▽争点となった記述を含め一連の裏金報道に取材協力していただいた複数の道警内部
の情報源の皆様をぎりぎりのところで守ることができました──2記者がコメント
北海道警の裏金問題を扱った本で名誉を傷つけられたとして、佐々木友善元道警
総務部長が北海道新聞社(札幌市)と同社記者、出版社に損害賠償を求めた訴訟の上
告審で、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は17日までに、双方の上告を退ける
決定をした。計72万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。<道警では
2003年に不正経理が表面化し、元幹部が裏金づくりを告白。04年に約3000
人が処分された>(時事通信)。
元総務部長は、道新取材班などが執筆した「追及・北海道警『裏金』疑惑」(講談
社)と「警察幹部を逮捕せよ!泥沼の裏金作り」(旬報社)の二冊について、4カ所
に捏造(ねつぞう)があると主張し、一審札幌地裁は、一部の記述について裏付けが
不自然で真実と認められないとして賠償を命令。二審札幌高裁も支持していた。だ
が、原告の求める謝罪広告掲載や本の回収請求については、「記載は本のわずかな部
分にすぎず、主要な点でもない」として退けた。
最高裁が16日、双方の上告を退ける決定をしたことをうけて、被告である北海道
新聞記者の高田昌幸氏と佐藤一氏が17日付で、以下のコメントを出した。なお、北
海道新聞社経営企画室は、「当社の主張が認められなかったことは大変遺憾」とコメ
ントしている。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
今回の最高裁の決定について、言論の自由を軽視するものとして非常に遺憾な内容
と考えています。
しかしながら、私たちは本訴訟で争点となった記述を含め一連の裏金報道に取材協
力していただいた複数の道警内部の情報源の皆様をぎりぎりのところで守ることがで
きました。
私たちは、報道に従事する皆様とともに、今回の結果にひるむことなく、ジャーナ
リズムの本務である権力監視型の調査報道に挑んでいきたいと考えています。
2011/06/17
北海道新聞記者
高田昌幸
佐藤 一
北海道新聞などの敗訴確定=道警裏金書籍の賠償訴訟-最高裁(時事通信17日)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011061700720
北海道新聞などの敗訴確定 道警裏金本で名誉毀損(共同通信→東京新聞17日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011061701000839.html
北海道警裏金報道:道新と記者2人の敗訴確定(毎日新聞18日)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110618k0000m040058000c.html
北海道新聞の賠償確定、道警裏金本を巡る訴訟 最高裁(日本経済新聞17日)
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E1E08DE3E5E2E4E0E2E3E39180EAE2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
[JCJふらっしゅ]
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北海道警の裏金問題を扱った本で名誉を傷つけられたとして、佐々木友善元道警
総務部長が北海道新聞社(札幌市)と同社記者、出版社に損害賠償を求めた訴訟の上
告審で、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は17日までに、双方の上告を退ける
決定をした。計72万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。<道警では
2003年に不正経理が表面化し、元幹部が裏金づくりを告白。04年に約3000
人が処分された>(時事通信)。
元総務部長は、道新取材班などが執筆した「追及・北海道警『裏金』疑惑」(講談
社)と「警察幹部を逮捕せよ!泥沼の裏金作り」(旬報社)の二冊について、4カ所
に捏造(ねつぞう)があると主張し、一審札幌地裁は、一部の記述について裏付けが
不自然で真実と認められないとして賠償を命令。二審札幌高裁も支持していた。だ
が、原告の求める謝罪広告掲載や本の回収請求については、「記載は本のわずかな部
分にすぎず、主要な点でもない」として退けた。
最高裁が16日、双方の上告を退ける決定をしたことをうけて、被告である北海道
新聞記者の高田昌幸氏と佐藤一氏が17日付で、以下のコメントを出した。なお、北
海道新聞社経営企画室は、「当社の主張が認められなかったことは大変遺憾」とコメ
ントしている。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
今回の最高裁の決定について、言論の自由を軽視するものとして非常に遺憾な内容
と考えています。
しかしながら、私たちは本訴訟で争点となった記述を含め一連の裏金報道に取材協
力していただいた複数の道警内部の情報源の皆様をぎりぎりのところで守ることがで
きました。
私たちは、報道に従事する皆様とともに、今回の結果にひるむことなく、ジャーナ
リズムの本務である権力監視型の調査報道に挑んでいきたいと考えています。
2011/06/17
北海道新聞記者
高田昌幸
佐藤 一
北海道新聞などの敗訴確定=道警裏金書籍の賠償訴訟-最高裁(時事通信17日)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011061700720
北海道新聞などの敗訴確定 道警裏金本で名誉毀損(共同通信→東京新聞17日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011061701000839.html
北海道警裏金報道:道新と記者2人の敗訴確定(毎日新聞18日)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110618k0000m040058000c.html
北海道新聞の賠償確定、道警裏金本を巡る訴訟 最高裁(日本経済新聞17日)
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E1E08DE3E5E2E4E0E2E3E39180EAE2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
[JCJふらっしゅ]
http://archive.mag2.com/0000102032/index.html
まぐまぐID:0000102032/不定期刊(ほぼ日刊)購読無料/plain_text
<禁無断複製転載>
・発行所/JCJふらっしゅ編集部 http://archive.mag2.com/0000102032/index.html
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