国連人権理事会の特別報告官 「全身スキャン」には慎重/NHK

2010-03-09 15:31:23 | 世界
去年、アメリカで起きた旅客機のテロ未遂事件を受けて各国の空港で導入が進む乗客への全身スキャナー検査について、国連人権理事会の特別報告官は、検査の効果は薄く、過度なプライバシーの侵害に当たるとして、導入に慎重な立場を示しました。

これは、テロ対策における人権問題を調査している国連人権理事会のシェイニン特別報告官が8日、理事会に報告したものです。この中で、シェイニン報告官は、全身のスキャナー検査は爆発物の原料となる薬品を体内に隠した場合は発見できないなど効果が薄い一方、乗客の体の線まで映し出し、データが保存されるのは過度な人権侵害に当たると指摘しました。そのうえで、「テロ未遂事件のあと、急いで導入されたこの検査は、何か対策を講じたように見せかけるための政治的な反応にすぎない」と述べ、全身のスキャナー検査の導入に慎重な考えを示しました。また、導入する場合には、法律を整備するなど国民の合意を得るよう求めました。全身のスキャナー検査は、アメリカのほか、イギリスやイタリアなどが導入を決めていますが、衣服まで透かして見る検査には疑問や批判の声があり、テロ対策とプライバシー保護をめぐって議論となっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013072721000.html


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