カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ヨーロッパの醜聞33 「ブルカ」問題

2018年02月21日 11時04分16秒 | 海外

宗教の問題は、気を使うこともあり、疲れますね(笑)。


「ヒジャブ禁止は差別」ソマリア難民の主張、裁判で認められず チェコafp 2017年1月29日

EU加盟チェコの裁判で「看護学校が、頭髪をヒジャブで隠すのを禁じているのは、差別だ」とソマリア難民女性が起こした裁判でしたが、主張が退けられたようです。

チェコと言えば、宗教意識が希薄なことで知られているようで、さもありなんと思いましたが、難民として身を寄せている国の民意を理解していなかったのでしょうか、それとも弁護士の訴訟誘導なのでしょうか。

いろいろな歴史をかかえているこの地の民族です。 


こちらによれば

欧州や中東・北アフリカ地域では、1つの宗教が地域を支配している地域として次をあげています。

    • 欧州・・・・・・キリスト教
    • 中東・北アフリカ・・・・・・イスラム教(イランでは99%) 

私と同じように宗教心が低い国は

    1. チェコ      76.4%(ソ連から独立したEU/NATO加盟)
    2. 北朝鮮      71.3%(ここには別の問題がありますが)
    3. エストニア  59.6%(ソ連から独立したEU/NATO加盟
    4. 日本            % (世界で4番目の無宗教国)

    中国        52.2%(弾圧国より日本が無宗教?)

 (サイトには日本の数字と中国の順位が見られません)

これと反対に宗教の多様性がある国としては

    • シンガポール
    • 台湾
    • ベトナム
    • 韓国
    • 中国
    • 香港(中国)
    • アフリカ中南部(北アフリカ以南)

中国が、両方に出ており、調査方法に問題があったのかも知れません。内容については皆様がご判断くださいますよう。


こういったニュースは、宗教について考えさせてくれます。

よく見られるのが

外国人と親しくなると宗教を互いに言い合うことになり、「何か宗教をもたねばならない」と自分で自分を偽ることになりかねません。

人の生死以外で宗教に頼らないならば、もっと堂々と無宗教を強調すべきでしょう。

もしも相手の外国人が「人は何かの宗教をもつべきだ」とするなら、そんな程度の人とはあまり仲良くならないほうがよろしいかと思います(笑)。

無宗教を「悪」とする考えは、「自分の宗教は変えられないけれども、自分は他の宗教を尊重している」といううぬぼれから来ているようで、それが怪しく、いつなんどき他宗教を邪教とするか分かりません。

他宗教を邪教とする人がいる限り、宗教対立は続くことでしょう。

日本社会の多様性も堂々と主張すべきで

日本も形式的には一極集中を欲しているようですが、本質的には一極集中にはなりにくい社会システムのようです。

漢族・韓族を見ていると、社会が一色を強制しているようにみえ、「多様性」などあり得ません。これを加速・補強しているのが、全体主義・一極集中でしょう。

チェコのことですが

ヨーロッパ内陸国であるこの国のことをよく理解していない日本人が多いようです。

チェコスロバキアの時代から略して「チェコ」と呼ぶ人が多く、1993年に「チェコスロバキア」が「チェコ」と「スロバキア」へ平和的に分離されたあとでも相変わらず「チェコ」と呼んでおります(スロバキアはいずこへ?)。

東京オリンピックのことを覚えている方なら、体操のベラ・チャスラフスカ(1942-2016)を知っているでしょう。

チェコ」と「スロバキア」の両国は、周囲の国々との対立があり、微妙に異なるのでしょうが、1つの国になったり分離したりを繰り返していたようで、今では2つの国にわかれています。

共にサッカーが盛んなようで、2018年2月のFIFA順位では、スロバキア28位、チェコ46位で、人口がチェコの10倍ある日本が55位という状況です(笑)。 


イスラム教の女性がかぶるベールですが、いろいろな種類があり、国によっても異なるようです。

隠す部分が多い順(厳しい戒律順)に記すと

  1. ブルカ(目も網状)
  2. ニカーブ(目以外隠す)
  3. アバヤ(目手足先以外隠す)
  4. ヒマール(背中隠す)
  5. チャドル(顔以外隠す)
  6. ヒジャブ(頭髪隠す)

このほかに「ブルキニブルカ+ビキニ」もあるようです。:Wikipedia

国によって、それも時代と共に、宗教への取り組みが異なります。

  • 世俗主義

こちらでは憲法世俗主義(国教を廃止すると明記)は、仏・インド・韓国・トルコ・米としていますが、政権が代わるとどうなるか分かりませんし、国によって事情が異なります。

  • 宗教国家

キリスト教国、イスラム教国などでは国教があるようです。

  • 宗教禁止国家(共産主義国によく見られました) 

北朝鮮の場合、最高指導者より上になりうる宗教があってはまずいので、禁止しているようです。

中国もそうですが、たてまえでは信教の自由を認めているものの、それは例によって外国向けのパーフォーマンスであり、中国共産党より上になる宗教の場合、徹底的に弾圧しているようです。国民を信頼していない証拠で、こんな程度の為政者が、東アジアに多いことに違和感を感じます。こういった国が「反日」なのには、共通点があるのでしょうね。

中国・ソ連もまた宗教をアヘンのようにとらえており、宗教が徹底的に禁止されていましたが、ロシアになってからと最近の中国では、政権に差し障りがない範囲内で泳がせているようで、宗教を利用して政権を維持するように変わってきたと言えます。

  • これらの融合国家

実際には、細かい点で異なるようで、そんな違いなど無視して空爆によって発生した多くのイスラム教徒難民がキリスト教のヨーロッパ諸国へ向かい、これに触発されたか、その国での移民2世たちがテロを起こしているようです。

個人の宗教観も、時代と共に変わってきました。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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