カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

御嶽山の噴火災害

2014年09月30日 07時42分09秒 | 社会

予兆となる振動が事前に観測されなかった噴火ということですが、

  • 9月も後半というのに、多くの登山者がいて被害を受けたこと。〔8月ならばまだ理解できますが〕
  • はっきりしていませんが50名以上の死傷者が出そう。街中ではなく山頂付近ですから、不便な場所だし有毒なガスで捜索中止もあるとのことで、その有毒ガスで犠牲になった人も多いことでしょう。

私は御嶽山へ登ったことがなく、しかもその場所さえあやふやでしたが、地図で確認すると次のようになっています。白地図へ私が書き込みました。 

ニュースで「岐阜県と長野県の県境」としばしば伝えているので、おおよその場所はわかっていても長野県はけっこう広いので、漠然としていたのが作成のきっかけでした。

 

2014/09/29 の昼のNHKニュースでは

アナウンサーが御嶽山のことを「みたけさん」と呼び、即座に「おんたけさん」という大声が視聴者側にも十分に聞こえ、アナウンサーはすぐに正しく読み直しています。

御嶽山(おんたけさん)は御岳山(おんたけさん)とも書くようで、姓名の「名」同様に、意味は保持しながらも、読み間違いの少ない名前でありたいと思います。

民謡「木曽節」の歌詞でもおなじみの御嶽山。次の歌詞では「御岳(おんたけ)」となっています。

木曽のナー 中乗りさん
木曽の御岳(おんたけ)さんは ナンジャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
・・・・

 こちらでは「御嶽(おんたけ)さん」となっています

歌 :長野県民謡  
作詞:長野県民謡  
作曲:長野県民謡
木曽のナー なかのりさん
木曽の御嶽(おんたけ)さんは ナンジャラホイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
・・・・

 なお余談ですが 

沖縄では「御嶽」のことを「うたき」
宮古島では「御嶽」のことを「すく」
八重山では「御嶽」のことを「おん」

とも呼ぶようです。

ここで「沖縄」とは沖縄諸島つまり沖縄本島周辺を意味します。

石垣島は琉球諸島(列島とも)の中にある八重山諸島と沖縄諸島のなかの八重山諸島に属していて、沖縄県にある八重山の人たちが那覇へ行くとき「沖縄へ行ってくる」という人が見られるのにも、一理あるのです。

自作の地図を用意しました。相当前に作成したままで更新はしていません。

 

海外から日本を訪問した外国人が東京だけに滞在して「日本を理解した」と勘違いするのが滑稽なように、沖縄の那覇近辺の言葉を断片的に知るだけで滑稽な「沖縄通」にならないようお願いします(笑)。

最後に、御嶽山の話に戻りますが、

  • 噴火と共に、最大乗用車くらいの大小様々な岩が吹き飛び、山荘の屋根が破壊されたため山荘の地下で息を潜めて避難していた人もいたことから、その恐怖がよく伝わってきます。
  • 山頂付近では火山灰が1メートル以上積もっていて、屋根や窓が破壊され山荘は廃墟そのもの。
  • 「火山灰」という言葉から伝わってくるのは「乾燥した灰」ですが、場所によっては粘土のように歩行困難で、それが有毒ガスを含んでいるなら、いかに救助活動が大変か、も暗示しています。

 

私は

(1)自然は、間違いなく人を大きく成長させるが、しばしば残酷な試練も与える

(2)遊びで山へ登っている人たちが災害を受けるのは自業自得だ、というのは少々言い過ぎではないか

と思うのです。

日常生活に追われている人ならば、きっと(2)にひっかかるかも知れませんが、登山には「自分との闘い」という一面もあり、「遊び感覚」の人ばかりとも言えません。

この世の中では、「金儲けだけに奔走する人」が一生懸命に生きる人の代表のように見えますが、別の見方をするなら、このような人の方が、むしろ「遊び感覚で生きている」のではないか。

御嶽山自然災害が、こう問いかけているのでは、と思うのでした。

安全とされる日本ですが、地震も含め、自然災害から逃れることはできないことを、もう一度思い返し、事故対策にも真剣に取り組みたいものです。

 

 


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