イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ガルンガンの準備 3

2014年12月17日 | BALINESE LIFE
準備の三日目です。
ペンジョールが門の左側に立てられました。





朝、コンコンとの音で目が覚めました。
豚肉で作るサティの用意をしています。鍋でお湯を沸かして豚肉を入れて煮ます。肉を小さくして、バルーンさんが細かく刻んでいます。刻んだ肉をプトゥさんが石うすの中に入れて突いています。この音でした。
ガスも台所にありますが、お湯を大量にわかしたり、米を炊く時は昔ながらの石で囲ったかまどを使っています。







突いて粘りを出し、おろしたココナッツを加えます。



ワヤンさんが供物用のサティを200本、作っています。
焼いてから神様の供物のカゴに入れて、お供えします。



明日のセレモニーの為に、家寺の祭壇に用意した供物を置きます。それぞれ違う神様の祭壇で4ヶ所に置きました。

用意した沢山の供物を入れたカゴ



重ねて祭壇に供えます。







足が痛いカディさんに代わり、プトゥさんがお供えをしています。ロスメンの部屋の上部階にある祭壇に置いていきました。全部で7ヶ所あります。

供えてあった供物を片付けてから、順番にお供えします。





一年じゅう何かのセレモニーがあり供物を作り続けています。終わったらゴミとなりますが気にしません。時間と労力を他のエネルギーに換えたら膨大な量になるでしょう。日々の暮らしに神様は溶け込んでいて、次のセレモニーを迎える準備こそが無欲の業なのだと思えます。