根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『フィッシュストーリー』

2009-03-21 15:13:19 | エッセイ、コラム
原作:井坂幸太郎、監督:中村義洋、出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未来、大森南朋、他、の映画『フィッシュストーリー』を観てきました。


ストーリーは、時代を越え、些細な出来事がのちの世界に与えていく影響を描いたものと言ったらよいでしょうか。


一見何の関係もないそれぞれの時代が、ちょっとした事で繋がり、一つの物語に集約されていく事に唸(うな)らされる作品です。
キー・ワードは初めに提示されているもののラスト付近まで、かなり広げた話しをどう繋げるのかが分からなく、原作者や監督の手の上で遊ばされている感覚が非常に心地良いものした。
出来としては原作者・監督が同じの『アヒルと鴨のコインロッカー』の方が上のような気がしましたが、この作品もかなり秀逸です。

個人的には時々顔を出すレコード店が、ほぼそのままの形で劇中の舞台になっている事に「おぉー!」っとなりました!!

斎藤和義プロデュースによる劇中のバンド・逆鱗の「フィッシュストーリー」という曲もかなり格好良いです。
スタイリッシュで面白く爽快でまた温かい作品でした。

映画『イエスマン』

2009-03-21 13:33:32 | エッセイ、コラム
原作:ダニー・ウォレス、監督:ペイトン・リード、出演:ジム・キャリー、ズーイー・デネシャル、他、の映画『イエスマン』を観てきました。


内容は、離婚を引きずり、人生もやや後ろ向きになっている銀行員の男・カール(ジム・キャリー)が、久し振り逢った友人に『何か判断を要する時には「イエス」と言う事』を標榜する自己啓発セミナーに誘われ気紛れな気持ちでその集会に参加し、その会がはけたあと疑い半分で、「イエス」と言ってみたらたまたま事が上手く運んだ事で、それから「イエス運動」を実行するに至りますが…というハートウォーミング・コメディです。


いやぁ、非常に楽しい作品でした。
やはり、ジム・キャリーのコメディ俳優としての才能は非凡なものがあり、ゲラゲラ笑わされる事。
典型的なアメリカ映画を観たなぁっという感じでした。

現実がこんなに上手く転がる事はまず無いですが、ネガティヴな「ノウ」よりもポジティヴな「イエス」と発してみる事で広がる何かがあるのも事実のような気がします。
一つの哲学です。

ヒドく落ち込んで何もやる気がしないという場合には取り敢えずその気持ちに逆らわずジッとしている事にこした事はありません。
しかし、ちょっとブルーっていう場合には、こういうはっちゃけた作品を観て、2時間ゲラゲラ笑い気持ちを前向きにしてみるのも手かもしれません。
デート・ムービーとしても向いていると思います。
オススメです。