東亜日報
上半期の税収10兆ウォン減、財政赤字は史上最高の46兆ウォン
AUGUST 31, 2013
景気低迷を受け、税金の収入が大幅に減ったものの、政府支出は大幅に増え、今年上半期(1~6月)の管理財政収支が史上最大規模の計46兆ウォンの赤字を記録した。
財政状況が悪化した上、来年以降の財政予測も不透明なだけに、公約事業を一部見直す必要があるという指摘が出ている。
企画財政部は、30日まとめた「上半期の中央政府の財政収支」と題した資料で、管理財政収支は46兆2000億ウォンの赤字で、昨年の赤字より、計16兆2000億ウォンが伸びたと明らかにした。
管理財政収支とは、国民年金や雇用保険など、社会保障性基金を除く中央政府の収入や支出の現状を表す指標であり、08年以降、輸入より支出のほうが多い赤字状態が続いている。
今年上半期の赤字幅は、政府が管理財政収支の発表を開始した03年以降最高値を記録しており、金融危機直後の09年上半期の赤字額(40兆5000億ウォン)より6兆ウォンほど多い。
上半期の管理財政収支の赤字額は、10年=30兆ウォンぐらいだったが、11年は19兆2000億ウォンと、やや減ったものの、昨年は再び29兆200億ウォンへと伸びるなど、最近急増ぶりを見せている。
財政赤字が伸びたのは、景気刺激のため、下半期に入る税収を上半期に繰り上げて使ったためだ。
実際、今年、政府支出の総予定額のうち、上半期に使った資金の割合を示す1~6月の支出進捗率は、57.9%だった。
これは、08年~12年上半期の平均支出の進捗率(56.3%)より1.6%ポイント高い。 景気刺激向け財源をつぎ込んだため、第2四半期の経済成長率(1.1%)は、9期ぶりに0%台から脱したものの、国の財政には深いしわができたのだ。
支出増加とは違って、上半期の収入進捗率は47.1%と、この5年間の平均(54.2%)より低かった。 景気萎縮のため、税収が昨年上半期より10兆1000億ウォン少なく入ったためだ。
企画財政部(企財部)は、下半期は税収が伸び、支出が減って年間管理財政収支の赤字は、今年5月の補正予算編成当時に見込んだ23兆4000億ウォンへと下がるだろうと見込んでいる。
特に、投資活性化政策の効果を受け、景気が回復し、付加価値税の収入が増え、地下経済の陽性化政策で高所得自営業者から徴収する所得税の収入が増えるものと見ている。
企財部の李泰成(イ・テソン)財政管理局長は、「毎年使い切れず、残る予算が5兆~6兆ウォンほどあるが、この不用予算や基金の余裕資金を活用すれば、管理財政収支を、当初予定した水準(23兆4000億ウォンの赤字)で管理できる」と話した。
しかし、財政専門家らは、9月以降、地方税の取得税を引き下げることを決め、政府が地方財源を補填しなければならない上、新興諸国の危機を受け、中長期的景気予測が暗いだけに、下半期や来年の財政状況も大幅に改善しないだろうと見ている。
租税財政研究院の関係者は、「漏れる税金を減らし、公約事業の優先順位を明確にすべきだ」と語った。