毎日新聞の世論調査と日本経済新聞の世論調査で、「安倍内閣の支持率が急落」(──日経新聞では41%に、毎日新聞では実に32%にと劇的な急落)という記事を読んでいるところに、「松岡農水相が首吊り自殺」という衝撃的なニュースが入ってきた。
松岡農水相を巡る黒いウワサ
ニュースの速報的特別番組では、例の光熱水道費問題(ウソ報告とボトル1本5000円のナントカ還元水の問題)などをとりあげていたが、もちろん松岡農水相はそんなことで自殺するようなタマではない。
そんなことで自殺するくらい気弱な男なら、とっくの昔に農水大臣を辞職するなりなんなりして、最近急激に風圧を増していた世論の批判をやりすごしていただろう。
ニュースを聞いて、すぐピンときたのは、つい先だって検察庁特捜部の手入れを受けた農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件とのかかわりだ。
とりあえず、官製談合事件で問題とされたのは「緑資源機構」の発注工事(林道工事)を請け負っていた14業者が、松岡農水相の政治資金団体に多額の献金をしていたといった程度である。
しかし、実はかなり前から松岡農水相はアブナイというウワサが政界、マスコミ界のウラでは流れていた。今度の自殺を、「あ、やっぱり」という感じで受け止めた人が少なくなかったのである。
松岡農水相のカゲ背負う秘書も自殺
「あ、やっぱり」とはどういうことかというと、検察が松岡農水相摘発へ向けてかなり前から本格的に動いているらしいというウワサがあった。だから緑資源機構の談合事件摘発の第一報で、各社とも松岡農水相関連の記事を大々的に書いたのだ。
その捜査の手が松岡農水相の身辺近くまで伸びていることを具体的に知った松岡農水相が、ここまでつかまれたら逃げきれるものではないと判断して、これ以上の責任追及の嵐が、松岡農水相の上(つまり安倍総理大臣ということ)に及ぶのを避けるために、自らの命を絶ったというストーリーを多くの人が瞬間的に考えたということである。
私も、真相はそのあたりだろうと思っている。
実は10日ほど前に、松岡農水相の地元(熊本)関係者の有力者(地元秘書ともいわれ、選挙違反・買収容疑で逮捕されたこともある)が、謎の自殺をとげている。
死んだ理由はよくわからないが、もともと黒いウワサが山のようにあった松岡農水相のカゲの部分を最もよく知る男といわれた男である。
その男については、「あの男の周辺を洗ってみろ。松岡農水相のボロが次々に出てくるはず」というタレ込みがマスコミなどにも流れてきていた。
当然、検察筋にもタレ込みが行っていたはず。検察がウワサ通り、松岡農水相の身辺調査をはじめていたとしたら、当然その手はこの男まで及んでいたはずである。
検察を追っていた事案の本体とは
検察が追っていた事案の本体が何であったかはよくわからない。しかし、いずれにしても、それは「ナントカ還元水」のレベルの話ではなく、「林道(緑資源機構)の談合事件」のレベルの話でもなく、もっと大きな何ものかだったのではないか。
そのもっと大きな事件の真相を守るために、松岡農水相の地元秘書が自らの命を絶ち、また松岡農水相自身も自らの命を絶ったというのが真相ではないだろうか。
松岡農水相が死んだ今となっては、それが何であったのかすら、当分の間わからないだろう。
松岡農水相が死んだ今、最大の責任が追及されるべきなのは、安倍首相の政治責任だろう。
もともと松岡農水相は、北海道開発局の発注工事絡みの受託収賄事件で摘発を受けた鈴木宗男代議士の朋友であり、「疑惑のデパート」といわれた同代議士の黒いウワサには必ずといっていいほど、松岡農水相も関与をウワサされていた。
安倍首相はなぜ松岡農水相を擁護したのか
安倍内閣で松岡議員が農水相に選ばれたときも、「なぜあんな男が」と、多くのマスコミ人、政界人が絶句した。「安倍内閣がスキャンダルでつぶれるときは、あそこからだ」とまでウワサされてきた。
だから、事務所の水道光熱費の不正申告問題(ナントカ還元水問題)が吹き出たときも、「それみたことか」の反応が政界マスコミ界では多く、同情する人などゼロだったといってよい。
