日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第163回(平成28年6月2日)

2016年06月14日 | 例会報告

◇先生の講話

1.文房四宝(3) 墨

○ 墨=黒+土:(油)煙(煤)+膠(字からみて昔は土も混ぜていた) 前漢時代に出来たといわれているが、証拠はない。

*大きく分けると以下の2種類。

・松煙墨 松脂入りの松を燃やした煙    青っぽい  和紙に合う

・油煙墨 胡麻、菜種、桐の実を燃やした煙 茶色系   中国紙に合う

*中国の墨は膠が少なく割れやすく、摺るのに時間がかかる。

*形は、棒状  例えば、紅花墨 安いのから高いのまである。

○ 墨液

*濃墨(瓶入り)、粉状あり 自分で水で薄めてよくかき混ぜて使う必要がある。

*作品展用には、開明または呉竹が良い。

2.作品展:色紙、1/2半切、1/4半切 の書き方

○ 色紙

*金粉がついているのは裏、和紙が貼ってあるのが表  (よく間違う)。

*表 滲むものと滲まないものがあるが、滲んでも構わない。

*スミ・カスレ・アンバランスを意識してほしい。

(例1) 学ぶに如かず 文章で書けば 不如学 だが 左から 学如不 と書いてみた 落款は 左側

(例2) 一期一会のように 同じ文字が出てきたら、敢えて書き方を変えたほうがよい

(例3) 不羈のようにもともと大きさに差がある文字では、不を小さめに右上 羈を大きめに右下に書くと面白い
   

○ 1/2半切

上下を開けて、少し縦長な文字にするとよい。

○ 1/4半切

4~5文字。 どこをカスレにするか どこを大きく どこを小さくを考える。

3.習字と書道について

○ 習字 文字通り“字を習う”

篆 隷 楷 行 草 かな  の 6字体 すべてかけると三段から六段。

*篆 隷 草 などは いろいろなところで目にしているはず。

*自分の名前・住所は、6字体で書けるようにしておいて欲しい。

*“結構”をよく勉強してほしい 文字の成り立ち、バランスが大事。

○ 書道  六段から上 

*自分の字を作る。間違ってなければよい。

*アンバランスも大事。

4.その他

谷田貝さん 今回の検定でその最高位である“師範” に合格内定。

*師範の上は教範、成家。検定はなく、展覧会に出して認められること。

(出席者10名  香村 記 )

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