イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

チャナン Canang 

2013年11月27日 | BALINESE LIFE
     写真  悪霊がまっすぐ進めないようガネーシャが門を入ったところに置いてあります。
          その上に花供物のチャナンをお供えします。 
 
putuさんがチャナンの材料が入ったかごを持って部屋に遊びにきました。
ポロサン porosanを作ります。ヤシの葉で作るチャナンに必ず入れるもので、シンボリックな意味合いだとカデさんが教えてくれました。

 
 左の上から ヤシの葉で作った皿にポロサンをのせています。 右がポロサン
 2段目左   20センチ程の長さに切ってあるヤシの葉とお祈りの花
 Jepun の葉っぱで適当な長さに切ってあるドンカユ donkayu、 隣はバセイ baseという名前の薬草
 3段目    ヤシの葉を広げ、くるっと曲げてつくるブソン busung、 二つ折りしたドンカユにバセイを挟
 み、それをブソンに挟みホッチキスで止める。(以前は細い竹ひごでした)                              3つを合わせてポロサンと言います。
  
 putuさんが今日作るのは袋イッパイ分だそうで二人で作業をしたので早く終わり嬉しそうでした。

  門の上に
  門前の道に
  putuさんのへその緒などを埋めてある目じるしの石の上に
  木の根本に
  バイクにも
  置き物の頭にも  
  各部屋にある祭壇に
   

毎日、約125個作るそうです。8枚の花びらの形がcanang sari で四角の形をcanag kofakと呼ぶそうです。
ロスメンのあちらこちらにチャナン(天界に捧げる供物)を置いて毎日お祈りします。






縫い取り織りのタペストリー

2013年11月24日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
           写真  光を楽しむタペストリー

借りている部屋は窓が広くて田んぼがよく見えます。
カーテンを外して景色を楽しんでいます。
光に透すとシルエットになるようなイメージでタペストリーを織ってみました。
今年の作品展に出展したタペストリーもイチョウの紅葉に光が差し込んでいる様子を
イメージしたのですが葉の重なり合う色合いが出せませんでした。
平織りの開口時に緯糸の地糸と色糸(絵緯)を一緒に織り込みました。

 



 織りの企画 (右の2枚)
 幅   12センチ  長さ  120センチ
 経糸  20羽  約3寸
     20×3=60本
 整経  120+12(ふさ分)+70(ロス分)=202センチ

 織りの企画 イチョウのタペストリー
 幅   12センチ 長さ  200センチ
 経糸  20羽  3寸  64本
 整経  200+20(ふさ分)+70(ロス分)=290センチ


 

ジャージの切れ端で裂き織り Rag Rugs

2013年11月20日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
           写真 ストライプ柄の Rag Rugs

日本から戻り、まだ織りをする気力が出ないでいます。この機会にバリ島で織り始めた
織りをまとめる作業をすることにしました。

以前、出稼ぎに行く前にワヤンさんがデンパサールのお店から沢山のジャージを
持って帰ってきてくれました。Tシャツなど作った残り布で、輪になっていました。
原色の鮮やかな物ばかりです。Rag Rugsを織ることにしました。

  沢山のジャージの布

 織りの企画
 幅    40センチ   長さ 60センチ
 経糸  15羽 (両端は2本どり) 11寸
      15×11+2=167本
 整経  60+16(ふさ分)+70(ロス分)=146センチ
 緯糸  ジャージ 幅 3センチ
 
 1. 緯糸の準備。ジャージを3センチ幅にカッターで切る
  

 2. 織りの始めと終わりはたこ糸で10回の平織り

 3. 切った布を板杼に巻き、平織りで織りすすめる
  


 織りの企画 裂き織りテーブルマット
 幅    30センチ  長さ  40センチ
 経糸   15羽  9寸
      (15×9)+4(両端は2本取り2本)=139本
 整経   (40+12・ふさ分)×3枚+50(ロス分)=206センチ
 緯糸   ジャージ 幅1.5センチ

1. 緯糸の準備。ジャージを1.5センチ幅にカッターで切る
2. 織り始めは毛糸で捨て織りを4回ほど
3. 5ミリ幅の裂き布で1センチほど平織り
4. 準備した1.5センチ幅の緯糸で 綾織り 2/2 Twil (踏み木 3・2・1・4)で織りすすめる

  









