イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

裂き織りでヨーガマット。マンゴスチンで染める。

2014年12月10日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
     写真  雨が降ってきたので染めたかせを窓際に移しました。


ヨーガマットの素材はほとんどがポリ塩化ビニールで作られています。
塩ビ製品は燃やされる温度により、ダイオキシンを発生します。
後の処分することを考え気になり、麻入りの天然ゴム素材のヨーガマットを数年前に
購入しました。日本に帰ったりで長い間使用出来なかった為、カビの匂いがとれません。

織りで作ることにしました。
マンゴスチンを天日干ししていますがここ4・5日は雨が続きカビがはえてしまいました。
捨てるのはもったいないので、煮出して糸を染めてみることにしました。
薬になる草木は染めにも使われると聞き、裂き糸と染めた糸を交互に織り込んでみることにします。
裂き布はバリ島で購入した古いサロン地です。


本を見ながら始めての染めにトライです。

かせの糸     綿糸 10/1 生成り(丸昌) 238グラム
媒染剤として   焼きミョウバン  7グラム (100グラムの糸に対して3グラム)

1. ボウルに水を3200cc入れ、干したマンゴスチンを入れて弱火で約20分ほど煮出す。
 

2. かせをぬるま湯に浸し、よく絞っておく。

3. マンゴスチンを取り出し、水1600ccを加える。
棒を通したかせをつけて中火で煮る。
かせの位置を時々変えて、かせ全体をなじませる。
沸騰したら、約10分煮込む。
 

4. ミョウバンを少しのお湯で溶かしておく。
  

5. かせを取り出し、ミョウバンを加える。(色が少し薄くなりました。)
かせをボウルに戻し、全体をなじませる。再度、5分位煮出す。
 

6. 1時間以上おいて冷ます。
 

7. 流水で色が出なくなるまでふり洗いをする。
 

8. かせにかけた棒を使い、よく絞ります。
 

9. 風通しの良い、日陰で干します。
  



バリ島の水は硬水なので染めには適さないと思っていました。が、綺麗なサーモンピンク色でとても気に入りました。
かせで干す際に途中、手でほぐしてしまい糸が少し絡んでしまいました。風で乾かすことが大事なのだと理解しました。




裂き糸の用意はつれあいにお願いしました。

サロンの布を裂いてます。余り細いと切れてしまったので、1センチ程です。
 

折り返しに切れ目を入れ、裂きます。