一年中、バリ島では黄色の稲穂やまだ植えたばかりの青々とした稲などが
混在してあちこちで見られます。
田んぼに囲まれたロスメンなので田んぼの様子を観察してみたいと
定期的に写真におさめてみました。(ロスメン前とその隣の田んぼ)
田んぼの近くには稲の女神デウィ・スリを祭るお寺があります。
デウィ・スリはバリ島独自の信仰です。
バリ島が独自の高い宗教文化を発展させ保持し続けられるのは
その豊かな米の生産力が人びとを守り、支えているからだといわれています。
(出典 STORY LINES by I Nyoman Tantrayana)
もうひとつの名前はデウィ・チリと言い、稲を刈る田んぼには稲の茎を束ねた人形を作ります。
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二つの暦を持つバリ島ですが稲が実るまでの210日を一年としたのがウク暦です。
1970年代に生育期間が短い新品種が導入されたそうで二期作が可能になりました。
稲刈りと田植えがあちこちで同時に見られるのは新しい風景だそうです。
写真の田んぼの田植えは3月24日で6月13日に刈り入れがありました。
刈り入れは大勢の人が雇われて一気に済ませてしまいます。
刈り取った先から束にして振り上げ、打ち付けて穂を落としていきます。
5~6回で全て落ちるのかと思いますが残った束はそのまま山になっていきます。
ロスメンのカディさんの話では稲を買い付ける人が雇うそうです。
田んぼの持ち主が刈り入れをして市場に売りに行くと思っていましたが米を扱う
商人に売っていることに驚きです。観光エリアのウブド周辺のやり方ではなさそうで
ギャニャ―ルでも同じだそうです。刈り取り後はあひるを放して落ち穂を食べてもらいます。
毎日、行列で田んぼに出勤するあひるを見るのは楽しみです。100羽ぐらいが
右から左へと動きまわり、ひとつの田んぼが終わると次の田んぼに向かいます。
指示するあひるがいて動いたり休んだり同時の動きをするが不思議です。
ある日突然に、小さなあひるたちに替っていました。バイクに乗せられ大きく育ったあひるが
市場に売られていくのを見た時に謎がとけました。市場では肉として売られていました。
循環している日常を感じます。農作業は朝早くにしているのでしょうか日中は
あまり見かけません。雑草もあちこちに出ていました。
田んぼには少なくなりましたがホタルもやってきます。鎌倉の小町通りのような
にぎやかなモンキーフォーレスト通りから10分たらずで田舎の風景に出会えるのが
ウブドの魅力でしょうか。刈り入れが終わり次の田植えまでしばらく田んぼもお休みです。
次がいつなのか楽しみながら待ちましょう。
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