以下、AMLから、転載します。ガザとイスラエルのことを考える参考になるでしょう。
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高橋亨です。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3388445,00.html
↑に掲載されている、イスラエル国内でのホロコースト生存者たちの扱わ
れ方に関する記事を翻訳してみました。
イスラエルの非道を国際社会(特に欧米)が許してしまう背景として、ホ
ロコーストにまで至ったユダヤ人差別への後ろめたさがあることは明白だと
思いますが、ではイスラエルにはホロコースト被害者を代表する資格がある
のか?
「ユダヤ民族の受難」を自らの聖化に最大限利用しつつ、ホロコーストと
いう地獄を生き延びてきた被害者たちをまるで厄介者のように扱うイスラエ
ルの政策に、あの国の権力を握ってきた者たちの正体が現れているのではな
いでしょうか。
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http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3388445,00.html
「ショアー(ホロコースト)生存者、イスラエルにおける補償法の欠如によ
りドイツへの帰還を余儀なくされる」
イスラエルはホロコーストの生存者たちにとって西側世界において最悪の
場所であることがドキュメンタリーによって明らかにされた。国会周辺では、
数百人の人々が、生存者たちの経済的困難に対する政府の支援を求めて抗議
を行った。
Ines Ehrlich
2007/4/16, 11:32 / Israel News
火曜の夜にイスラエルのチャンネル2テレビで放映されたドキュメンタリ
ー番組によれば、ホロコーストの生存者たちが、余生をドイツで過ごすため
にイスラエルを離れた。そこでならより良い生活の条件が得られるからであ
る。
このドキュメンタリー「Musar Shilumin」(補償の倫理)は、ある高齢の
女性が、ベルリンにある彼女の快適な自宅から、イスラエルの最も有名なド
キュメンタリー活動家に数えられるOrly Vilnai FederbushとGuy Merozに語
りかける場面から始まった。この女性の流暢なヘブライ語には、聞き間違え
ようのないドイツなまりがあった。
このホロコースト生存者は、ドイツ政府が生存者たちに提供する無料の医
薬品と月ごとの給付金を受け取るために、イスラエルを離れてドイツに戻っ
た。
イスラエルとは対照的に、ドイツ政府は、ホロコースト生存者たちが家と
医療を必要とする場合、無料でそれらを得る権利があることを保証してきた。
イスラエル政府のホロコースト生存者たちに対する態度をどう思うかと質問
されたとき、彼女は、「私は、(このことに関する)自分の考えが活字にな
る(公開される)ことを望みません」と答えた。
一方で、ホロコースト生存者、大学生、青年運動のメンバーたちを含む数
百人の人々が、ホロコースト生存者たちが陥っている悲惨な経済状況に抗議
するため、月曜日にエルサレムの国会周辺をデモした。
参加者たちは、デモをホロコーストの犠牲者と英雄たちとの追悼の場であ
るヤド・バシェムから始めた。彼らは政府に対して、生存者たちを助けるた
めに3000万NIS(約8億円)をホロコースト犠牲者扶助基金に提供すること
を要求した。
[注] NIS:イスラエルの通貨シェケル(New Israeli Shekel)。2003年8月18
日現在、1NISは約27円。
この抗議行動は、「イスラエルの国家的優先事項を、広範な国民的合意に
向けて大きく変更すること」を目指す団体である「Tafnit - イスラエルの
新行動計画」によって組織されたものである。
Tafnitの議長Uzi Dayanは、「ホロコースト追悼の日にさえ、殺された人々
を思い起こすのは十分ではないし、それはここで私たちと共にいる人々(生
存者)についても同じなのです」と語った。
【手続きの遅れと無視の年月】
6ヶ月にわたるこの調査報告は、官僚的に棚上げにされてきた基金を追求
するために、この二人の活動家をニューヨーク、ベルリン、アムステルダム
に送った。彼らは、一つの失われた世界、25万人のホロコースト生存者が
今でもイスラエルに暮らしており、そのうち8万人は、巨額の基金が棚上げ
にされている間、極度の貧困の中に生きているという世界を発見した。
このドキュメンタリーは、イスラエルの内閣と、ナチに略奪されたユダヤ
人財産の回復と分配に責任を負っている請求権協議会(the Claims
Conference)とを告発している。賠償基金をホロコースト生存者たちに配布
するものと思われていた協議会は、しかし何年もの間、合計3億ドルから9
億ドルもの基金を、請求者に応じたさまざまな官僚的な理由で保留してきた。
この結果、(協議会は)世界で最も裕福な基金の一つであるにもかかわら
ず、健康を害し、貧窮化した状態で暮らしている多数の生存者たちが、補償
の権利を得られずに生きている。
このドキュメンタリーは、ホロコースト被害者の基金を保留しているイス
ラエルの複数の銀行をも批判しており、またホロコースト被害者たちの財産
を今でも保持しているJNF、イスラエル博物館およびその他のさまざまな組