オダラン Odalan の供物の準備

2013年11月18日 | BALINESE LIFE
        写真  花供物をのせて出来上がった供物

お寺の創立をお祝いするオダランが近づきました。ガイドブックによると
210日を1年とするウク暦に基づいて1年に1回または2回、行われるそうです。
村のお寺にお供えを捧げる準備が始まりました。
ロスメンの家族の女性たちは普段と違う花供物や果物や菓子などを高く積み上げる供物を作り、
ご主人のバルーンさんは香辛料の刻みをしていました。
バルーンさんの奥さん、ワヤンさんの奥さん、新婚の次男のお嫁さんのワヤンさんと女性群は
3人になりました。花供物を作っているのはバルーンさんの奥さんと次男のお嫁さんが多いように見えます。
家寺のお参りや毎日のお祈りはバルーンさんの奥さんとワヤンさんの奥さんが時に交代しながらしていました。
この頃は次男のお嫁さんに受け継がれたように思えます。
でも、オダランの供物はワヤンさんの奥さんのカデさんがお母さんに時々尋ねながら作っていました。
高く積み上げるにはこつがあるようです。何度も果物を外しては位置をずらしていました。
新婚のワヤンさんを見ていると結婚後の女性は夫に嫁ぐこと以上に夫の家族の一員として暮らして
いくように求められるように思えます。

  
 支柱になるバナナの枝を切り取り底を平らにします。バルーンさんが支柱を支えるために竹を切り、削っています。
 2本の竹の棒を+文字にしてバナナの枝を強く差し込みます。

    
 4枚のお皿をおきます。それぞれのお皿に顔を表す2つの丸くしたお米(目)と2つの小さな花供物(鼻と口)を入れます。
 始めにバナナをひもで固定します。

   
 竹串をバナナの枝に差し込み、尖らした先にリンゴを差し込みます。1段目を作ります。2段目も同じように作ります。

    
 3段目も同じように果物を差し込んでいきます。4段目にはお菓子をのせます。カデさんお手製のケーキものせていました。 

 
 ビーズの模様の可愛い蓋を載せたところ。

   
 包丁さばきに見とれてしまいました。
 生姜など各種の香辛料をあっという間に刻んでしまいました。


 

豆腐屋さんとのご縁

2013年11月17日 | 暮し
豆腐屋の看板が目印
まさかの豆腐三昧をバリ島でおくっています。

日本での生活。
市内に流れる野川沿いが散歩コースでした。手づくり豆腐屋さんとのご縁が始まり
往復1時間、健康のため散歩がてら買いに行くようになりました。
着いてすぐに飲む豆乳はまだ温かくお豆腐も美味しく食卓に切り離せなくなりました。
一時帰国中、数か月過ごした新宿での住まいの近くにも
手づくり豆腐屋さんがありました。豆乳は前の日に口の広い容器を
預けておきます。お豆腐を入れる器を持って朝の散歩がてら
豆腐屋さんに行きます。新鮮な豆乳とお豆腐をここでも食する事が出来ました。

バリ島では近くのスーパーマーケットで購入していましたが
時々はすでに傷んだ物もあり新鮮さは望めません。
デンパサールからの帰り道、以前から見かけた「豆腐屋」の
看板を頼りに訪れました。奥様は日本の方で趣味が高じて
始められ、ご主人様のお手伝いをしています。嬉しいことにお豆腐を手づくりしています。
大豆は残念ですが、アメリカ産だそうです。自然農法の豆の確保が難しいそうで価格も
2.5倍高いそうです。でも、特別注文には応じられるそうです。
毎日、朝の3時からの手づくりとお聞きしました。ご主人様は
看板のある道路沿いでインターネットのお店も持ち、ご自宅兼豆腐屋の
お店番も兼ねていました。奥様がデリバリーサービスでお留守でもお豆腐は買えます
ので大丈夫です。
3店舗ともご夫婦で助けあいながらお店を切り盛りしています。
日本では原料の値上がりから低価格での交渉で廃業に追い込まれた
お豆腐さんが多いと聞きます。
適正価格で継続が出来る、そして家族経営が成り立つような温かな暮らしでありたいです。

 Ubud tofu / Masae

 Br.Silungan Lodtunduh
 Phone / 081999213011
 休み / 土曜日

 豆腐      Rp. 20,000
 豆乳      Rp. 15,000
 寄せ豆腐   Rp. 10,000
 おから    100g~ Rp.1,000~ 
 
 Delivery service 月・水・金・日曜日 (配達希望日前日18時までにお電話を。配達チャージRp. 2,000)

  ご自宅兼豆腐屋さんの前で、ご主人様です。
   お豆腐は二丁分の大きさです。
                             日本でも少ないリユース出来るビン入りでの豆乳です。
   穏やかで笑顔が素敵なMasaeさん