国会で追及を受ける松岡農水相をムキになって何度も何度も擁護しつづける安倍首相の姿を、自民党の代議士ですら、唖然となって見ていた。
安倍首相があんなに擁護するのは、松岡農水相の首が飛んだら、その任命責任を問われて、安倍首相自身の首が飛びかねないからだといわれた。
冷静になって考えれば、松岡農水相の「ナントカ還元水」問題の国会答弁には、一片の合理性もない。
安倍首相はそれをただ「妥当な処理をなさっていると思う」「法律上適切である」というだけの強弁に強弁を重ねるだけだった。
さらなる支持率低下は必至
問題解決の指導性を全く発揮できなかった安倍首相は、それだけでも総理大臣適格者とはとても思えない姿をさらしつづけてきたといえる。
松岡農水相の自殺以前に、支持率が暴落していた安倍内閣は、これでいっそう支持率が落ち込むことは間違いあるまい。
これに加えて、年金問題での柳沢厚労大臣に対する不信任問題などが重なると、支持率が30%台どころか、20%台に落ちてしまうことすら考えられる。
そうなると参院選敗北が必至となり、参院選後のポスト安倍を見越した動きすら間もなく出てくるのではないか。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070528_yami/index.html
**********************
坂井貴司です。
松岡利勝農林水産相が5月28日、自殺しました。
このニュースを聞いたとき、私は本当に自殺なのだろうかと疑いました。しか
し、その後の調べで、自殺であることは間違いないとされています。
私は、松岡農相とは面識はありませんし、支持者でもありません。彼が関与し
ていたとされる資金管理団体の光熱水費や事務所費の不透明な支出や、緑資源機
構に関連する団体からの献金疑惑に対しては、徹底的に疑惑を追求すべきである
と思っています。自殺したから追求の手をゆるめてはならないと思います。
しかし、残された彼の家族のことを考えると、私は複雑な気持ちになります。
彼には、86歳になる母がいます。息子が自殺したとの知らせを受けてから、
こたつに座ってじっとしているそうです。近所の人が話しかけると、
「何で死んだのか」
とポツリと言ったそうです。
(2008年5月29日付け西日本新聞夕刊)
私はこの記事を読んでいたたまれない気持ちになりました。
松岡農相は、周囲から見れば「自慢の息子」だったと言えるでしょう。
国立大学(鳥取大学)を卒業後、農林水産省の「偉い役人」になり、国会議員
となって「先生」となり、ついには農林水産省の「大臣」になりました。次は首
相だ、との声も出たことでしょう。
息子がここまで「偉く」なるとは、もう思い残すことはない、と安心していた
所へ、先の疑惑が出てきました。「まさか、ウチの息子に限って・・・」と思っ
ていたかもしれません。しかし、自殺するとは夢にも思っていなかったでしょう。
残された時間がわずかになった老母にとって、息子が無惨な最後を遂げたこと
には、言葉がでないでしょう。「何で死んだのか」とつぶやくしかないと思いま
す。
学校でいじめられ、本気で自殺を考えたことがある私には、この事件は人ごと
とは思えません。
坂井貴司
**********************
もう5年ほど前になりますが、某国会議員の政策秘書から、熊本での松岡議員の献金ルートなどを調べて欲しいとの依頼がありました。
当時は私が川辺川ダム問題の市民活動にほとんどの時間を取られており、実質的な調査を行えないままでした。
今思えば、あそこで協力者を得て献金ルートの調査を少しでもやっていれば何かしらの手がかりがあったかもしれませんが、いずれにしても何も出来ていなかったのも事実です。
すでにあの頃から永田町界隈では松岡議員の闇部分については知られており検察なども動いていましたが、逮捕直前まで迫られた危機を行方不明で乗り切った時から、松岡逮捕の線はなくなりました。
そして、農林水産大臣への着任となりました。
死人に口なし。
疑惑は永久に闇の中でしょう。
二見@熊本
******************************
松岡氏の自殺についての安倍首相の「慚愧(ざんき)にたえない」発言に関して、
