イスラエルの貨物船積み下ろしストップ行動・サンフランシスコ/レイバーネットMLから

2014-08-22 15:26:58 | 世界
サンフランシスコの和美さんから。

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嬉しい報告です。
5日かけてついに Zim Line の船 “Piraeus” をオークランドの埠頭から追い出しました。
イスラエルのパレスタインに対する攻撃と弾圧に大して、こちらでは何かしようと、案を練っていましたが、いつも通りのプロテストデモだけでは効果がないということで、イスラエルの貨物船に対してBlock the Boat という仮の名のコーリションを作り、攻撃をかけることにしました。
Zim Line は確かイスラエルの政府が30%ほどを持っているようで、これの荷役の積み降ろしを止めようということです。

1997年の時、イギリスのリバプールの港湾労働者をサポートする為、そこからの積み荷を乗せた船 Neptune Jade をボイコットするため私たちは4日ほどピケを朝晩張り続け、ついにILWU は荷物にタッチせず、船は港を離れ、シアトルに向かい、そこでも同じようなデモに会い、また、日本でも同じようなデモに会ったと聞いていますが、その時は、現在のようにインターネットで瞬時に船の位置を確認することが出来ませんでした。当時は船が動いた場合、ILWUのメンバーに状況を確認しないといけませんでしたが、現在はインターネットと携帯でずいぶん楽になりました。
幸いなことにILWU (西海岸港湾労働者の組合)はこの7月1日に労働契約が切れて現在は交渉中です。そのため、労働争議が起きたとき、いつもですと仲裁人が来て彼が仕事に戻れとオーダーを出すとそれに従わなければなりませんが、今回はそれが有りません。

スケジュール通り、Zim Line の Piraeus号は土曜日の午後(8/16)に入る予定でしたが、約3,000人のデモで船は予定を変えて、湾外で待機していて日曜日の午後に入ってきました。
午後3時の時点で57埠頭に船が入ってきたのは分かっていましたが、土曜日のデモのメイングループ AROC, the Arab Resources Organizing Committee や、ANSWER, PSL, Workers World など他のグループは前日のデモで十分ではないかと躊躇していましたが、私たちは今がチャンスだ、ということで、港湾労働者の夜6時のシフト(7時から仕事開始)が始まる前にピケを張ろうと呼びかけました。それで5時になってやっとメールが流されました。それでも5時半にはかなりの人(多分2-300人)が集まり、ILWUはピケを超えませんでした。
次のシフトは月曜日(8/18)の朝6時です。前夜8時の時点でこれも止めようとグループに呼びかけましたが返事はノーでした。そこでスティーブはコーリションのメーリングリストとは別に自分のリストに呼びかけ、朝、5時に船のいる57埠頭に行きました。残念なことに20人ほどしか集まりませんでしたが、それでも4つの入り口にそれぞれ分散して、ピケを張りました。警察の数の方が私たちよりも2倍以上有りました。

コーリションの方は”我々は今日のデモには関与していない”とメールを流しました。
私自身がみた限りでは、ILWUの駐車場に入った車は5台ほどで少ないなと思ったのですが、警察が入り口を固めて、車が自由に出入り出来るようにしていたので、これはILWUを止めることが出来なかったとかなり落胆して家に帰ってきました。ところがしばらくして連絡が入り、ILWU、特にローカル10はピケを超えなかったということです。実際、荷物を動かすのはローカル10で、ローカル34は事務です。ローカル10が動かなければ荷物はうごきません。
この時ほどうれしかったことは近年に有りませんでした。
いろいろなグループは皆、デモだけで十分だとし、これ以上はみんなに呼びかけたくないという中、表面だけでなく、実際にダメージを与えるにはここで止めてはだめだと確信を持っていましたから、個人個人の意志でピケを張りました。この月曜日のピケが今回勝利の鍵だったと思います。これに弾みを受けて、夕方のシフトにはかなりの若い人も参加して、ピケは大きくなりました。
火曜日 (8/19) 、船は埠頭を離れてゴールデンブリッジの外に出ましたので、ついに荷物を降ろさずに追い返したと思っていましたら、ターンして24埠頭に午後6時ごろ入ってきました。
ILWUのメンバー は別の船に派遣されましたが、仕事に行ったら、半分はZimの方に行くようにと会社からいわれ、組合員は違反ではないかといっていたようですが、組合の役員は反対しなかった
ようです。

組合員自身は仕事をかなりスローダウンしたようですが、実際 212 ほど有った荷役のどれほどがおろされたかわ現在の所わかりません。ILWUのインターナショナルの声明では荷下ろしは全部終わったと声明が新聞に出ていました。でも全部おろされたとしても予定では57埠頭に戻ってそこで待機している次の荷物を積まなければいけません。情報によると焼く200個ほどのロシア行きの積み荷が待っていたようです。
船は水曜日の朝、湾内で待機していましたが、荷を積まないまま、夕方5時過ぎに結局、サンフランシスコを離れて、現在はウラジオストックに向けて航行中です。
来週の火曜日、また次のZim Lineの船がはいるとか。

和美


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