イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

Back-strap Loomで織る 4作目 / 黒と白のストライプ

2016年02月29日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
腰機(無機台腰機 / 輪状式原始機 )で4作目を織りました。

整経
120本(1cm=約12本 ) 、半分の60周
輪の長さ 120cm
上糸と下糸の2本どり
両端の細いストライプのみ、上糸 / 黒、下糸 / 白ですが
あとのストライプは同色にしました。
整経が終わりました。今回も幅出しコイルを入れました。


織りの途中
幅出しコイルが近づいてきて、開口が狭くなりました。
転がしながら奥に移します。
コイルがある事で糸の乱れが整い、経糸の張りが一定に
なります。








織り上がりました。
出来上がりの実寸
織り幅 11cm
長さ  95cm ( ふさ分4cm含む )
織り幅が揃うようになりました。





デンパサールに行ったついでに残り少なくなった
コットンの糸を買ってきました。
こちらは布も同じですがはっきりとした鮮やかな
色合いがほとんどです。
普段、鮮やかな色は余り使わないのですが、色の組み
合わせの面白さを楽しむよう、12色を2個づつ買いました。
全部で RP.150,000 ( 約1500円 )でした。

小さな手編み 19 ヨガソックス ショート丈

2016年02月27日 | 小さな手編み
シドゥメン村のギリチャリックの部屋には腰機を
とめる場所がないので、編み糸を持って行きました。
デンパサールで購入したコットンで編んだ
ヨガソックスは良く使っていますが、多少
ちくちくします。ウールでショート丈を
編んでみました。
足の甲とくるぶしだけを温めるだけでも
冷えに良いようです。



鎖編み48目で輪にします。


17段、続けて編みます。足の甲の部分です。


18段目で足首に分かれます。
甲の部分を細編み26目編み、鎖編み40目で
輪にします。




19段目は細編みで続けます。
鎖編みは目を拾わず、囲って40目編み、
細編みで5段。


引き上げ編みに入る前に中長編みを1段編みます。


くるぶしは表引き上げ編みと裏引き上げ編みを
交互に編み、増減なしで5段。






少しづつ、足首に合わせて減らし目をします。
1段で3目1度を1回。
表引き上げ編みと次の表引き上げ編みをすくうので
3目になります。




くるぶしが隠れるぐらいの長さで終えます。


ここで編み終わりですが、私は編み始めの鎖編みが
張っているのが気になるので、逆から少し編みました。

編み始めの鎖編みを拾い、細編み、長編み、細編みと
3段編みます。


足首回りの補強の為、細編みを1段編みました。




簡単な編み図


シドゥメンの雨季の空

2016年02月26日 | 暮し
バリ島に移り住んで、ちょうど満3年になりました。
記念にシドゥメン村に小旅行に行きました。
今回はイダバグースさんが二日目に訪れてくれた以外は
予定もなく、部屋でのんびり過ごしました。
雨季の空は変わり易く、4日間とも同じ様子でした。

朝は晴れてアグン山が良く見えます。


午前中は真夏日です。


段々と入道雲が発生して午後には雷が鳴り、
強い雨が降り始めます。




2時間ほどで雨が止み、昨日は虹も見えました。


4年目に入ったお祝いをしました。
病院通いなど年相応の出来事もありましたが、
あっという間のような気がします。
このブログも3年経ちました。
織りから次の織りへと繋がり、エネルギーを
もらっています。

Back-strap Loom ( 無機台腰機 ) で織る 3作目 / ストライプ

2016年02月21日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
腰機( 輪状式原始機 )で3作目を織りました。
整経の方法と織り方は前にも書きましたので、
その後、気づいた事など書き留めました。

上糸と下糸を同じ色で整経し、たて縞の
ストライプを強調してみました。
イメージをつかむために、紙に巻いてみました。


2本同時に整経しますが、上糸は上を、下糸は下を
通すようにします。


タイ北部のカレン族の整経の様子を動画でみて
いると、手前コイルを上糸の中筒の先にも作っています。
織り両端にコイルがある事で織り幅が
少しは一定になるのか、試してみました。
奥から
手前コイル、下糸ソウコウ、
上糸中筒、幅出しコイル ( 勝手にネーミング )