朝日新聞の本日付紙版の記事の該当箇所は次のようになっていました。
~~
■「任命責任感じる」
首相は、衝撃の大きさを隠しきれない様子だった。
28日、首相官邸。松岡氏の自殺について、首相は記者団に「慚愧(ざんき)に
たえない」と繰り返した。本来の意味は「恥じいること」。誤用にきづかないほど、
首相官邸は動揺していたようだ。
ずっと後段の文脈を異にする箇所で次のような文章が現われます。
首相自身、28日には「任命責任の重さを改めて感じている。私は松岡大臣の
任命権者。当然、責任を感じている」と繰り返した。「有能な農水相だっただけに、
政権への影響は大きい」とも踏み込んだ。
~~
それがウエブ版になると次のように変わります。
http://www.asahi.com/special/070528/TKY200705280458.html
~~
■「任命責任感じる」
衝撃の大きさを隠しきれない様子だった。
28日、首相は松岡氏の自殺について「残念だ。慚愧(ざんき)にたえない」と
記者団に繰り返した。「任命責任の重さを改めて感じている。私は松岡大臣の
任命権者。当然、責任を感じている」「有能な農水相だっただけに、政権への
影響は大きい」とも語った。
慚愧の意味は「恥じいること」。首相周辺は「こういう結果に至ったことへの自ら
の責任を、この言葉に込めた」と解説する。
~~
この違いは何なのでしょう?
ウエブ版の記事では安倍首相への配慮がありありです。
先月の24日には「長崎市長射殺事件と安倍首相秘書との『接点』」という見出し
のある「週刊朝日」の広告が朝日新聞朝刊に掲載され、安倍首相がその広告に
激怒するということがありました。「週刊朝日」編集部は朝日紙上に「おわび広告」
を出し、安倍首相に全面降伏しました。
また、今月17日には、テレビ番組に出演した朝日新聞の山田厚史編集委員の
コメントをめぐり、朝日新聞社と同編集委員が倍首相の公設秘書らに東京地裁
に訴えられるということがありました。
上記のことと安倍首相に対するサービス過剰というべきウエブ版の記事とは何か
関係があるのでしょうか? おそらく関係があるのでしょう。
朝日新聞には権力に臆することなく、自らの信念に基づく主張を堂々と行っても
らいたいものです。
1918年の白虹事件(当時の寺内内閣によって朝日新聞が「発行禁止処分」を
下されそうになった)を契機にして、朝日新聞は権力に腰の引けた報道をするよう
になりました。そうしてそれが戦時期を通じて言論機関が権力に屈服していく契機
にもなったといわれています。
http://www.janjan.jp/media/0612/0611305676/1.php
朝日新聞には歴史の教訓を忘れて欲しくないものです。
東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
松岡農水相を巡る黒いウワサ
ニュースの速報的特別番組では、例の光熱水道費問題(ウソ報告とボトル1本5000円のナントカ還元水の問題)などをとりあげていたが、もちろん松岡農水相はそんなことで自殺するようなタマではない。
そんなことで自殺するくらい気弱な男なら、とっくの昔に農水大臣を辞職するなりなんなりして、最近急激に風圧を増していた世論の批判をやりすごしていただろう。
ニュースを聞いて、すぐピンときたのは、つい先だって検察庁特捜部の手入れを受けた農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件とのかかわりだ。
とりあえず、官製談合事件で問題とされたのは「緑資源機構」の発注工事(林道工事)を請け負っていた14業者が、松岡農水相の政治資金団体に多額の献金をしていたといった程度である。
しかし、実はかなり前から松岡農水相はアブナイというウワサが政界、マスコミ界のウラでは流れていた。今度の自殺を、「あ、やっぱり」という感じで受け止めた人が少なくなかったのである。
松岡農水相のカゲ背負う秘書も自殺
