イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ガルンガン Galungan

2013年10月27日 | BALINESE LIFE

写真 二階の屋上に建つ家寺から見たペンジョール

BALINESE LIFE

結婚式のセレモニーは全て終わらず、連日遅くまで家族総出で準備をしています。
そんな中でも、19日はサカ暦での満月のセレモニーがあり花供物や料理を作ります。
続く23日は210日を1年としたウク暦でのガルンガンの祝日です。
日本のお盆に似ているお祭りで祖先の霊が戻ってきます。
そして、10日後のクニンガンkuninganは霊を送り出す日です。
家の門の両側には霊が家を間違えないないように各家で作ったペンジヨールを建てます。
竹に様々なデコレーションをします。
作り手は男の人たちで長男のワヤンさんは出稼ぎに行っていますので、
結婚した次男、三男が主に作っていました。いつもは門の左側に1本ですが
今回は結婚したばかりなので2本作るそうです。
飾り付けは華やかで作る時間も随分かかっていました。結婚式から延々とセレモニーが続きます。
家族全員が揃い、長い時間をかけて創り上げていく様子は家族の絆を
強めていくことだと気づきました。
私たちの部屋にきては疲れたと休んでいますがゴミとなる花供物を作ることを止めようとの
発想はないように思えます。100単位で皿を並べて繰り返します。
お米や花びらをひとつづつ載せていく時は無心です。
淡々と作る作業そのことが形を変えた「行」だと思えます。
作っては壊れ、作っては壊れ、作り続けることが「生命の創造 / デワ ブラフマ」と
「破壊 / デワ シワ」と「維持 / デワ ウイシュヌ」の神に通ずる日常だと感じました。
家寺のお参りに正装であるサロンを着て参加しました。
太陽と恵み、3神(デワ ブラフマ、デワ シワ、デワ ウイシュヌ)、豊穣/大地母神、
祖霊に手を合わせます。
ロスメンのオーナー、バルーンさん (I Ketut Balloon) のゼロから始まりゼロで終わる
お話が心に残りました。
   門の両側に立つペンジョール
     ひとつひとつ手作りする飾り
   ココナッツの葉で作ったお皿を並べて花供物チャナンを作っている
   正装したロスメンの家族

バリ島の結婚式に参加

2013年10月20日 | 暮し
 写真  バリ民族衣装の着付けが終わったお二人

長期に借りているロスメン(民宿)の2番目の息子さんの結婚式がありました。
日にちをおいて何日も続くそうですが大勢の人がお祝いに来る最後の日に間に合いました。
約700人が三々五々見えるので準備は大変です。
連日お手伝いの人が20人近くと家族は総出で供物、料理、飾り付けと寝る時間もありません。
セレモニーの日は朝からお祝いの人が見え始め夜の10時頃まで続きました。会場を借りて料理が出る
日本の式とは違い一日じゅう花婿・花嫁の周辺で何かが行われていました。
私は少しだけ着物で参加し、お二人が着付けをしている部屋に伺いました。そのあとは4歳になるカディさんの子どもと
部屋で子守をして過ごしました。大人たちは忙しくいつもはママカディから離れないカディたけし(日本名をつけています)も
少しは聞き分けがよくなりました。結婚とお葬式が一番のセレモニーと聞きました。社会の一員となる自覚が自然に
培われる様に思えました。

  1 門の前に飾るアーチを竹で組む
  2 発泡スチロールで隙間を埋めて、模様の布を貼り付ける
   3 出来上がったアーチ

    
分業がされていて男性のグループと女性のグループは作る物が違っています。 

     
花供物をのせるお皿をやしの葉と竹ひごで作り、お花を順番にのせます。

  沢山の花供物(全て手作り)  お米で作ってある飾り付け

   作り続けていた調理場
   
  ガムラン音楽(竹笛と竹ガムラン)も流れます    
    会場の様子
  ビュッフェ形式での食事   お母さんのそばで花供物を作って遊ぶ子ども。