イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

平織り (田中織り) でマーガレットを織る 2

2014年12月30日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
バリ島のウブドは気温が30度に上がっても湿度が低い時は肌寒く感じます。長袖を着ると暑いので、半袖の上に羽織る薄手のマーガレットが重宝します。1枚織ってみることにしました。

織りの企画 マーガレット

田中織り、30羽を使用 (組織図は前回の記事に)
経糸  コットンのグレー59本、
    コットンのマンゴスチン色238本
織幅  45cm
長さ  120+70 (ロス分) =190cm
緯糸  マンゴスチン色とジャワ島の手紡ぎ糸の2本取り

綜絖に通し終えた順に数本づつ、糸端を揃えてチキリ(後巻棒)に結んでいます。





機くさの代わりに模造紙をはさんでチキリに巻き取っています。横から見たところ。



前側の糸は手と櫛で梳きながらねじれを解き、巻き取り易くします。



チキリに巻き終えて、男巻棒(前巻棒)に結びます。
真ん中、両端、真ん中と進みます。



織り始めました。始めの往復は平鉄の代わりに梱包用ビニールひもを差し込み、かがる時に外します。(Hemstitch)
織り幅の3倍ほど緯糸を残し、かがります。





織り上がりました。



両端にボタンを付けて、マーガレットにしました。






おりひめ手織機の紹介

私は一号機の織幅45cmを使っています。
他に二号機 (57cm) 三号機 (75cm) があります。
先生はご高齢で現在は療養中でいらっしゃいますが、手織機のメンテナンスなど息子さんが引き継いでおられます。
手織機の部品が無く困っていらっしゃるブログを読みました。現在の情報をお知らせいたします。
連絡先  おりひめ工房
TEL  042-591-2850


少し早いのですが、恒例のおりひめ工房の作品展のお知らせです。

第8回  手織り仲間の手織り展 
    2015年2月23日(月)~25日(水)
    府中グリーンプラザ 分館
    (京王線 府中駅下車)



平織り (田中織り) で織る

2014年12月28日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
織りひめ工房でよく織られている平織りに田中織りがあります。サンプルは筬目に3本づつの繰り返しで通します。綜絖は3本と1本づつ通します。緯糸は3本1回、1本3回の繰り返しです。経と緯で太さと色が強調されます。皆さんそれぞれアレンジされていて3本取りを2本に、空羽にしたり、緯糸も1本にしたり2本にしたりで基本を崩して、好みで織られていまた。田中さんという方の発案だそうです。平織りは単調と思われるますが、田中織りは色の組み合わせや糸の素材などで楽しめます。おりひめ手織機は手前の男巻きから経糸を張れますので色あいがイメージし易く、変更も出来、手軽さが良いと思います。


サンプルの組織図を書きました。




今回織るマーガレットは田中織りをアレンジして、薄手にしたく2本と1本づつの組み合わせに空羽を入れました。両耳は空羽を入れず2本にしています。平織りと変わらなくなりました。




整経の準備です。角材のブロックは丸棒が通り、便利です。ホームセンターで見つけました。



経糸を筬に通しています。


BARONG バローンに会う

2014年12月25日 | BALINESE LIFE
日本の獅子舞によく似ています。バリ島を守護し、邪悪な霊を退治する力強い聖獣です。ビスマ通りを練り歩いていました。子供たちのグループがそれぞれの通りでドネーション(寄付)を集めながら、歩きます。


ヒンドゥー神話には登場しない動物で、バリ古来のアニミズムから生まれました。ライオンに似た神獣と結びつくと考えられていてアジア、ヨーロッパ各地に共通して伝わっています。

出典 BALI STORY LINES
   I Nyoman Tantrayana












クニンガンの準備

2014年12月24日 | BALINESE LIFE
22日からクニンガンの準備が始まりました。
バルーンさんはサティの串を竹から作っていました。





ネネ(バルーンさんの奥さん)はチャナンを椰子の葉で作っています。セレモニーごとに形は違うそうです。









プトゥさんと従姉妹のGEKさんはチャナンにお花などをいれています。





お花の他にお米、バリのコイン、市場で買った紡いだ糸もありました。
チャナン用なので織ることはしないそうです。





お米をお供えする入れ物も何時もと違う形です。


ジャワ島の手紡ぎ糸で織る 5

2014年12月23日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
冷蔵庫の中を整理した時に古い冷凍うどんがあり、もったいないのでくたくたに煮て糊にしました。
試しにジャワ島の経糸のひとかせ(およそ200グラム)を4倍の水で糊付けしました。

糊付け後、よく絞り、上棒を固定して下棒を引っ張りながら強く叩き糊を落としました。乾かない前に糸をさばこうとしましたが、2日ぐらいかかりました。途中、かせの間のあみそ糸を切って、5たばに分けました。


下棒を少し張り気味にして、さばきました。



糸玉にしています。前回よりも、絡まずスムーズにできました。





ひとかせを糸玉にしました。222グラムありました。