「あ、やっぱり」とはどういうことかというと、検察が松岡農水相摘発へ向けてかなり前から本格的に動いているらしいというウワサがあった。だから緑資源機構の談合事件摘発の第一報で、各社とも松岡農水相関連の記事を大々的に書いたのだ。
その捜査の手が松岡農水相の身辺近くまで伸びていることを具体的に知った松岡農水相が、ここまでつかまれたら逃げきれるものではないと判断して、これ以上の責任追及の嵐が、松岡農水相の上(つまり安倍総理大臣ということ)に及ぶのを避けるために、自らの命を絶ったというストーリーを多くの人が瞬間的に考えたということである。
私も、真相はそのあたりだろうと思っている。
実は10日ほど前に、松岡農水相の地元(熊本)関係者の有力者(地元秘書ともいわれ、選挙違反・買収容疑で逮捕されたこともある)が、謎の自殺をとげている。
死んだ理由はよくわからないが、もともと黒いウワサが山のようにあった松岡農水相のカゲの部分を最もよく知る男といわれた男である。
その男については、「あの男の周辺を洗ってみろ。松岡農水相のボロが次々に出てくるはず」というタレ込みがマスコミなどにも流れてきていた。
当然、検察筋にもタレ込みが行っていたはず。検察がウワサ通り、松岡農水相の身辺調査をはじめていたとしたら、当然その手はこの男まで及んでいたはずである。
検察を追っていた事案の本体とは
検察が追っていた事案の本体が何であったかはよくわからない。しかし、いずれにしても、それは「ナントカ還元水」のレベルの話ではなく、「林道(緑資源機構)の談合事件」のレベルの話でもなく、もっと大きな何ものかだったのではないか。
そのもっと大きな事件の真相を守るために、松岡農水相の地元秘書が自らの命を絶ち、また松岡農水相自身も自らの命を絶ったというのが真相ではないだろうか。
松岡農水相が死んだ今となっては、それが何であったのかすら、当分の間わからないだろう。
松岡農水相が死んだ今、最大の責任が追及されるべきなのは、安倍首相の政治責任だろう。
もともと松岡農水相は、北海道開発局の発注工事絡みの受託収賄事件で摘発を受けた鈴木宗男代議士の朋友であり、「疑惑のデパート」といわれた同代議士の黒いウワサには必ずといっていいほど、松岡農水相も関与をウワサされていた。
安倍首相はなぜ松岡農水相を擁護したのか
安倍内閣で松岡議員が農水相に選ばれたときも、「なぜあんな男が」と、多くのマスコミ人、政界人が絶句した。「安倍内閣がスキャンダルでつぶれるときは、あそこからだ」とまでウワサされてきた。
だから、事務所の水道光熱費の不正申告問題(ナントカ還元水問題)が吹き出たときも、「それみたことか」の反応が政界マスコミ界では多く、同情する人などゼロだったといってよい。
国会で追及を受ける松岡農水相をムキになって何度も何度も擁護しつづける安倍首相の姿を、自民党の代議士ですら、唖然となって見ていた。
安倍首相があんなに擁護するのは、松岡農水相の首が飛んだら、その任命責任を問われて、安倍首相自身の首が飛びかねないからだといわれた。
冷静になって考えれば、松岡農水相の「ナントカ還元水」問題の国会答弁には、一片の合理性もない。
安倍首相はそれをただ「妥当な処理をなさっていると思う」「法律上適切である」というだけの強弁に強弁を重ねるだけだった。
さらなる支持率低下は必至
問題解決の指導性を全く発揮できなかった安倍首相は、それだけでも総理大臣適格者とはとても思えない姿をさらしつづけてきたといえる。
松岡農水相の自殺以前に、支持率が暴落していた安倍内閣は、これでいっそう支持率が落ち込むことは間違いあるまい。
これに加えて、年金問題での柳沢厚労大臣に対する不信任問題などが重なると、支持率が30%台どころか、20%台に落ちてしまうことすら考えられる。
そうなると参院選敗北が必至となり、参院選後のポスト安倍を見越した動きすら間もなく出てくるのではないか。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070528_yami/index.html
**********************
坂井貴司です。
松岡利勝農林水産相が5月28日、自殺しました。
