チュニジアとエジプトリビアなど 「アラブの春」の正体を知る
「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命 重信メイ 角川新書
チュニジアのジャスミン革命から始まり、エジプトのムバラク退陣、リビアのカダフィの惨殺。
日本の報道と全然違う。アルジャジーラが真っ当だと言われているが、そこにも陥穽がある。
中東で生まれ育った彼女ならではの、報告。
12年前に日本に来たときは、きれいな姉さんなので...どきどきした。
そして真摯なジャーナリストに開花して、今年は不惑を迎えるんだ。メイちゃん。
-------------------- 目次 -------------------------------
第1章 北アフリカの小国、チュニジアから始まった「アラブの春」
第2章 アラブの盟主、エジプトで起こった「革命」の苦い現実
第3章 メディアによってねつ造された「アラブの春」~ リビア内戦
第4章 アラビア半島へ飛び火した「アラブの春」
第5章 報じられなかった革命、違う用語にすり替えられた革命
第6章 メディアが伝えないシリアで内戦が激化する本当の事情
------------------------ 備忘メモ --------------------------
35 逝去したファドララ師を「偉大な人」と追悼すると解雇されたCNN シニア・中東アナリスト
90 世界でも類を見ないほどの福祉国家だったリビア
111 アルジャジーラの電話取材の飛び火、NATO軍事介入
149 サウジを支配する二つの家族 絶対王政!国家と米国は、仲良し
154 ひぇー サウジアラビアには、奴隷もいる
223 「アラブの春」報道で、アルジャジーラはブランドに泥を塗った そうか、そうだったんだ
目から鱗が、ぼろぼろ。究極の97点。
http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/4098c964bc575612c299068074a84ba2
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「アラブの春」の正体/松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1488.html
チュニジアのジャスミン革命から、
エジプトのムバラク大統領の退陣をへて、
リビアの民主化とカダフィの惨殺へ。
いや、バーレーン、イエメン、シリアまで、
「アラブの春」はまっしぐらに進んでいったかに見える。
すべてはフェイスブックやユーチューブなどの、
ソーシャルメディアが用意したとも報道された。
しかし、どうもそうではなかったようだ。
では、何がそうでもなかったのか。今夜はその実態を
かの重信メイが解析してみせた一冊を紹介する。
ぼくなりにも、いろいろな思いがこもる夜になった。
重信メイは日本赤軍のリーダーだった重信房子の娘である。
母は1971年に、パレスチナを拠点とする赤軍派の海外基地をつくるため、奥平剛士と偽装結婚した。
その工作中に奥平はテルアビブ空港乱射テロで死亡、メイはレバノンのベイルートで房子とパレスチナ人の父の娘として生まれ、
無国籍のままアラブ社会の空気を吸って育った。
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よろしければ、もう一回!
「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命 重信メイ 角川新書
チュニジアのジャスミン革命から始まり、エジプトのムバラク退陣、リビアのカダフィの惨殺。
日本の報道と全然違う。アルジャジーラが真っ当だと言われているが、そこにも陥穽がある。
中東で生まれ育った彼女ならではの、報告。
12年前に日本に来たときは、きれいな姉さんなので...どきどきした。
そして真摯なジャーナリストに開花して、今年は不惑を迎えるんだ。メイちゃん。
-------------------- 目次 -------------------------------
第1章 北アフリカの小国、チュニジアから始まった「アラブの春」
第2章 アラブの盟主、エジプトで起こった「革命」の苦い現実
第3章 メディアによってねつ造された「アラブの春」~ リビア内戦
第4章 アラビア半島へ飛び火した「アラブの春」
第5章 報じられなかった革命、違う用語にすり替えられた革命
第6章 メディアが伝えないシリアで内戦が激化する本当の事情
------------------------ 備忘メモ --------------------------
35 逝去したファドララ師を「偉大な人」と追悼すると解雇されたCNN シニア・中東アナリスト
90 世界でも類を見ないほどの福祉国家だったリビア
111 アルジャジーラの電話取材の飛び火、NATO軍事介入
149 サウジを支配する二つの家族 絶対王政!国家と米国は、仲良し
154 ひぇー サウジアラビアには、奴隷もいる
223 「アラブの春」報道で、アルジャジーラはブランドに泥を塗った そうか、そうだったんだ
目から鱗が、ぼろぼろ。究極の97点。
http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/4098c964bc575612c299068074a84ba2
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「アラブの春」の正体/松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1488.html
チュニジアのジャスミン革命から、
エジプトのムバラク大統領の退陣をへて、
リビアの民主化とカダフィの惨殺へ。
いや、バーレーン、イエメン、シリアまで、
「アラブの春」はまっしぐらに進んでいったかに見える。
すべてはフェイスブックやユーチューブなどの、
ソーシャルメディアが用意したとも報道された。
しかし、どうもそうではなかったようだ。
では、何がそうでもなかったのか。今夜はその実態を
かの重信メイが解析してみせた一冊を紹介する。
ぼくなりにも、いろいろな思いがこもる夜になった。
重信メイは日本赤軍のリーダーだった重信房子の娘である。
母は1971年に、パレスチナを拠点とする赤軍派の海外基地をつくるため、奥平剛士と偽装結婚した。
その工作中に奥平はテルアビブ空港乱射テロで死亡、メイはレバノンのベイルートで房子とパレスチナ人の父の娘として生まれ、
無国籍のままアラブ社会の空気を吸って育った。
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左翼方面のヒトビトがずいぶん踊らされてませんでしたっけ。とくにエジプトのころ。
アラブの春の衰退の原因は色々あろうが、一番の原因は若いリーダーやエリートが「自由と民主主義」を求めたのに対し、エジプトでそもそもデモが始まったのは失業者の自殺だったことを考えると、経済問題がいつもまにか無視されていたったことにあると思う。イスラム同胞団のモルシが様々な批判を受けながらも一定の支持を受けているのは、同砲団が、コミュニティーで、色々な慈善活動を続けていたからではないか。チュニジアでも同じで、今高い貧困に悩まされている。民主主義は政治カテゴリーだがアラブの民衆が求めたのはまず貧困からの解放ではなかったか。政治よりもまず経済。リビアでも
石油が豊富にあるにもかかわらず、今はセクト争いで内戦状態で、武器がアルジェリアに流れている。石油会社の社会化などの経済改革を行わないと、流れた血が無駄になる。シリアでは自由シリア軍が内戦後の経済プランをたてているが、内部に色々な潮流があってまとまらない。しかしイスラムだろうとリベラルだろうと、経済政策を建てる必要性については一致できるはずである。
アラブの春の正体なんてつきはなせば、本当の解決策が見つからず、欧米メディアの作品という皮相な見解にしかいきつかない。もっと構造的・経済的・文化的な多層な分析が必要ではないか