写真 ジャワ島の糸 (緯糸用)
今年の楽しみは昨年の暮れに届いたジャワ島の糸で織ることです。昨年の11月にRaya Ubud通りを歩いていて見つけたお店です。店前でかわかしていた藍染めに惹かれて店内に入ると草木染めやイカット、バティックなどが素朴に置かれています。
糸を訪ねるとジャワ島から出店している方で
ジャワ島の村の糸を分けてくださることになりました。
手で紡いだ木綿糸でとても繊細です。1キロが220.000ルピア(約2200円)の価格でした。
経糸と緯糸で2キロを注文しました。昨年12月下旬に緯糸が1月中旬に経糸が揃いました。
出身の村、Desa Kerek はジャワ島東部にあるスラバヤ Surabaya から車で5時間かかるトゥバン Tuban を目指し、さらに3時間かかる小さな村だそうです。
手紡ぎ木綿糸を織り、ろうけつ染めをしているのが特徴です。
インドネシアは絣、ろうけつ染め、絞り、縞織り、紋織りなど染織の宝庫と言われています。中国の史書には3世紀頃にはすでに木綿絣が織られていたという記述があるそうです。絣の経、緯、経緯と全てがインドネシアでは存在していてその分布には興味がわきます。
経絣は現在のインドネシア人の多くを構成しているオーストロネシア語族に重複していて、非常に古い時代に大陸から移動してきた人たちです。紀元前5世紀ごろに中国南部から南への民族大移動があったと考えられていて、南部に住んでいた民族が除じょに押し出されてインドネシアの島々に移動したといわれているそうです。
緯絣はその後の紀元前後のインド人渡来によるヒンドゥー教、仏教の文化圏に限定されているそうです。「染織の美・1980」の絣分布を見ると大陸から離れている島ほど経絣が残り、バリ島は中間に位置していて緯絣(エンディック Endek)があり、
文化の交差点とも思われる「グリンシン」の経緯絣があり、
大陸に近い隣のジャワ島、スマトラ島では経絣と緯絣があります。経緯絣はインドの「パトラ」、バリ島の先住民バリ・アガのトゥガナン村の「グリンシン」、そして日本でしかありません。
日本の絣は18世紀の中頃、沖縄を北上して九州に上陸、薩摩絣を生みだしたことから始まったと言われています。絣は日本固有とのイメージがありますが伝わってきたのは比較的、新しいと知りました。
体力のあるうちにKerek村に行ってみたいです。
GEDOG ART SHOP (TRADITIONAL WEAVE BATIK TUBAN EAST JAVA)
Tel / +6281 7066 3887
参考 染織の美 1980 初夏
概説 インドネシアの絣 吉本 忍
yahoo.indonesia You Tube 「Kain Tenun Tuban」で検索
Raya Ubud通り沿いの表の看板と店前
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/50/2006d58e556204478b769f9d583077f2_s.jpg)
Kerek村の織り。手紡ぎの木綿糸で織った布にろうけつ染め(バティック)をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/cf/aa1ed88d819334414776bb2689775f4d_s.jpg)
店内の様子。オーナー婦人です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1e/12/31d5b10811915784b7e018b5e0460d3f_s.jpg)
手紡ぎ糸と織った布
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/b1/4cdc0650c593348a470db3144024355e_s.jpg)
購入した1キロの経糸
今年の楽しみは昨年の暮れに届いたジャワ島の糸で織ることです。昨年の11月にRaya Ubud通りを歩いていて見つけたお店です。店前でかわかしていた藍染めに惹かれて店内に入ると草木染めやイカット、バティックなどが素朴に置かれています。
糸を訪ねるとジャワ島から出店している方で
ジャワ島の村の糸を分けてくださることになりました。
手で紡いだ木綿糸でとても繊細です。1キロが220.000ルピア(約2200円)の価格でした。
経糸と緯糸で2キロを注文しました。昨年12月下旬に緯糸が1月中旬に経糸が揃いました。
出身の村、Desa Kerek はジャワ島東部にあるスラバヤ Surabaya から車で5時間かかるトゥバン Tuban を目指し、さらに3時間かかる小さな村だそうです。
手紡ぎ木綿糸を織り、ろうけつ染めをしているのが特徴です。
インドネシアは絣、ろうけつ染め、絞り、縞織り、紋織りなど染織の宝庫と言われています。中国の史書には3世紀頃にはすでに木綿絣が織られていたという記述があるそうです。絣の経、緯、経緯と全てがインドネシアでは存在していてその分布には興味がわきます。
経絣は現在のインドネシア人の多くを構成しているオーストロネシア語族に重複していて、非常に古い時代に大陸から移動してきた人たちです。紀元前5世紀ごろに中国南部から南への民族大移動があったと考えられていて、南部に住んでいた民族が除じょに押し出されてインドネシアの島々に移動したといわれているそうです。
緯絣はその後の紀元前後のインド人渡来によるヒンドゥー教、仏教の文化圏に限定されているそうです。「染織の美・1980」の絣分布を見ると大陸から離れている島ほど経絣が残り、バリ島は中間に位置していて緯絣(エンディック Endek)があり、
文化の交差点とも思われる「グリンシン」の経緯絣があり、
大陸に近い隣のジャワ島、スマトラ島では経絣と緯絣があります。経緯絣はインドの「パトラ」、バリ島の先住民バリ・アガのトゥガナン村の「グリンシン」、そして日本でしかありません。
日本の絣は18世紀の中頃、沖縄を北上して九州に上陸、薩摩絣を生みだしたことから始まったと言われています。絣は日本固有とのイメージがありますが伝わってきたのは比較的、新しいと知りました。
体力のあるうちにKerek村に行ってみたいです。
GEDOG ART SHOP (TRADITIONAL WEAVE BATIK TUBAN EAST JAVA)
Tel / +6281 7066 3887
参考 染織の美 1980 初夏
概説 インドネシアの絣 吉本 忍
yahoo.indonesia You Tube 「Kain Tenun Tuban」で検索
Raya Ubud通り沿いの表の看板と店前
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3b/56/f734065c4f974e9fa4ff9bedeb0956f4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/50/2006d58e556204478b769f9d583077f2_s.jpg)
Kerek村の織り。手紡ぎの木綿糸で織った布にろうけつ染め(バティック)をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/cf/aa1ed88d819334414776bb2689775f4d_s.jpg)
店内の様子。オーナー婦人です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1e/12/31d5b10811915784b7e018b5e0460d3f_s.jpg)
手紡ぎ糸と織った布
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/b1/4cdc0650c593348a470db3144024355e_s.jpg)
購入した1キロの経糸
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/13/5a/e6f1ad8a2422193424f2778bac950452_s.jpg)