織の過ちをも指摘している。
【自宅に閉じ込められて】
個人の物語として、このドキュメンタリーはEstherと呼ばれるもう一人の
高齢の生存者を取り上げている。彼女ははじめ自宅でインタビューを受けて
いたが、ドキュメンタリーの終わりでは老人ホームに移されていた。転んで
床に倒れ、電話を手にして助けを呼べるようになるまで何時間もかかったた
めである。
彼女の得ている手当ては合計で月に1,800NIS(約442ドル=約4万円)で、
年金頼みの、しばしば食料品と医療費、電話代と電気料金のどちらにお金を
使うかで悩む生活を送ってきた。彼女は歩行に介助を必要とするため、4年
の間自宅を離れたことがなかった。彼女は、強盗に押し入られてあるだけの
現金87NIS(約21ドル=約1900円)を奪われるまでは、倒れたときに助けて
もらえなくなることを恐れてドアをロックしていなかった。
Abarbanel精神衛生センターのある看護師は、生存者たちが、ただ暖かい
ベッドと食事を得るためだけにその施設に入所していると語った。悲しいこ
とに、彼らは後に強制的に退所させられた。
【ホロコースト生存者たちのための圧力団体】
ドキュメンタリーは、「ホロコースト生存者たちのための圧力団体」(
the Lobby for Holocaust Survivors)が、生存者たちの不満を声にするた
めの土台となるために最近開催した会議を取り上げている。この団体は、国
会議員のColette AvitalとSara Marom Shalevによって、ホロコースト生存
者たちの苦境を改善することと、この問題の立法による解決を促進すること
を目指して創立された。
多くの生存者たちが会議で発言し、イスラエルを彼らの言う「冷酷で無礼
な政策」ゆえに厳しく批判した。「この国は、犠牲者たちが、その被害に値
する基金を受け取る前に死ぬことを望んでいるのか?」とAvitalは問いかけ
た。
変化をもたらそうと努めた6ヶ月にわたるドキュメンタリー活動の結果と
して、約12万ドル(約1,000万円)の補償基金が貧窮した人々に渡された。
これはちょうど、生存者一人あたり1,500NIS(約3万3千円)の一時金であ
る。
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高橋 亨 fwjh7128 at mb.infoweb.ne.jp
==
== *対抗言論のページ*
== http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/
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ブログ内GAZA関連記事
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高橋亨です。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3388445,00.html
↑に掲載されている、イスラエル国内でのホロコースト生存者たちの扱わ
れ方に関する記事を翻訳してみました。
イスラエルの非道を国際社会(特に欧米)が許してしまう背景として、ホ
ロコーストにまで至ったユダヤ人差別への後ろめたさがあることは明白だと
思いますが、ではイスラエルにはホロコースト被害者を代表する資格がある
のか?
「ユダヤ民族の受難」を自らの聖化に最大限利用しつつ、ホロコーストと
いう地獄を生き延びてきた被害者たちをまるで厄介者のように扱うイスラエ
ルの政策に、あの国の権力を握ってきた者たちの正体が現れているのではな
いでしょうか。
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http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3388445,00.html
「ショアー(ホロコースト)生存者、イスラエルにおける補償法の欠如によ
りドイツへの帰還を余儀なくされる」
イスラエルはホロコーストの生存者たちにとって西側世界において最悪の
場所であることがドキュメンタリーによって明らかにされた。国会周辺では、
数百人の人々が、生存者たちの経済的困難に対する政府の支援を求めて抗議
を行った。
Ines Ehrlich
2007/4/16, 11:32 / Israel News
火曜の夜にイスラエルのチャンネル2テレビで放映されたドキュメンタリ
ー番組によれば、ホロコーストの生存者たちが、余生をドイツで過ごすため
にイスラエルを離れた。そこでならより良い生活の条件が得られるからであ
る。
このドキュメンタリー「Musar Shilumin」(補償の倫理)は、ある高齢の
女性が、ベルリンにある彼女の快適な自宅から、イスラエルの最も有名なド
キュメンタリー活動家に数えられるOrly Vilnai FederbushとGuy Merozに語
りかける場面から始まった。この女性の流暢なヘブライ語には、聞き間違え
ようのないドイツなまりがあった。
このホロコースト生存者は、ドイツ政府が生存者たちに提供する無料の医
薬品と月ごとの給付金を受け取るために、イスラエルを離れてドイツに戻っ
た。
イスラエルとは対照的に、ドイツ政府は、ホロコースト生存者たちが家と
医療を必要とする場合、無料でそれらを得る権利があることを保証してきた。
