ホテルビーナス

週末に韓国映画を3本観た、と下のコメントに書いてしまったのですが、よく考えたら、これ韓国映画かどうか分からない…（苦笑）
分類としては邦画？日韓合作？？

ずっと気になっていた映画で、やっと観る事ができました。
スマップの草薙くん主演の映画。出演者は日本人と韓国人。セリフは韓国語のみで、モノクロ映像でした。

最果てのとある街。心に傷がある人が集まるホテル・ビーナス。そこで働くチョナン（草なぎ剛）とそこに暮らす人々のふれあいを描く、哀しくてあたたかい物語。（amazonより）

この映画の底辺に、ずっと哀しい雰囲気が漂ってました。モノクロだったから、というのもあるでしょうか、映画ならではの雰囲気、私は好きです。
登場人物それぞれの抱えている傷が静かに描かれ、よくCMで流れていた草薙くんがポリバケツ（？）を蹴飛ばすシーンへと向かっていく流れが、私にはすんなり入ってきました。
どうする事もできない哀しみみたいなものが表現されていて、グッときました。

一番感動したシーンはガイが警察？に連れていかれるシーンですね。警察官がホテルビーナスにいる人達を「クズ」扱いするのもそれに拍車をかけていますが、何より、サイが泣くシーンを観てて、涙が出ました。
どうも子どもが泣くのに弱いようなんです、私。よくドラマでも子どもが泣くと一緒に泣いてしまう。

中谷美紀さんの演技好きだなぁと思いました。
草薙くんの韓国語は、他の番組とかと観ていると、通じているようでしたが、私にはどうも微妙に聞こえる（苦笑）
なんででしょう？いや、私は韓国語話せませんが（笑）イントネーションがどうも違うような気が…
韓国語ってもっと強い口調に聞こえるんですけど、草薙くんの韓国語は優しい感じがする。
チョナンがガイに自分の過去を説明するシーン（回想になっていますが）は、ちょっとくどかったように感じました。もっとサラっとした説明でも十分、感情移入できるような…
尺もちょっと長すぎるかなと。

ロシアで撮影したそうで、あの異国の地の雰囲気はとてもいいと思いました。
この映画を観て、ファンタジックなシナリオを書いてみたくなりました。
奇想天外の冒険活劇という意味ではなく（笑）、日本なのか外国なのか、はたまた現代なのか過去なのか未来なのか分からない設定の話。