根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『天然コケッコー』 in MOVIX昭島

2007-08-21 00:04:22 | エッセイ、コラム
5度目の『天然コケッコー』を観に行ってきました。
今回の劇場は昭島のモリタウン内にあるシネコン・MOVIX昭島。
初めて郊外の大型ショッピング・モールというものに足を踏み入れました。


大小12個ある劇場のうち、座席数130の小さめの劇場が『天然コケッコー』には当てられていました。
座席部分の傾斜がかなり急になっていて、とても観やすい劇場でした。
音響もかなり良し。
今日はMOVIXのサービス・デイで千円で観られる日であることも作用したのか、平日の夕方の回にも関わらず、座席数の3分の1くらいは埋まっていました。


いつもの如く、決まった所で感動し、泣き、クスリと笑い、里山の風景に癒やされ、そんな心地良い2時間でした。

ふと思ったのは、劇中の「木村」という地域や、「分校」、「教室」という、夢のように穏やかでピュアな場所は、キラキラした主人公の年代の象徴なんだな、ということ。
その夢のように穏やかでピュアな場所に、年代に、主人公が決別し大人の階段を上がっていくから、そして一度上がってしまうと二度とそこに戻れないことを私たちは分かっているから、そこを去るとき主人公が無邪気に呟く、

「サヨナラ、また来るけ」

という台詞が切なく響くのでしょう。
二度と帰ることなんて出来ないのに…。


『天然コケッコー』は5度観たので、とりあえずここで勘弁してやりましょう。
あとはDVD化されるまで、心の中でこの作品を熟成させたいと思います。


私の2007年・夏は完全に『天然コケッコー』と共にあったということで…。