日日不穏日記gooブログ版

「官から民へ」の “民”は米国民間保険会社の“民”?

 先週末は本を買いに行かなかった・・・というのも積読が増えに増え、生活空間を完全に圧迫してるわけで、まずは今ある本を読もうという殊勝な態度になってるわけだ。東京で買ってきた『ブログ・ジャーナリズム[300万人のメディア]』(野良舎)は3人のブログを運営する記者が語るジャーナリズム論。ブログの可能性を論じつつ今は社会的影響力を持つ存在ではないと言い、ああそうだな・・・と思ったのが、「ネットの発達で多くの人は自分の心地よい情報や意見に多く接していく」「同じ考えを持つものだけと繋がり、過激な意見がますます過激になって暴徒化する(サイバーカスケードというそうだ)」というのはネットの世界というよりブログは、よりそういう傾向を助長するのだろうな、って思う。情報の取捨選択を多様な情報や意見から取捨選択する“メディア・リテラシー”の高いブログって本当に少ない。どうしても仲間内で群れるのが、好きなんだろうなぁ。『小泉純一郎と日本の病理』(光文社)も読了。今月号の「文芸春秋」(12月号)にある「奪われる日本ー[年次改革要望書]米国の日本改造計画」を読んでるところだけれども、結局、日本の<改革>って米国の要求を忠実に実現してるだけのもの、という指摘で、読み進めていくと、これは衝撃的な内容だ。著者の関岡英之氏には『拒否できない日本』(文藝春秋)って著書もある。これは読まねばなるまい。関岡氏は今回の郵政問題を唯一の争点とした選挙を「改革派」と「守旧派」の争いなどではなく、「対米迎合派」と「国益擁護派」の闘いであり、「わかりやすい政治」(ワンフレーズ)などというのは衆愚政治の極みであると痛烈に批判する。そして郵政問題後の次の焦点は健康保険であるという。ううむ・・・医療制度<改革>問題は今の最も関心を持つべきもの。「長生きしたければもっとカネ払え」ってか。結局、格差を更に拡大させて国民のセーフティーネットを解体して日本の医療制度に市場原理を導入して外資に市場を開放するってわけだ。

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