イスラエル政府のホロコースト生存者たちに対する態度をどう思うかと質問
されたとき、彼女は、「私は、(このことに関する)自分の考えが活字にな
る(公開される)ことを望みません」と答えた。
一方で、ホロコースト生存者、大学生、青年運動のメンバーたちを含む数
百人の人々が、ホロコースト生存者たちが陥っている悲惨な経済状況に抗議
するため、月曜日にエルサレムの国会周辺をデモした。
参加者たちは、デモをホロコーストの犠牲者と英雄たちとの追悼の場であ
るヤド・バシェムから始めた。彼らは政府に対して、生存者たちを助けるた
めに3000万NIS(約8億円)をホロコースト犠牲者扶助基金に提供すること
を要求した。
[注] NIS:イスラエルの通貨シェケル(New Israeli Shekel)。2003年8月18
日現在、1NISは約27円。
この抗議行動は、「イスラエルの国家的優先事項を、広範な国民的合意に
向けて大きく変更すること」を目指す団体である「Tafnit - イスラエルの
新行動計画」によって組織されたものである。
Tafnitの議長Uzi Dayanは、「ホロコースト追悼の日にさえ、殺された人々
を思い起こすのは十分ではないし、それはここで私たちと共にいる人々(生
存者)についても同じなのです」と語った。
【手続きの遅れと無視の年月】
6ヶ月にわたるこの調査報告は、官僚的に棚上げにされてきた基金を追求
するために、この二人の活動家をニューヨーク、ベルリン、アムステルダム
に送った。彼らは、一つの失われた世界、25万人のホロコースト生存者が
今でもイスラエルに暮らしており、そのうち8万人は、巨額の基金が棚上げ
にされている間、極度の貧困の中に生きているという世界を発見した。
このドキュメンタリーは、イスラエルの内閣と、ナチに略奪されたユダヤ
人財産の回復と分配に責任を負っている請求権協議会(the Claims
Conference)とを告発している。賠償基金をホロコースト生存者たちに配布
するものと思われていた協議会は、しかし何年もの間、合計3億ドルから9
億ドルもの基金を、請求者に応じたさまざまな官僚的な理由で保留してきた。
この結果、(協議会は)世界で最も裕福な基金の一つであるにもかかわら
ず、健康を害し、貧窮化した状態で暮らしている多数の生存者たちが、補償
の権利を得られずに生きている。
このドキュメンタリーは、ホロコースト被害者の基金を保留しているイス
ラエルの複数の銀行をも批判しており、またホロコースト被害者たちの財産
を今でも保持しているJNF、イスラエル博物館およびその他のさまざまな組
織の過ちをも指摘している。
【自宅に閉じ込められて】
個人の物語として、このドキュメンタリーはEstherと呼ばれるもう一人の
高齢の生存者を取り上げている。彼女ははじめ自宅でインタビューを受けて
いたが、ドキュメンタリーの終わりでは老人ホームに移されていた。転んで
床に倒れ、電話を手にして助けを呼べるようになるまで何時間もかかったた
めである。
彼女の得ている手当ては合計で月に1,800NIS(約442ドル=約4万円)で、
年金頼みの、しばしば食料品と医療費、電話代と電気料金のどちらにお金を
使うかで悩む生活を送ってきた。彼女は歩行に介助を必要とするため、4年
の間自宅を離れたことがなかった。彼女は、強盗に押し入られてあるだけの
現金87NIS(約21ドル=約1900円)を奪われるまでは、倒れたときに助けて
もらえなくなることを恐れてドアをロックしていなかった。
Abarbanel精神衛生センターのある看護師は、生存者たちが、ただ暖かい
ベッドと食事を得るためだけにその施設に入所していると語った。悲しいこ
とに、彼らは後に強制的に退所させられた。
【ホロコースト生存者たちのための圧力団体】
ドキュメンタリーは、「ホロコースト生存者たちのための圧力団体」(
the Lobby for Holocaust Survivors)が、生存者たちの不満を声にするた
めの土台となるために最近開催した会議を取り上げている。この団体は、国
会議員のColette AvitalとSara Marom Shalevによって、ホロコースト生存
者たちの苦境を改善することと、この問題の立法による解決を促進すること
を目指して創立された。
多くの生存者たちが会議で発言し、イスラエルを彼らの言う「冷酷で無礼
な政策」ゆえに厳しく批判した。「この国は、犠牲者たちが、その被害に値
する基金を受け取る前に死ぬことを望んでいるのか?」とAvitalは問いかけ
た。
変化をもたらそうと努めた6ヶ月にわたるドキュメンタリー活動の結果と
して、約12万ドル(約1,000万円)の補償基金が貧窮した人々に渡された。
これはちょうど、生存者一人あたり1,500NIS(約3万3千円)の一時金であ
る。
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高橋 亨 fwjh7128 at mb.infoweb.ne.jp
==
== *対抗言論のページ*
== http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/
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被害者軽視は、必ずやソウなる!
先ず絶対に!