このニュースを聞いたとき、私は本当に自殺なのだろうかと疑いました。しか
し、その後の調べで、自殺であることは間違いないとされています。
私は、松岡農相とは面識はありませんし、支持者でもありません。彼が関与し
ていたとされる資金管理団体の光熱水費や事務所費の不透明な支出や、緑資源機
構に関連する団体からの献金疑惑に対しては、徹底的に疑惑を追求すべきである
と思っています。自殺したから追求の手をゆるめてはならないと思います。
しかし、残された彼の家族のことを考えると、私は複雑な気持ちになります。
彼には、86歳になる母がいます。息子が自殺したとの知らせを受けてから、
こたつに座ってじっとしているそうです。近所の人が話しかけると、
「何で死んだのか」
とポツリと言ったそうです。
(2008年5月29日付け西日本新聞夕刊)
私はこの記事を読んでいたたまれない気持ちになりました。
松岡農相は、周囲から見れば「自慢の息子」だったと言えるでしょう。
国立大学(鳥取大学)を卒業後、農林水産省の「偉い役人」になり、国会議員
となって「先生」となり、ついには農林水産省の「大臣」になりました。次は首
相だ、との声も出たことでしょう。
息子がここまで「偉く」なるとは、もう思い残すことはない、と安心していた
所へ、先の疑惑が出てきました。「まさか、ウチの息子に限って・・・」と思っ
ていたかもしれません。しかし、自殺するとは夢にも思っていなかったでしょう。
残された時間がわずかになった老母にとって、息子が無惨な最後を遂げたこと
には、言葉がでないでしょう。「何で死んだのか」とつぶやくしかないと思いま
す。
学校でいじめられ、本気で自殺を考えたことがある私には、この事件は人ごと
とは思えません。
坂井貴司
**********************
もう5年ほど前になりますが、某国会議員の政策秘書から、熊本での松岡議員の献金ルートなどを調べて欲しいとの依頼がありました。
当時は私が川辺川ダム問題の市民活動にほとんどの時間を取られており、実質的な調査を行えないままでした。
今思えば、あそこで協力者を得て献金ルートの調査を少しでもやっていれば何かしらの手がかりがあったかもしれませんが、いずれにしても何も出来ていなかったのも事実です。
すでにあの頃から永田町界隈では松岡議員の闇部分については知られており検察なども動いていましたが、逮捕直前まで迫られた危機を行方不明で乗り切った時から、松岡逮捕の線はなくなりました。
そして、農林水産大臣への着任となりました。
死人に口なし。
疑惑は永久に闇の中でしょう。
二見@熊本
******************************
松岡氏の自殺についての安倍首相の「慚愧(ざんき)にたえない」発言に関して、
朝日新聞の本日付紙版の記事の該当箇所は次のようになっていました。
~~
■「任命責任感じる」
首相は、衝撃の大きさを隠しきれない様子だった。
28日、首相官邸。松岡氏の自殺について、首相は記者団に「慚愧(ざんき)に
たえない」と繰り返した。本来の意味は「恥じいること」。誤用にきづかないほど、
首相官邸は動揺していたようだ。
ずっと後段の文脈を異にする箇所で次のような文章が現われます。
首相自身、28日には「任命責任の重さを改めて感じている。私は松岡大臣の
任命権者。当然、責任を感じている」と繰り返した。「有能な農水相だっただけに、
政権への影響は大きい」とも踏み込んだ。
~~
それがウエブ版になると次のように変わります。
http://www.asahi.com/special/070528/TKY200705280458.html
~~
■「任命責任感じる」
衝撃の大きさを隠しきれない様子だった。
28日、首相は松岡氏の自殺について「残念だ。慚愧(ざんき)にたえない」と
記者団に繰り返した。「任命責任の重さを改めて感じている。私は松岡大臣の
任命権者。当然、責任を感じている」「有能な農水相だっただけに、政権への
影響は大きい」とも語った。
慚愧の意味は「恥じいること」。首相周辺は「こういう結果に至ったことへの自ら
の責任を、この言葉に込めた」と解説する。
~~
この違いは何なのでしょう?