織りの途中
1. 織り幅が余りズレない事と、張りが一定になる
  ように思えます。糸の乱れが中筒を通る前に
  整うので筬のようでもあります。


2. 最後には手前コイルと幅出しコイルが近きます。



整経が終わり、機に移します。
中筒を先に通して抜けないように両端を結んでおきます。


織り始め
手前コイルには色糸を替えた結び目があるので、
紙をはさみ、ふさ分をとってから織りました。


織り始めてから右側が左側より、詰まってきました。
整経の左右の丸棒が傾いていて、輪の右側が
縮んでいました。
途中で止めて、斜めの板をはさみ、調整しましたが
織る時に多少、斜めにテンションをかけました。


機を離れる時の様子です。


織り上がりました。
出来上がりの実寸
織り幅 10~11cm
長さ  93cm(ふさ分4cm含む )


課題
〇 織り始めは膨らみ、少しづつ、狭まっていき、
  一定しません。



整経から機にかけるまで2時間ほど。
腰あてをあて引っ張り、準備するのは下糸ソウ
コウだけです。直ぐに織り始める事が出来、
長さ100cmで約2日ほどで織り上がります。
平織りだけですが、道具もシンプルで、身体を
使って織る腰機は単純でとても楽しめます。

腰あてのベルトが少し細いようで、腰に圧が
かかり左足が辛くなってきました。
ひものかけ方を考えてみました。
右側が今までの方法。


広い面で当たるように棒を入れ、今回のストライプの
織りを使って試してみます。





Back-strap Loom ( 無機台腰機 / 輪状式原始機 ) で織る 2作目

2016年02月18日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
4色を使って織ってみました。

整経
96本(1cm=約12本 )
輪の長さ 120cm
上糸 / 紫、下糸 / 緑、
中のボーダーライン上糸 / 黒、下糸 / 茶
色は手前コイルで替えます。




真ん中は上糸と下糸の色を逆転しています。
反対側から写しています。




整経後、機に移します。中筒が抜けないように
気をつけます。


緯糸は経糸の一色を使いました。


下糸ソウコウを作る前に綾をみて間違いをチェックします。


下糸ソウコウを作ります。


平織りの織り方
上糸から。中筒との空間に刀杼を差し込みます。


刀杼を手前に引き寄せて綾をとり、はたきます。




刀杼を立てて、板杼を右側から入れます。




次は下糸。中筒の下側を刀杼で押さえて、下糸を
出し易くします。手前に綾が出ます。


下糸ソウコウを持ち上げます。


持ち上げた空間に刀杼を差し込み、はたきます。


刀杼を立てて、板杼を左側から入れます。


下糸ソウコウと中筒を添わせて、前後に動かして
上糸を上に出します。中筒との空間に刀杼を差し込み、
はたきます。刀杼を立てて、右側から板杼を入れます。
平織りの一往復です。




織り始めが近づき、下糸ソウコウの開口が難しくなりました。
織りを終えました。


輪の織りです。織れない部分は約20cmでした。



〇 両端の耳では折り返す時に引っ張るように
  してみました。少しは揃うようになりました。

〇 チマキ( 布巻具 )に巻く前に織り始めの端を
  ヘムステッチでかがります。


〇 緯糸開口時に浮き糸を入れ模様を入れました。
1. 開口して地糸を入れ、刀杼で軽くはたきます。






2. 刀杼を立てたまま、すくい棒で模様をすくいます。


すくい棒を立て、2本どりの色糸を通します。




次の地糸の開口をして、刀杼を入れて、はたきます。




1と2の繰り返しです。


織り上がりました。
真ん中の色を逆転させてみましたが、ズレて織れるので
余り変わりませんでした。
上糸と下糸を違えることで間違いが見つけ易く、
また整経時に色合いなど決められ、すぐに織れる
手軽さが楽しいです。

糸はデンパサールで購入した編み糸を
使いました。
出来上がりの実寸
織り幅8cm、長さ96cm ( ふさ4cm含む )




表側


裏側


ソンケット織りは閉口して、色糸を通すので
裏側に糸がわたります。
( 以前、おりひめ手織機で織ったソンケット )
表側


裏側