イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

バリ島でのはじめての織り

2013年04月29日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
                写真 はじめての織り  スカーフ
      1月に織り機を梱包してから家では織ることができずにいました。バリ島に来て身体も
      暑さに慣れてきました。そろそろ始めようかなとの気持ち が湧いてきます。おりひめ
      工房では表紙のカラーから「グリーンブック」と呼んでいました「A HANDWEAVERS
      PATTERN BOOK」から56ページのFold Large M's and O's にしました。
      織りの企画 1 (自分なりの記録の仕方です)
            幅 40センチ 長さ150センチ
            経糸 30羽  16目パターン×18回+8(両耳分)= 296本
            整経    150+20(ふさ分)+70(ロス分) = 240センチ
      織り始めて織りの模様が違うのに気付きました。組織図の写し間違えでしたがこのまま
      織り進めることにしました。最初の織りで残念だけれども、違う模様もまたいいかなと
      思いなおしました。

      
      織りの企画 2  「Warp and Weft] から、 44ページ
             幅 30センチ 長さ 40センチ
             経糸 30羽 16目パターン×17=256本
             整経    (40+10)×2枚+70=170センチ
      写真 ランチョンマット 2枚 

バリに暮らすまで 3

2013年04月22日 | 暮し
      写真 外壁の石彫 女神デヴィ・サラスワティ Dewi Sarasuwati (創造神 ブラフマの妻)
         学問と芸術の神として崇拝されています。日本でもお馴染の弁財天です

        準備は荷物のことが一番です。持って行く物と処分する物の種類です。荷物は

        航空便の制限でひとり20キロまで、これは手織り機とキャリーバッグでいっぱ

        いになりました。海外引っ越し便2社に見積りをしてもらいました。重さでは

        なく容量なので段ボール10箱程度で1.5〜2.0㎥で約20万円〜25万円前後。

        家具などは無く段ボール箱で済みますので、結局、重量計算で一番安い国際

        スピード郵便EMSにしました。20箱を20万円で送りました。

        あとはビザと役所関連です。ビザはリタイアメントビザです。去年バリ島を訪

        れた際に日本人スタッフのいる会社に頼みネットでやり取りをして、インドネ

        シア大使館に提出、エージェントから2月上旬に無事郵送されてきました。

        市役所に海外転出届を提出し、税金、健康保険、年金、銀行関係などもろもろの

        作業を終えました。仕事を辞めて約1カ月半、日本での生活を整理しました。

        引っ越しは物の移動ですが今回は持って行くか処分かの選択でした。必要度より

        も重いかどうかで決めることは国内の移動では考えらず意外な発見でした。

        全て空っぽになった部屋を見て人生の片付けを終えた気分です。

バリに暮らすまで 2

2013年04月15日 | 暮し
               写真 周辺の風景

       仕事も去年の12月で退職。バリ島に暮らすまで、長期計画は大体一年ごとに見直しを

       してきました。まずはどこの国か、どの町か、生活形態は、などなど。

       バリ島に決めてからは毎年1カ月位暮してみて日常の食事、買い物、読書、パソコン

       作業、散歩などを通して気づいたことを改良してきました。今では定宿の家族から

       ファミリィと呼ばれているので暮すことに心配はありません。どこに住んでも人の

       暮らしです。子どもの頃から現在まで引っ越しが多かったせいか新しい土地で暮す

       のはわくわくします。いつも仮住まい、この世も仮住まい。3万年前はまだ陸続き

       だった日本海を渡って食べ物を探し歩いて日本にまで辿り着いた狩猟採取系かもし

       れません。はたまた、権力闘争に敗れて一族総出で新天地を求めて渡ってきた渡来

       系かも。いずれにせよ人類のアフリカ単一起源説によれば新人が人類拡散してきた

       インド・南回り東アジアの5万年前のルーツに戻るのかもしれません。バリ島から

       3キロ隣のジャワ島には110万年前にはアジア最古のジャワ原人がいたのですから。

バリに暮らすまで 1

2013年04月08日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
            写真 「おりひめ手織機 1号機 (織幅 45センチ)」

       日本を離れたいと考えてからおよそ15年になります。バリ島に決めて10年くらい。いよいよ

       今年の2月にその時を迎えました。出国まで割と淡々とした気持ちでした。ゆったりと流れる

       時間には手織りをしたいと考えていました。世界共通語でもあるイカット(絣織り)の国で

       過ごせるなら機織りを勉強してから行きたい。2〜3年前から上諏訪で数回、短期講習を

       受けましたがひとりで経糸(たていと)をかけ、織り始められるまでにはまだまだでした。

       去年の2月、府中市内の作品展を知り「おりひめ手織機」に出会いました。バリ島に持って

       行くことが出来るコンパクトな大きさで、ねじで組み立てが可能。平織り、綾織りも楽し

       める4枚綜絖そうこう)で価格も手ごろ。さっそく「おりひめ工房」に伺いました。

       先生は90歳を超えてなお矍鑠とした、魅力的な方。その日、生徒となりました。毎週月曜日は

       朝の10時から先生の作られる昼食をはさんで午後4時までたっぷりと織り三昧の日です。

       ひとりで織る作業までを習得しつつ、皆さんの織られる布に刺激をもらいました。

エネルギー

2013年04月01日 | 暮し



  写真 王宮前のバザール(市場)では、チャナン(供物)用のお花や果物がたくさん売られています



   ウブドに暮らし始めて1ヶ月が過ぎました。太陽の明るさで目がさめ、ラジオ体操をして

   から朝の散歩にでかけます。この頃はすれちがう人びとの顔もお馴染みになってきました。

   朝の町並みは一日が始まる準備ににぎやかです。仕事に向かうバイクや店前の掃除をする人たち、

   ゴミを回収するトラック、市場では野菜、果物などをたくさん積んだトラック、遠くの村から

   人びとを乗せてきた乗り合いバスや買い物をする人たちでごったがえしています。

   散乱したごみもあわせてエネルギーにあふれています。

   寒かった日本での生活から一変して雨季の最後から住みはじめた体も慣れてきました。

   陽のエネルギーをいただきながら調身、調心、調和を祈ります。