ウエブ版の記事では安倍首相への配慮がありありです。
先月の24日には「長崎市長射殺事件と安倍首相秘書との『接点』」という見出し
のある「週刊朝日」の広告が朝日新聞朝刊に掲載され、安倍首相がその広告に
激怒するということがありました。「週刊朝日」編集部は朝日紙上に「おわび広告」
を出し、安倍首相に全面降伏しました。
また、今月17日には、テレビ番組に出演した朝日新聞の山田厚史編集委員の
コメントをめぐり、朝日新聞社と同編集委員が倍首相の公設秘書らに東京地裁
に訴えられるということがありました。
上記のことと安倍首相に対するサービス過剰というべきウエブ版の記事とは何か
関係があるのでしょうか? おそらく関係があるのでしょう。
朝日新聞には権力に臆することなく、自らの信念に基づく主張を堂々と行っても
らいたいものです。
1918年の白虹事件(当時の寺内内閣によって朝日新聞が「発行禁止処分」を
下されそうになった)を契機にして、朝日新聞は権力に腰の引けた報道をするよう
になりました。そうしてそれが戦時期を通じて言論機関が権力に屈服していく契機
にもなったといわれています。
http://www.janjan.jp/media/0612/0611305676/1.php
朝日新聞には歴史の教訓を忘れて欲しくないものです。
東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
第二に、安倍が病院に行った後だけは人が変わった様に暗い顔をしていたが、その摩訶不思議(?)な死後硬直を知らされてなかったんだろう。つまり、安倍の身辺から暗殺指令が出たのではなく、しかも「還元水」秘書やSPもかなり混乱したんじゃないか?日本の9・11=郵政選挙で、CIA与党助成金が数十年振りに復活したと囁かれた事を思い出せば、還元水=狂牛病の防波堤説も一層「動機の1つ」として力を持つ。尤も、通夜での安倍は身内に「アナタの保身の為ですよ」等と吹き込まれ、気を取り直していたが。深刻な気分が長続きしないのは、道化のマリオネットに有りがちな事だ。それにつけても郵政選挙以降、如何に沢山の人が「自殺」する事か。政治の重要な証人において。
マジでTV画面チェックして見るべき。議員宿舎から救急車に乗る場面と、救急車から病院の病室へ移動する場面、それと通夜にシーツのままストレッチャーで運び出される場面が狙い目だ。医者が馬乗りで遺体の脚の屈曲を見え難くした後もダランとシーツ外へ垂れた腕とか、通夜前のシーツ&ストレッチャーの蟹股に曲がった脚の、しかもカカトまで普通にソファーに座った形に曲がってるトコとか、病院でも取れない死後硬直を「2~3時間」とは恐れ入る。
とすると、直接の死因は窒息であって、如何にも日本官僚的な辻褄合せが「完璧だ」。
動機関係は、郵政民営化による郵貯・簡保売りの、第二段としての「農協売り」を待ち望むウォール街が最も受益を期待していよう。
「野球協約の西武」が「緑資源機構」なので「巨人」を隠したい政権が隠蔽に加担したものの、当然ながら禍根は大きい。
ラファージュ・セメントが本社に頭を押さえつけられているよりも、もっと。
でも、国際放送と言えば国営放送以外にも、6チャン辺り米ABCとも乗り合いしてるのだが。
て事はつまり、道化師の秘書も摩訶不思議で奇妙奇天烈な死後硬直は知らされてなかった。
恐るべし!日本官僚の自己保護本能!一切自分に不利益な事は述べなかった根性は大したモンだ!
年金など、不利益に働く事が大半だが、偶にはこういう場合も有る。
最近、例の脱北小船で道化のマリオネットが見せた「厳しい顔」は、呆けた三代目が決断を迫られると苦しそうな顔になる事を意味し、明らかに誤った「自殺」隠蔽の決断が、病院に「見舞った」後の表情の理由だな(ついでに、脱北小船は実は日本に居たいと言ったので、無理に韓国へ行かせる決断を迫られ、お客様はヘリで埼玉入管へ。警官が「顔を隠せ」とドツく冷たい扱いもそこから。絶対にマスコミと接触させられない)。
普通、現職大臣のタマを獲られりゃ、戦争だろ。しかし、植民地にしても「自殺」隠蔽じゃ、ビビリ過ぎ。一応先進国なら、捜査を行うのが「体面を保つ」というものだろうに。マリオネットの能力が低いと辛いな。