NGの例
(出席者 10名)(谷田貝 記)