根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

阿波踊り

2007-08-20 00:42:31 | エッセイ、コラム
甲子園の準々決勝、佐賀北と帝京の好試合を途中からテレビ観戦し、そのあとダラダラと午睡をして、夕刻になったので所用で三鷹の駅前に出掛ける。
8月も半ばを過ぎると、午後の光が切なさを帯び始める。
そんな光を浴びながら駅前の商店街に向かう。

商店街に近付くと、賑やかな鳴りモノと掛け声、そして人混みに出くわす。
そうだ、昨日と今日と、阿波踊り大会が開かれていたのだった。

最近こういう騒がしいのは苦手なのだが、あまり拡声器による増幅音がないせいか、充分な睡眠の後で機嫌が良かったせいか、そこら辺は分からないが、嫌な気分になるよりは、珍しくちょっとウキウキした気分になった。
道端に出店している露店でアメリカンドッグを50円で買うと、その中身は肉のソーセージではなく、魚肉ソーセージであった(笑)。
世の中には旨い話しはない、ということで…。
あとインド料理屋のラッシーを買って飲む。
こちらは真っ当な本物。
コールド・ドリンクというにはやや温(ぬる)さを感じたが、それでも旨し。


各町内ごとにチームを作って、踊るらしく、竿の先に地域ごとの提灯を付けた物を持つ者を先頭に、その後に踊り手、囃子を鳴らす者、の順で阿波踊りチームは構成され続いていた。

踊っている人たちが一番楽しそうにしていて、それがなんか良かった。


こういうイベントが地域にある人たちは、これによって「過ぎ行く夏」を感じるのだろう。
今の場所に結構長いこと住んでいるが、地域コミュニティーとは無縁なので、こういうイベントに参加することもないのだが、たまにはこんなのも悪くないなぁ、とホンの一瞬だけ思った。


8月もあと10日ほど、まだ暑いし、暫くはまだ暑い日が続く筈で、涼しい日々はずっと先なのだろうけど、9月は近い。
狂った気候の中でも、切ないニュースが絶えない世知辛い世の中でも、それでも確実に時は流れているようで…。