【25日NHK】海外ネットで「特集:廃船解体をどうするか」/civilsocietyforum21

2009-10-25 07:48:14 | ジャーナリズム
先進国から途上国への有害廃棄物輸出問題に関しての情報です。

 本日夕方6時からのNHK総合「海外ネットワーク」で以下の番組が放映されます。

バングラデシュでの廃船解体問題を取り上げています。日系ブラジル人の派遣切りがもたらした帰国後の問題も同時に取り上げています。

 バングラデシュなど途上国での廃船解体問題に関しては、化学物質問題市民研究会の安間武さんなどがこの間、取り組んでこられましたが、以下のHPをご参照ください。廃船はアスベストなど有害廃棄物の塊のようなしろもので、途上国で過酷な児童労働などにより行われています。

開発途上国における船舶解体問題
化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/basel_master.html

 山口県の NGO「人間いきいき研究会」による『船舶解体現場の児童労働-バングラデシュのシップリサイクル産業』 (日本語版)出版についての安間さんからの案内も後ろにつけておきます。

 岩波の『世界』8月号でも「環境と貧困 船舶リサイクルの光と影」を龍谷大学の佐藤彰男さんが書かれています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2009/08/260.html


NHK海外ネットワーク
http://www.nhk.or.jp/worldnet/

10月25日の放送
帰国した日系ブラジル人 その後
金融危機以降の急速な景気の冷え込みで、日本に働きに来ている日系ブラジル人のひとたちも多くが失業した。日本で暮らせなくなりブラジルに戻る人たちも増えている。しかし、帰国してもすぐに就職先が見つかるわけではなく、生活は苦しい。長年日本で暮らしてきた子どもたちがブラジルに適応できないという問題も起きている。


特集:廃船解体をどうするか
グローバル化や新興国の台頭により、世界の船舶の数は膨れ上がる一方だが、老朽化した船の解体をどうするのかが、いま、世界的な問題になってきている。廃船の解体は、その多くがバングラデシュなどの途上国で行われ、労働環境の劣悪さや環境破壊が指摘されている。こうした現状を改善しようと日本でも取り組みがはじまっている。


(以下、転送)
船舶解体現場の児童労働-バングラデシュのシップリサイクル産業

差出人: yasumaさん "YASUMA Takeshi"
送信日時 2009/09/01 19:29
ML.NO [waste-net:1886]
本文: waste-net の皆さん

化学物質問題市民研究会の安間です。

バングラデシュの船舶解体現場における児童労働の問題を多くのカラー写真とともに報告した NGO Platform on Shipbreaking / FIDH / YPSA の 『Childbreaking Yards -
Child Labour in the Ship Recycling Industry in Bangladesh』 を、山口県の NGO「人間いきいき研究会」が 『船舶解体現場の児童労働-バングラデシュのシップリサイクル産業』 として日本語版を出版したので、当研究会のウェブで紹介しました。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/publish/childbreaking_yards.html

翻訳には山口県の多くの大学生と高校生が関わり、私も監修として協力しました。

2007年にも同じく同会から『船の終焉 船舶解体の人的犠牲』 が出版されています。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/publish/end_of_life_ships.html

当研究会でも注文受付を行っています。是非、お申し込みください。

*******************************
〒136-0071
東京都江東区亀戸 7-10-1 Z ビル 4階
TEL/FAX 03-5836-4358
化学物質問題市民研究会
安間 武
ac7t-ysm@asahi-net.or.jp
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
*******************************

(参考HP)
http://acejapan.org/modules/bulletin1/article.php?storyid=144

世界の児童労働ニュース : バングラデシュ 『船舶解体現場の児童労働』の日本語版が出版!

投稿日時: 2009-09-23 22:31:32 (110 ヒット)

東京(2009年9月5日) バングラデシュのチッタゴンにおける船舶解体現場での児童労働の様子を明らかにした報告書「Childbreaking Yards - Child Labour in the Ship Recycling Indstry in Bangladesh」(FIDH、YPSA 2008)の日本語版『船舶解体現場の児童労働-バングラデシュのシップリサイクル産業』が、シャプラニールの山口いきいき連絡会でもある「人間いきいき研究会」によって出版された。

同報告書は、船舶解体現場における労働状況が極めて危険で、その労働がかなりの体力を要するにもかかわらず、劣悪な労働現場で労働者として働くに至った子どもたちの、現状調査や背景を聞きとったもの。


http://blog.goo.ne.jp/kunihiko_ouchi/e/5fce1aeb6cdd69ae2388991b2f46e1e8

バングラデシュの船舶解体現場
2008-01-22 01:13:27 | IT,インターネット ロシアの画像サイトFun-House.ruにて見つけた、バングラデシュの船舶解体現場の写真です。出所はこちら。

 遠浅の干潟に打ち上げられた巨大な船舶。そこにとりつく人々。ちょっと非現実的な光景です。クレーンなどこれといった設備は見受けられず、ほとんど人力で解体されているようです。

 これは一体どういうことなのか、ネットで検索して調べてみると(たとえばwikipediaのこちら)、古い船舶の解体が大きな問題を抱えており、バングラデシュのような貧しい国がその問題を引き受けていることを知りました。
 バングラデシュの船舶解体は、まともな設備もない中、低賃金の労働者によってほとんど人力で行われ、事故によって命を落としたり重い障害を負ってしまう労働者が多いといいます。そして、古い船舶は有害なPCBやアスベストを使用しているものも多く、労働者の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、環境悪化につながっているのだそうです。

 廃船の解体、リサイクルは鉄資源の有効利用という観点からみて大変有益なビジネスでしょう。また、低賃金労働とはいえ、貧困にあえぐバングラデシュの人々に現金収入の道が少しでも開けることは悪い話ではありません。しかしながら、労働者たちの健康や生命、土壌や海に悪影響を及ぼしているとなると、これはちょっと。。。ですね。
 だからといって、まともな設備もない状況の下で労働者たちを働かせているバングラデシュの船舶解体業者を非難し、ボイコットできるかというと、それはどうでしょう。手間がかかる厄介な作業を請け負ってくれる国があることは、船主の大半を占める先進国にとっても有り難い話でしょうから。

 中国における電子機器の解体ビジネス(こちらは人力でレアメタルを取り出すことで儲ける)も同様の問題が指摘されていますが、船舶は図体がでかいだけに、解体を請け負える国、地域は非常に限られるでしょう。中国特需、資源特需で世界的な造船ブームが続いていますが、これらの船舶が老朽化した時に、誰が解体を請け負うのでしょうか。あまり知られていないようですが、かなり深刻な問題であると思います。


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