イスラエルが日々実践している「細部の狂気」 ・イスラエル占領のばかげた25章

2010-04-30 06:39:06 | 世界
パレスチナ・ヘブロンで活動しているCPT(Christian Peacemaker Teams) メンバーからのメッセージです。
ヘブロン旧市街は、ほぼ一平方キロ四方に兵士常駐の検問所が十数か所、さらに数十ヵ所のロードブロック、
バリアーがいたるところに張りめぐらされている異常地帯です。

シュロモー・サンド、ヤコブ・ラブキン両氏のシオニズム爆撃論によってイスラエル国家の存在理由という
「大きな物語」が根底から揺らいでいますが、どうじに、イスラエルが日々実践しているこうした
「細部の狂気」についても、その一方の現われとして注視し続けなければならないと思います。
松元@さっぽろ

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25 Insanities of the Israeli Occupation in Palestine
http://groups.yahoo.com/group/cpthebron/message/1349

■イスラエル占領のばかげた25章

    26 April 2010
ポーレット・シュローダー(Paulette Schroeder)

「ばかげてる!」と、パレスチナの友人たちが彼らの生活の中で出くわすたくさんの制限について
私はしばしばこう表現している。
以下のリストは、私たちが「聖なる」と呼ぶこの地で、パレスチナの友人たちがいつも決まりきったように
押し付けられている制限のいくつかをあげたものである。

1、毎朝ベツレヘムの労働者たちが東エルサレムに行くためには検問所に別のパレスチナ人労働者専用の
検問があるので、予定より2~3時間早くギロの検問所に着いて待っていなければならないこと。

2、ヘブロン旧市街でたった一つの石を投げて訴えた近所の15歳の少年は、いま刑務所の中で刑の宣告に
服している。
 彼の人生は、この記憶を持ちつづけて生きるだろうこと。

3、ヘブロン男子学校の12人の先生たちの初日は、通学途中で一時間待たされること。

4、回転ゲートと警告音のついた検問所を通過する一群のなかに、アダムという年配の盲目のパレスチナ人
男性がいた。
 最後に彼が警報機を通過するとき、強制的にポケットの中のものすべてを取り出されて検査をうけると
いうこと。

5、ひとりの障がい者の男性が車いすをたたんで回転式ゲートを通過するとき、自分と車いすの双方を
通り抜けさせるために格闘しなければならないこと。

6、米国政府は、パレスチナ人の上にのしかかる過酷で圧制的なシステムを援助するためイスラエルに
一日1100万ドル(約1億1千万円)を支出している。
 と同時に米国は、イスラエルは不法入植地の建設を中止せよと要求していること。

7、8メートルの「セキュリティ・ウォール」は、パレスチナの大地に320キロ以上も張りめぐらされている。
 その上部先端には剃刀の刃が付いている鉄条網が覆われている。
 それはまた「メイドインUSA」と理解されているのだ。

8、クリーブランド、オハイオ出身の若いイスラエル兵が、さきのガザ攻撃で300人以上の子どもたちが
殺されたことを「付随的被害」と名づけていること。

9、彼らの前庭で剃刀の刃が付いている鉄条網から布を切り離すためにのんびりと鋏を使っているあいだ、
CPTメンバーが武器をもっている兵士に検問され続けていること。

10、毎週土曜日の午前8時から12時、1929年以前にユダヤ人が住んでいた家々を見るために
ヘブロン旧市街のあちこちを見学する一団をイスラエル兵が先導する。
 パレスチナ人は彼らの再訪をけっして許してはいないというのに。

11、パレスチナのちいさな子どもたちが毎日学校へ通うとき、武器のある検問所で彼らのカバンの中を
検査されていること。

12、時間を引き延ばすための検問所で多くの若いパレスチナ人男性が引き留められている。
 これがイスラエル兵のいう「イスラエルの安全の前進」だということ。

13、ひとりの若いロシア人イスラエル兵は、ジャイルへ行こうとしていたパレスチナ人の少年とその父を
救う機会をえた。
 しかし彼は、同僚とおしゃべりをするため二人の通行を拒否したこと。

14、新しいイスラエルの旅団は彼らの実践的訓練の一部として、しばしば若いパレスチナ人男性を壁に
押し付けて彼らを乱暴に扱い身体検査をして抑圧していること。

15、CPTの近所の人は食料を運ぶために、まずはしごをよじ登り、屋根の入り口を越え、彼女の家の中に
降りてから、自分の家に入らねばならない。
 彼女は自宅の玄関を使えない多くのパレスチナ人のひとりである。
 なぜなら彼女たち(彼ら)の玄関はいま、入植者専用道路に面しているからである。

16、ひとりのパレスチナ人の母親が、入植者たちが彼女の家に石を投げていることを兵士の一群に知らせた。
 その兵士たちは、尋問のためと称して彼女の13歳の娘を逮捕することで応えた。

17、ベツレヘムからエルサレムへ行く途中の大検問所のイスラエル軍側の壁にある標語には、
「平和はあなたがたとともにある」と書かれていること。

18、私の友人が最近パレスチナ人とともに一時間半も待たされた悪名高いギロの検問所の内側には、
「神の栄光を感じる」と読めるイスラエルのポスターがあること。

19、古いパレスチナ人羊飼いの村には、1980年代から近くに大きなユダヤ人入植地が見られた。
 イスラエル軍と入植者たちは、不法入植地の入植者たちに安全を提供するためパレスチナ人の道路を
横切り4ヵ所に異なるロードブロックと障害物を据えつけたこと。

20、赤ん坊を抱きかかえている入植者には、自動小銃M-16の楽しみがあるという光景。

21、ヘブロンに住んでいるイデオロギー的な入植者たちは、私たちのパレスチナの隣人に対する彼らの
暴力行為の正当化のために宗教や神を使っていること。

22、パレスチナの大部分にある「安全」のための8メートルの分離壁の周囲は、何十万本という古い
オリーブの樹々に取って代わられたものであること。

23、兵士たちが、軍用ゲートの後ろから石を投げて遊んでいた子どもを目隠しして連れて行き、その
少年の首元で息をするくらい近くで犬をけしかけること。

24、パレスチナ人が、不法入植地は作物のために水を盗んでいると訴えた。
 真実は、これら不法入植地がつい1980年に建設されたものであること。

25、イスラエル軍は、むしろ入植者たちから多くの軍令を引き出していること。

p.s.これらのばかげたことは、このCPTメンバーの感じているばかげたことでもある。
 …私の送信によっていま数時間も経ずしてあなたも観察できるように。

http://www.humanitarianinfo.org/opt/docs/UN/OCHA/ochaHU0705_En.pdf

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
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