済州島と大日本帝国の戦争遺跡/坂井貴司

2008-12-17 15:29:07 | 世界
博多駅前の朝日ビル5階にあります韓国観光公社福岡支店で観光案内の
パンフレットを捜していたところ、びっくりするようなパンフを見つけました。
 
「平和の島、済州 第2次世界大戦戦跡地を訪ねて」(無料)

 日本人にもなじみ深い韓国有数の観光地である済州島が、太平洋戦争中は日本
が本土決戦を行うための拠点として多くの軍事基地が置かれていたというのです。
飛行場や砲台、地下要塞の跡がたくさんあるそうです。
 
 太平洋戦争末期、本土決戦を考えた日本軍は、アメリカ軍が済州島に上陸して、
九州後略の拠点にすると予想しました。アメリカ軍上陸を阻止するため1945
年3月以降、7万人以上の軍を駐屯させ、飛行場や砲台、地下壕などを建設しま
した。この工事に島民がかり出されたことは言うまでもありません。もちろん、
広大な土地も強奪されました。
 
 パンフレットの掲載されている戦跡には、アルトゥル飛行場、松山岳魚雷艇基
地(ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」のロケ地になった)、セサルオルム高
射砲陣地、カマオルム洞窟陣地などが紹介されています。
 
 そしてこれらの戦争遺跡の研究と保存、案内を目的とする
 
 平和博物館
 http://www.peacemuseum.co.kr/
 (ハングルのみ。なぜか竹島(独島)関連だけ日本語)
 
 と済州国際平和センターがあります。
 
 今も、済州島にはまだ調査されていない戦争遺跡が数多くあるとのことです。
 
 なお済州島は日本本土決戦の戦場にはならずに済みましたが、南北朝鮮分断に
よる混乱で発生した「4.3事件」で約8万人の島民が虐殺されるという悲劇に
見舞われました。
 
 これらの戦争遺跡は、「冬のソナタ」・「宮廷女官チャングムの誓い」などの
ロケ地になったこの美しい島に日本が残したものです。

 韓国観光公社
 http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/index.kto

ysakait
E-mail:ysakait@yahoo.co.jp 

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半月城です。

 ご存知かも知れませんが、済州島の戦争遺跡に関しては下記に小生の記事がありま
すので、ご参考にしてください。

[AML 18901] 再び平和の島へ、済州島探訪記
http://www.han.org/a/half-moon/hm132.html#No.961

[AML 18941] 再び平和の島へ、済州島宣言
http://www.han.org/a/half-moon/hm132.html#No.962

(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/


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