☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

続・小児科&産婦人科の現状

2006-09-12 15:59:46 | 医療のこと
具体的に何ができるか、については引き続き調べたりしながら思案中です。今すぐできること、を考えると、やはり使う側の意識改革。
もちろん必要ならば救急を利用する。子どもの様子が何か変、な時の母親の『勘』ってすごく大事だと救急でちょっとヘレヌイが大変なことになったとき、お世話になった小児科の先生に言われました。けれど、当たり前ですが、こちらの自己都合で使うようなことはあってはならないと思います。
うちでは、救急を利用する際の、一応の判断基準としてこのサイトを利用しました。該当する項目にチェックを入れると、すぐに病院に行ったほうがいいか、自宅で様子を看ていればいいか、が出てきます。

本当はもっともっと小児医療の基礎知識があれば、夜中に救急に行かなくても大丈夫、な場合がほとんどだと聞いたことがあります。私たち夫婦も『中耳炎』には詳しくなりましたが、その他の病気についてはまるでその基礎知識がありません。下の子も産まれるし、少し勉強しなくては・・・。まずできることは、自分の知識を増やすこと、なのかもしれません。

また友人の小児科医が具体例を出して送ってくれています。

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問題は、数日前から具合がわるかったのだけどとか、昼間はお父さんがいないので、お父さんが帰ってきてから車できましたとか、車はお父さんが会社へ行くのに使っている…、仕事に行く前に診てくれとか言って、朝の7時半に受診するとか、昼間は待たされるので、待たされない救急に来たとかいう人です。
特定療養費(大きな病院に受診する際に、紹介状がないと掛かるお金)が無かったころ私が働いていた病院では、こういう患者がしょっちゅう来て困っていました。

以前働いていた病院で、私が責任者の時に、夜中に、点滴をするからということで預かった子供を処置台から落としてしまったという事件があり(というか、ほんの数秒目をはなした間に、子供が動いて落ちてしまったのですが。この日の当直は10年目くらいの小児科医で相当まともな先生です)、親御さんに対する対応を私がしたのですが、多分40-50分は対応しましたが、親御さんはカンカンに怒っていて(これは当然です)、その間、相手の目を見ながら、謝り続けました。
子供も親御さんもあきらかに被害者ですし、当直をやっていた医者も疲れていなかったらとてもそんなことは起こしそうにない人です。
周りの結論は患者さんを預かった時には気をつけようでしたが、私はこれは構造的に起こっていることだと思っていらだっていました。
他の経験のない医者ならともかく、10年目で相当まともな部類の小児科医がすぐそばにいて起こっているのですから、疲れていて注意散漫だったというのが本当の原因だと思います。
それを、すべて現場にいた医者がわるいということにしてたたいているのが昨今のマスコミの風潮だと理解しています。医療問題に関するマスコミの罪は重いと考えています。

ちなみに、そのお子さんが2-3日して嘔吐したと夜こられて、私が対応したのですが(呼び出しがあってすぐに病院に行きました。問題がおこりそうだと看護婦さんが気を利かせて連絡をくれます。)
診察のあと、お母さんに大丈夫だと思いますといったところ、先生は悪くないのにこの間はごめんなさいといってくださいました。多くの患者さんや、その親御さんは極普通の方です。そして、働いている医者や看護婦も極普通にきちんと働いています。

福島の産科医逮捕事件が大きなきっかけとなり、プライドを砕かれ、無力感に打ちひしがれた医者がどんどん第一線から退きだしているのが今の現状です。医療は科学であると同時にある程度職人芸を伝えていくという側面があるので、本来、もっとも働くべき中堅層がだまって抜けていっている(これを逃散というのだそうですが)負の影響は、相当長引くと思います(一度途絶えた技術や心意気を復活させるのは至難の業です)。

医療従事者は疲れて自分で動く気力もない人が多いと思っています。
小児医療を援護射撃してくださるのは、お母さん方しかいません。

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それから前回、産婦人科の先生のサイトを載せましたが、特に読んでいただきたいのは、横浜市立大学付属市民総合医療センター・母子医療センターの産婦人科の奥田美加先生が、衆議院の厚労委員会で参考人質疑の際に大変重要かつ深刻なことを証言されている
このページ。涙がとまりませんし、現状がなんとももどかしく、苛立ちさえ覚えます。

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2 コメント

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Unknown (しーちゃん)
2006-09-19 20:24:28
奥田先生のお話・・・これは大変です!!

わたしの職場でも泊まりや休日出勤は良くありますし、同じ

会社のパパさんは1ヶ月の自宅滞在時間が24時間にも満たないことがある職場ですが、でもそれは人名に関わらない仕事だからどうにかなるんだと思います。



知識を得ることも必要ですが、健康なお産や育児ができるよう、可能な限り女性自身も気を付けて生活する必要もあるかもしれませんね。

健康が当たり前すぎて無頓着な人は周りにかなり大勢います。

食育同様、「健康な体作り」について意識させる必要あるかも、と思います。



わたしはもし授かれば、二人目はぜひ助産院で産もう!と思っています。そのためにも健康と体力は今から気を付けようと思っていますが、助産院も同じように大変な状況なのでしょうね。。。
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Unknown (GYOGYO)
2006-09-20 21:43:10
しーちゃん

こちらにもコメントありがとうございます。

奥田先生のお話は、深刻かつ重大ですよね。

私も前職で、朝を迎えるということは非常に当たり前にみてきたのですが、命にかかわることとなると別、ですよね。



助産院での出産、私も当初考えていました。相当なコントロールが必要で、断念しましたが;;

そうですね。まずは健康な身体作り、から。親身に取り組まないと、ですね。

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