イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

おりひめ手織機で織る。古い浴用タオルで裂き織りのバスマット

2016年10月30日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
約1年ぶりのおりひめ手織機です。
ジャージの裂き布で織った Rag Rugs が古くなりました。
古いタオルやサロン地で数枚織る事にしました。
まずはバスマットです。
タオル地は吸水性が良いので古くなった浴用タオルを緯糸に
してみました。織り幅を30cmとして、両端の耳は折り返さず
そのままいかしました。
経糸はタオル地の汚れを隠す為に沢山の色を適当に
配色しました。

織りの企画
幅 30cm、長さ 60cm
経糸 15羽 9寸
   15×9+4 ( 両端は2本取り2本 ) =139本
          ⇒140本 ( 4で割りきれる本数に )
緯糸 タオル地 幅3cm とコットンの2本取りを交互に

1.緯糸の準備
浴用タオルをロータリーカッターで3cm幅に切ります。




2.整経
今回は作業台に3本と綾棒2本を万力で止めて整経しました。


3.手前の前巻棒に整経した色糸をセロテープで止め、適当な配色で筬に通し、後ろからソウコウに通します。
ソウコウの4本毎、後巻棒に結びながら続けます。


5.糸の絡みをほぐしながら後巻棒に巻き取ります。






6.前巻棒に経糸を結びます。


7.織りの始め
踏み木の4番を踏んで左側から板杼を通し、
3→2→1→4 3→2→1→4 の繰り返しです。


8.タオルとコットンを交互に織ります。
踏み木の4を踏んで、タオルを差し込みます。


中で二つ折りにし軽くはたき、3に踏み替えて強くはたきます。




コットンの緯糸を入れます。2に踏み替えてはたきます。



タオルを差し込み、軽くはたいて1に踏み替え、
コットンの板杼を入れて4に踏み替え、はたきます。
これを繰り返します。
タオル地は交互に入るので、モコモコした感じに織れて
イメージ通りでした。

9.浴用タオル3枚で60cmの長さに織れました。
房を結んで、面白いレインボーカラーの
バスマットの完成です。サクサク織れて楽しめました。








テガラランに小旅行。 4 板杼を注文

2015年12月21日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
テガラランの周辺を走っていると木材が沢山置いてあり、
木工の作品を作っているお店が並んでいます。
マス村は家具類が多いようですがこちらでは
置物などの小物が多いようです。
宿探しに立ち寄った時に工房が多いこのエリアで
板杼を作れる人がいるかもしれないと考え、今回
日本で購入した板杼を見本に持って来ました。
宿のオーナーの奥様に尋ねたところ、知り合いの
工房があるとの事で頼んでみました。
図を書き、固くて、軽い木で、糸が引っ掛からない
ようお願いしました。

私が持っている50cm (外側の長さ) の板杼は先端が
割れ易いので、36cmの先端を見本にしました。


3日ほどで出来上がりました。
36cm ( RP.50,000 ) と42cm ( RP.60,000 ) が3本づつです。

材種は楠 ( インドネシア語で Kamper )でした。



1本RP.30,000~50,000を予定していましたので
お手頃なお値段でした。

早く、使ってみたくなりました。

ホームステイの奥様がバリ島では珍しい菊の花を
直接、農園まで買いに行って飾ってくれました。


オーナーご夫妻、息子さん、娘さん、ご両親の家族で
営むホームステイです。
皆さんとても気さく方達でした。苦しい時代を乗り越えて、
今は幸せだと話されました。
お客さんが喜んでくれるように心がけていますと、前向きな
経営をされています。
ツアーもエージェント頼みではなく、手作りの
メニューです。


来年3月の予約をして、帰りました。

おりひめ手織機で織る。 網代織り 2

2015年09月13日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
200センチの長さを予定していましたが、近いうちに
ムンチャン村の結婚式に出席することになりました。
何かお土産にと、網代織りをテーブルクロスにと
思い、2枚にしました。
2枚目は12回の往復で正方形を5回、間に6回の往復を
3回入れた模様に替えてみました。

2枚目


織り上がりました。

おりひめ手織機で織る。網代織り 1

2015年09月10日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
おりひめ工房の友人から頂いた着物地の
タペストリーの中に長方形の組み合わせの
網代織りがあります。淡い茶色で単色のよ
うに見えます。
かつて、4本(2本づつの濃淡)での網代織りを
織りましたが、今回は経糸20本(10本づつの濃淡)の
長方形を基調に織ってみます。

テジャクラ、パチュン村で染めた藍とハイビスカスの
花びら染めの糸で濃淡を生かした網代織りです。

着物地のタペストリー




ソウコウに通しています。
今回の平織りは手前のソウコウ1、2番だけを使ってみました。
3、4番のソウコウは両脇に止めておきます。


後巻棒(ちきり)に巻き取る前にひと色づつ、糸を引っ張り
ながら整えます。


2色を重ねて。


少しづつ巻き取る。


織り始めは工作用紙を1cm幅に切り、数段織ります。
糸幅が一定になります。


ハイビスカス→藍→ハイビスカスと交互に織る。




長方形は28段、正方形は12段ごとで色糸を替えてみました。
替える時は28段目と同じ色が1段目になります。




長方形の間に正方形を3段入れてみました。





織りのメモ
織り幅 約23センチ、長さ 200センチ
オサ  30羽使用
経糸  30×6寸=180本(各90本)
整経  200+12(ふさ分)+80(ロス分)=292センチ
使った経糸、緯糸  シルク 
          藍染めとハイビスカス花びら染め

網代織りの簡単な組織図







ハイビスカスの花びら染め 2

2015年09月06日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
花びら染めに必要な量はフレッシュの場合、3~5倍なので、
10日目で貰った総量が500gを超えました。
いよいよ花びら染めです。
左側のネットは乾燥した花びら、カゴは2-3日前の花びら。



1.ハイビスカスの花びらを選択ネットに入れます。
2.酢酸とお湯 (40~50℃) 1リットルを入れた器に花びらを
 入れて、30分ほど置いてふやかしておきます。
 30分後、既に濃い色あいです。


3.花びらから色が抜けるまで、よく揉みます。
 色を抽出した後のネットは取りだします。


4.事前にかせは水に浸しておきます。
 かせを絞り、抽出した器に入れて良く馴染ませます。
 糸がかぶるぐらいにお湯を足し、大きな容器に熱い
 お湯を張り、湯煎をしながら染めてみました。




5.時々空気を抜くように混ぜ、2時間以上つけておきます。


6.流水で色が出なくなるまで、振り洗いをします。


7.とても淡いラベンダー色です。
 抽出液に再度浸し、翌日の朝までつけてみました。

8.風通しの良い日陰で干します。
 ベージュに近い薄紫の色に染まりました。



シルクのかせ  84g
ハイビスカスの花びら ドライ 112g 
           (フレッシュの量 505g)
酢酸      40cc
        (花びらの重量又は水の分量で割り出す
        のかがわからず、とりあえず本に
        書かれているドライ25g/10ccの4倍に
        してみました。)