イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

再びバリ島へ 織りと手編みの作品集

2014年09月23日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
     写真   麻の布を接いでカバーにする予定。おりひめ工房で織っています。


10月末にやっとバリ島に戻れることになりました。
約8か月間の滞在でした。昨年から何回か帰国をして、数えてみると今の借りている部屋で7か所目の居住先です。
幼い時から引っ越し続きでしたが、放浪そのものが私の人生のようです。
それぞれの街を散策し、手編みや手縫いの小物づくり、手織りなどで時間を楽しむことができました。


ブータン片面縫取織りワークショップの作品が仕上がり、送られてきました。左は手編みのパーティーバッグ。
   


インターネットで見つけた海外サイトの編み図。細編み、長編みだけでシンプルで気に入りました。カメラポーチでまちをつけました。
   
同じ編み方で色を変えたポーチ。パーティーバックと揃いの髪飾りなども手編みで。ペットボトル入れ。
  


おりひめ工房内の作品 タペストリー
  


大先輩のSさんの作品。羽織り地の裂き織が素敵です。柔らかな仕上がりです。
    



昨年、バリ島に遊びに来てくれたおりひめ工房のIさんが恒例の作品展(4人のお仲間と)を開きます。
織った布をバッグに仕立てています。どうぞお立ち寄りください。
 第5回 仲間とつむぐ 手づくりいろいろ展
 展示・販売品  バッグ、手さげ袋、ポーチ、着物や帯を再利用した小物
 日時       2014年10月8日(水)~11(土)、 11時~18時 最終日~17時
 場所       ギャラリー大屋  日野駅から徒歩1分
           042-587-8563

Sさんも11月に2人展を開きます。見学できず、残念です。

おりひめ工房の作品展も来年に開催されます。詳細が決まりましたらご報告いたします。
皆さんからエネルギーをいただきました。
ありがとうございました。


ブータンの織りを習う

2014年09月03日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
     写真   ブータンの織り
          (両側と真ん中の3本が経浮織、あいだの2本が片面縫取織り 同時に織り進められていることが驚きです)


去年、おりひめ工房の友人に誘われてブータンの織りを紹介する集まりに参加しました。
それ以来、会報がメールで送られてきます。
手織工房SOX でブータン織りのワークショップのお知らせがあり、行ってきました。
1日目は片面縫取織りで、2・3日目は経浮織です。どちらも腰機です。
自信はありませんが忘れないように書きとめてみました。

「片面縫取織り」 サンマ (ティマはチェーンステッチのように見えます)

片面縫取織りのサンマは緯糸が浮きでて、サテンステッチ刺繍のように見え、裏側に模様はでません。
腰機の仕組みはソンケットと少し違い、両端に丸棒を通し輪で織ります。筬は無く中筒を差し込みます。
中筒の上を通る糸が上糸で中筒の高さの開口をそのまま使い、中筒の下を通る下糸だけを糸綜絖します。
2本づつ交互に上・下糸をとり、開口に刀杼を差し込み、地糸を通します。
開口したままモチーフを浮かし、色糸を通します。上・下糸の平織りを繰り返します。
ソンケットは平織りを閉口して色糸を通し、見えている面は裏になるので違いがあります。
 


「経浮織」

平織りの上・下糸の他に、浮いて模様となる経糸を同時に整経します。
整経後、腰機にセットして模様となる2パターンと平織りの下糸の糸綜絖をつくります。
模様の糸綜絖を交互に上げてモチーフの糸をすくい平織りをします。

表地の模様の反対柄が裏地に出ます。
  

左の白い中筒(平織りの上糸が上を通る)。後ろは浮織模様の中筒(平織りの上糸と浮織模様糸が上を通る)
 
浮織模様の中筒を手前にして平織りすると浮織模様がでます
 

伸子は竹の先を尖らせています。腰のテンションで引っ張っているので、織り幅がよってきます。頻繁に伸子の位置を替えています。
 


模様を織ります

左側 模様A(2本どりで5本の浮糸が出ます)の糸綜絖を上にあげ開口、細刀杼を差し込みます。横から見たところ。 
右側 模様B(2本どりで4本の浮糸が出ます)の糸綜絖を上にあげ開口、細刀杼を差し込みます。
      

「模様A」 模様A・糸綜絖を上げた開口に刀杼を差し込み、はたきます。
 

刀杼を立てて、地糸の子管を通します。
 

中筒に沿わせます。手前に綾が出ます。綾は指ではじくとなくなります。
  

模様Aの細刀杼を上部に動かします。模様A・中筒の開口に刀杼を差し込み、はたきます。
    
 
刀杼を立てて、地糸の子管を通します。平織り1往復です。
 
 



左側  「模様Bの一部」 模様Bの糸綜絖を上げ開口に細刀杼を差し込みます。2本どりで4本の浮経糸が出ます。
     差し込んだ細刀杼を手前に近づけて、絵図どうりに浮経糸をすくいます。
右側  模様A/模様B の交差から絵図どおりに浮経糸をすくいます。
    

すくった棒を平織りの糸綜絖の近くに沿わして一緒に開口します。
 

刀杼で強くはたきます。刀杼を起こして地糸を通します。
 

中筒を開口してすくった棒を近づけて一緒に開口します。
 

刀杼で強くはたきます。
 

刀杼を起こして地糸を通します。平織り1往復です。
 


3日間のワークショップでした。腰機を以前から学びたいと思い実現しました。
整経から機にかけ、腰のテンションで織り進めます。楽しい作業でした。
織りあげるよう3週間ほど腰機を貸し出していただけます。続きは家で織りました。


織り始めは左側によってしまいました。腰での引っ張りが均一ではなく左に傾いていました。
 

連続して模様を織りました。伸子を始めて使いました。両端が波うち、上手く出来ませんでした。
 


ブータンの織り(片面縫取織・両面縫取織・経浮織)に触れることが出来る数少ない、工房だと思います。
夏期講習ではボリビア模様を織るコースもあり、イカットも学べます。

手織工房SOX
 工藤 いづみ先生
 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-2-6
 メゾンコモラント103
  080-2093-6496
 詳細はホームページをご覧ください。



ブータン専門のガイドさん (ブータンへのオリジナル旅を企画)
ヤクランド  久保 淳子さん
 予告  ブータン プナカの春祭り 染織の旅
      8日間   2015.2.23~3.2 
      旅行代金 38万円前後
 詳細はホームページをご覧ください。