イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ジャワ島の手紡ぎ糸で織る 4

2014年02月26日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
   写真  織り始めました。

筬に通し終えました。綜コウに通しはじめたところです。
 

ちきりに結んだ後、機草の代わりにカレンダーを差し込みながらちきりに巻き取っています。
後ろ側と前側。
  

巻き終えて、男巻きに結びます。大先輩のSさんに習った方法で上と下に4ほんづつ
分け合っておきます。真中、両端の順番に結ぶ時に分かりやすいです。
 



急に帰国することになりました。織りは途中ですがこのままにして、戻ったら再開します。


 

ジャワ島の手紡ぎ糸で織る 3

2014年02月23日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
  写真 おりひめ手織り機を3階に移動しました。織りだけの空間に模様替えです。

ジャワ島手紡ぎ糸の3枚目

経糸は友人のお母様から頂いた麻を使い、
緯糸にはジャワ島の手紡ぎ糸の緯糸用2本取りで織ってみました。
25羽を使用、平織りです。はじめに30羽で通したところ、密度が
濃くこすれあうので25羽に替えました。

高機では綾を入れないことは考えられませんが、おりひめ手織機では
太い糸ならば、からみあいが少なく今までも綾無しでしてきました。
今回は手持ちの道具で試しながら整経時から綾を取り、綾棒に通し、
手織り機に固定して筬通しをしました。(自己流です)

麻糸のかせを糸玉にします。
 

整経台がないので100円ショップのペーパ立てを工作用の万力で止めています。
綾の部分は2本立てています。綾をひもでしばります。
カーテン受けにフックをつけて糸を誘導しています。

     

整経後、綾棒を通しておきます。
 

交叉板の前と後ろに平鉄をわたし、ひもで固定、その上に綾棒をのせてゴムで固定します。
筬通しは綾の端から糸を取ります。
  

ソンケットの織り人たち 2 / Muncan Village

2014年02月20日 | バリ島伝統織物ソンケット/腰機
写真 織り人   Gusti Ayu Ngurah Tirtaさん

地糸は薄いピンクで、色糸を織りこんでいます。
  




写真 織り人 Ni Ketet Yasaさん

糸綜コウで作られているモチーフをひとつひとつ紺色のひもに移し替えています。全て終えたら手前から奥に少しづつ移動させています。
(昨年訪れたTojan村のワヤンさんは竹ひごを使って移し替えていました。ソンケットを織る 3)
         

モチーフのひもの上をソロッグで添わせています。ソロッグを立てると経糸が浮き、緯糸の色糸を織りこみます。
 

竹で作ったブンブガン。先は斜めに切ってあり挿入し易くなっています。
(シドゥメン村、クルンクン県Tojan村ではパイプを斜めに切り代用していました。)
 

機の後ろでお母さんを見つめる子どもの目が印象的でした。
お母さんの傍で勉強をしていました。
  
  
動画(次回) モチーフを替えるところからスタートしています。ひもの上にソロッグを添わせて、経糸を浮かせ、色糸を織りこんでいます。

若いお母さんたちがソンケットを伝承されていました。
朝の食事作り、洗濯、オファリングなどを済ませて機に
むかうのが11時ごろで夕方5時ごろまで織るそうです。
作品は65センチ幅の2メートルの長さです。経糸の準備に10日ほど、織り始めてからは15日、一枚織るのに25日かかるそうです。糸の仕入れはシドゥメン村まで買いに行きます。ジャワ島からの糸がクルンクンに、クルンクンからシドゥメン村への流れです。出来上がった作品は直接、頼まれた人に売るかシドゥメン村まで行くそうです。取引の価格が1枚約900,000ルピア(9000円)です。こちらの女性労働者(工事現場の材料運び、田んぼの農作業)たちが一日に手にするのは50,000ルピアと聞きましたのであまり変わらない金額に驚きます。

大きな町までは遠く、手軽な賃金労働が少ないことからも手工芸の家内産業が成り立っているのかなとも思います。
皆さん、織ることを楽しんでいるように感じました。







 

ソンケット動画 織りの道具    

2014年02月20日 | バリ島伝統織物ソンケット/腰機
ソンケットの織り人 / Muncan村 / 織りの道具



Jantra 大管巻きで Pleting 小管に地糸の緯糸を巻いています。

織りの道具は昨年習ったトジュン村のワヤンさんと同じもので、少しこぶりの印象でした。

普段の日常におじゃまさせて頂きました。
今、かかっている織りの手順の一シーンを見ることしか出来ませんので、今回4人の方にお会いできましたが整経の工程などを見れる機会はなく、ちょっと心残りでした。