「トランプ-金正恩の狂人戦略、キューバ危機と似ている」:2018年06月16日[韓国 中央日報日本語版]
スティーブン・ブラムスが「キューバ危機と似ている」としているとのこと。
たしかにトランプと金正恩は似ており
- 独裁家・・・・・・側近を解雇・処刑するうぬぼれタイプ
- 豹変型・・・・・・言動不一致
- 毒舌家・・・・・・好き勝手な暴言
トランプや金正恩の言葉をそのままとらえる人は多くないという説で、言葉ではなく行動の結果だけから判断するしかないのでしょう。金正恩のほうが邪悪だとは思うものの、私も賛成します。
ケネディは、キューバを侵攻しないと約束しソ連がキューバに核兵器を配備しようとしたのをあきらめさせましたが、その代わりトルコの核兵器を撤去するという譲歩もしたようです。
北朝鮮がトランプやペンスを徹底的に罵倒しましたが、それはトランプが北朝鮮を徹底的に罵倒したことにも関係しています。
要するにトランプは金正恩という自分と似た相手に出会ったということでしょう。
トランプの中国への妥協の裏が見えます。
アメリカの対中国強硬路線
貿易問題で、特に輸入赤字が最も大きい中国を狙い撃ちにしているようです。
アメリカの対中国柔和路線
イエメン内戦問題では、珍しく中国がロシア・イランに同調しておりません。
これはトランプがイスラエルに傾くようで対イラン強硬策を講じつつあるようですから、どうしてもシリア問題で中国に深く関与させないようにもっていきたく、北朝鮮問題で中国に譲歩を見せているのだと思います。:ロイター 2016年1月20日
イエメン内戦は、サウジアラビア(英米の支援)とイランの代理戦争なのかも知れません。
ただし、このトランプ戦略がうまくいくとも限りません。
中国が、貿易面でアメリカに報復しようとしていますが(ただ報復だけで貿易赤字対策などなし)、この延長として、イエメン問題でいつ豹変してロシア・イラン側につくか分りませんし、中東シリア問題でもいつ豹変してロシア・イラン側に深入りするかもわかりません。
要するに、北朝鮮の問題で中国の言い分を認めたとしても、イエメンとシリアでどう出るかは、不明なのです。
独裁政権の中国が、いつ豹変するかも知れません。
トランプの場合、すくなくとも選挙があり、最短あと2年強で交代するかも知れませんし、トランプ大統領が自ら恩赦する権利があるとうそぶいているものの、大統領弾劾の可能性もあります。
これに対して中国の場合、選挙もないし、代わるべき政党がありませんから、不透明な決断が繰り返されるのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。